デニムやTシャツをはじめとする、カジュアルな服がよく似合う人。うまくこなす秘訣は、服の選び方や着方だけじゃなく、メイクの仕方にもあるかもしれない。自然体で親しみやすい「頑張りすぎないメイク」のバリエーション。 (アイテムは完売の可能性がありますのでご了承ください。また、価格は本誌掲載時の価格です)
(TOPICS)
【1】「キレイなのに自然に見える」プロのワザ
【2】頬のこはく色で「気楽な服がほどよく辛く」
【3】「キャップの日に」有効なハイライト
【4】美容のプロに聞いた「ハイライトの名品」
【1】「キレイなのに自然に見える」プロのワザ
ハイライトを用いるとき、必ずしも「ドレッシーな輝き」を求めるわけじゃない。欲しいのは、カジュアルな服にも浮かない「肌そのものが発光している」ようなツヤ感。ヘアメイク・笹本恭平さんに、ハイライトを選ぶ際のポイントや心得ておきたいメイクのコツを取材しました。
陰影をつくるなら「ゴールド系のハイライト」
ハイライティング パウダーローズゴールドグロウ 7,920円/ボビイ ブラウン 肌そのものが発光するような自然な輝き。
「ハイライトは、ほんのりゴールドを含んだものがオススメ。ほどよいくすみが加わることで、甘く傾かず、ナチュラルで“頑張った感のない”陰影が手に入ります。このパウダーは色合いが絶妙!」(ヘアメイク・笹本恭平さん)
【2】頬のゴールドで「気楽な服がほどよく辛く」
キレイ色のVネックに強さを出すべく、主役にするのはゴールドの光沢。シェーディングパウダーで輪郭を整えてから、チークがわりにゴールドのハイライトを頬全体に。グロウな輝きによって、清楚なアイスブルーがキレよく変化。
【使用したコスメ】
A.ヴィセ シェード トリック BR300 1,760円(編集部調べ)/コーセー 自然な陰影を演出するチーク。
B.NARS オーガズムフォープレイ ブラッシュクワッド 6,380円/NARS JAPAN 色っぽい肌をつくるピンクが軸の4色セット。
C.anjir イレジスタブル アイシャドウ 02 4,950円/KYU
D.NARS アフターグローリップバーム 03251 4,180円/NARS JAPAN
【つけ方のポイント】
(1)頬骨の下からあごにかけての範囲と、あご先、こめかみにA.のシェーディングパウダーを塗る。 (2)B.左上のハイライトをチークのかわりに頬全体に。ブラウンを仕込めば、つややかな光沢も目立ちすぎず、大人っぽさを保てる。 (3)C-1をアイホール全体に塗ったあと、C-2のグリーンを二重幅に。下まぶたにはC-3を塗布。 (4)D.のリップは直塗り。
【3】「キャップの日に有効」ラベンダーのハイライト
キャップをかぶる日も肌のトーンは上げたいから、ラベンダーのチークとバームハイライトをWづかい。色づきに頼らないつやっと光る頬だけで、しっかり手をかけたように見せられる。
【使用したコスメ】
A.スキン グロウ ブラッシュ 06 3,300円/スナイデル ビューティ 塗っている感のない自然な光沢。シアーなラベンダーなら、かわいくなりすぎず大人。 B.エクセル グロウプリズム GP02 1,540円/常盤薬品工業 ピュアな肌を表現できる寒色のパールがイン。
【つけ方のポイント】
頬の高い位置にAをななめにのせる。次に、頬骨の頂点にBを直塗りし、指でタッピングしてぼかす。
【4】美容のプロに聞いた「ハイライトの名品」
日頃から仕事で多くのコスメに触れている、ヘアメイクやPRが使うハイライトはどんなもの? 普段の仕事場で使う名品から購入予定のコスメまで多数ラインアップ。
トレンド感もただようリッチな色み
レ キャトル オンブル 274 8,360円/シャネル
「メタリック系のコスメが人気の兆し。このパレットはとくに左上の色がキレイ。オーバーぎみに入れたり、ぐるっと囲んで主役にしても、品が残るのはさすがのシャネル」(ヘアメイク・塩沢延之さん)
【POINT】マット、サテン、イリデッセント、メタリックの異なる輝き。ハイライトからディープシェードまで揃っているので、シンプルなテクニックで簡単に仕上がる。
肌の透明感を引き上げる「ライラック」
セザンヌ パールグロウニュアンサー N2 660円/セザンヌ化粧品
「ハンサムな黒の装いは、春になると重く見えがち。メイクで軽さを演出してバランスをとるのがMYルール。購入予定のハイライトには、パープルの偏光パールが配合されていて、重ねづけで印象が変化。手持ちのチークに合わせて使うと透明感がすごくキレイに出る」(美容ライター・バブリズムさん)
アクセサリーが不要になる
シャンテカイユ エクラ ブリリアント フェース パウダー/本人私物
「海外セレブ御用達ブランドのハイライトパウダー。まばゆいゴールドなのでイベントなどでドレスを着るときの相棒に。ひと塗りすればパッと顔色が明るくなり、ブランドイメージどおりのゴージャスな印象に一変します」(ビューティインフルエンサー・ちゃりこさん)
ピンクがかっていて「よくなじむ」不朽の名作
ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット 004 6,050円/パルファン・クリスチャン・ディオール
「目元やほお骨の上など、ハイライトとして使っています。微粒子&ピンクベースなので浮かず、マスクをしていても、生き生きした表情に」(ヘアメイク・岡田知子さん)
ブラシもテクニックも不要
NO MERCY スペル ムードスティック BEAMBIDI BOBBIDI BOO 3,410円/魔女工場
「韓国の流行にのり、スティック状のハイライトを試したら、パウダーを使うよりも自然なツヤ肌に。光をのせたい箇所にピンポイントで塗れるから、立体感もつくりやすい」(コスメPR・峰岸真由さん)
【POINT】一本でチーク、リップ、アイシャドウとマルチに使える3WAYカラースティック。重ね塗りしても濃くなりすぎないシアー感のあるテクスチャーで肌に馴染みよく、ふんわりぼかしてツヤ感のある自然なワントーンメイクを演出。ブラシもテクニックも必要なく、メイク初心者でも簡単にムードのあるメイクが楽しめる。
シャドウからハイライトまで使える「オールラウンダー」
オールラウンドアイパレット 2,750円/hince
「王道かつ定番だからこそ、進化を続けるブラウンアイシャドウ。毎シーズン各ブランドからさらにアップデートしたアイテムが発売されるから、同時にメイクの鮮度も保たれる。さらに、ブラウンは色幅も広いから自分に似合う色を見つけやすく飽きがこない」(ヘアメイク・笹本恭平さん)
【POINT】多彩な質感と密度の高い豊富なカラーを閉じ込めた5色パレット。アイシャドウ、チーク、ハイライトまで、マルチに使える万能カラー。
同じ色でもマットとツヤを気分で使い分け
B IDOL THE アイパレ 04 1,980円/かならぼ
「ムダな色が1つもないアイシャドウパレットでどう組み合わせても使える。なかでも甘すぎないほどよいピンクは絶妙で、下まぶたに塗るのがオススメ」(ヘアメイク・岡田知子さん)
【POINT】大粒ラメ、繊細なラメ、マットという質感の異なる3色にツヤを加算するハイライトを加えた4色パレット。右上のブラウンの上から左上のピンクを重ねるとグレージュのようなやわらかい色みに仕上がる。
パウダーでつくる水光感
双花彫刻 ハイライト 01 4,500円/花西子Florasis
「ベースにする人も多いブラウンメイクは、ときにはもの足りなく感じることも。そこでハイライトを飾りとして使用。パウダーなのに水っぽい質感でぬれたようなツヤが、メイク全体を底上げします」(ヘアメイクアップアーティスト兼コスメブランド/YEAUディレクター・mao itoさん)