コーディネートや服によっては意外とバランスがとりずらいときも。スニーカーなのにカジュアルすぎない、スニーカーなのにスタイルよく見える。そんな理想の仕上がりがかなう「スニーカーありきでうまくいく」選び方・合わせ方をご紹介。 (※価格表記のないものはスタイリストの私物です)
(CONTENTS)
①スタイリストが「履き続けてきた」スニーカー
②「スニーカー上手に見える」3つの簡単な基本
③「スニーカーでもスタイル良く見える」名品
スタイリストが「履き続けてきた」スニーカー
動きまわる仕事ゆえに、スニーカーの稼働率が高いGISELeのスタイリストたちに、最近の足元事情を取材。変わらず好きな形、今したい合わせ方など、プロの視点が失敗しない選びのカギに。
【スタイリスト・岩田槙子さん】
シンプルな中にどこかモードな雰囲気をまとったスタイリングに定評あり。身長150cm弱で服や小物選びの際はスタイルバランスを最重視。
ソールは厚くボリュームのあるタイプを
NIKEの「エア ジョーダン 6」のゴアテックス仕様のモデルが今お気に入り。とくにキャミワンピースなどヌーディな服と足元のボリュームの対比をバランスよく楽しめる1足です。(岩田槙子さん)
【スタイリスト・渡邊恵子さん】
品がいいのに親しみやすいスタイリングで人気。着心地と実用性を兼ねた着回しのきく服選びのセンスにも定評。
パンプス感覚で使える細身のデザイン
デニムやハーフパンツなどカジュアルなボトムをはくときほどスニーカー合わせに悩むことが多い。なので、ポインテッドトゥパンプス感覚でキレイめにはける、「THE ROW」の先が細い形は唯一無二の存在。白は何色のバッグでも合うので、コーディネートがしやすいです。(渡邉恵子さん)
【スタイリスト・船戸唯さん】
カジュアルなのに品よく、キレイめなのに親しみやすい、絶妙なさじ加減のコーディネートで支持を集める。私服はストレスフリーに過ごせる、ゆったりとしたシルエットが好み。
黒ボトムに合う前提のモノトーン
スマートなパンツラインをじゃましない、細身のローテク系を集めがち。汚れてもさまになるVANSや、ブーツの延長ではけるALLレザーのAsahiは、カジュアルなボトムと合わせてもエッジが効くため、辛口好きとしては欠かせない。(船戸 唯さん)
【スタイリスト・樋口かほりさん】
毎号表紙も担当するGISELeの看板スタイリスト。大人に似合うカジュアルをモットーに、リアリティのあるアイテム選びの提案と肩の力を抜いて着られる、シンプルカジュアルなスタイリングは毎号多くの反響が。
スニーカーは「ボリュームのない形」が好み
フルレングスのボトムからのぞく程度の、「主役にならない」バランスが好きなので、基本ソールが薄いローテクばかり。なかでもマニッシュな雰囲気ではける、白か黒が気分。レトロなワンピースなど服と靴のテンションをズラして着たいです。(樋口かほりさん)
「モノトーンは1足必須。アディダス オリジナルズのサッカーシューズのようなデザインの1足は、黒にも白ボトムにもぴったり似合う。白のラインもアクセントに」(樋口さん)
「このComme des Garçonsの白スニーカーはムダなデザインがなく、いい意味で本当に普通。ずっと飽きもこない毎年、毎シーズン履き続けている最も頼れる1足です」(樋口さん)
「クラシック感に惹かれたリーボックの黒。ボリュームもひかえめなので大人っぽく、モードなスタイルにも似合う。個人的には太めな黒パンツと合わせたいです」(樋口さん) スニーカー 13,200円/Reebok タンまで黒でまとめたレザーにロゴはひかえめなゴールドの「クラブ シー」の新作。
「昔からずっとスタイリングでも使っているスニーカー。メンズ寄りのデザインと、モノトーンでシンプルなデザインがお気に入り」(樋口さん)
人気スタイリストに聞く「スニーカー上手の簡単な3つの基本」
突飛なコーディネートを考える、のではなく、確実にバランスが良く見えるスニーカーコーディネートの基本を人気スタイリスト・樋口かほりさんに取材。ポイントは長い丈感の服、色やテイスト、シルエットをそろえること。
(スタイリスト・樋口かほりさん)
毎号表紙も担当するGISELeの看板スタイリスト。大人に似合うカジュアルをモットーに、リアリティのあるアイテム選びの提案と肩の力を抜いて着られる、シンプルカジュアルなスタイリングは毎号多くの反響が。
1.「ワントーンの延長線上で」スニーカーを合わせる
「簡単なワントーンを利用して、スニーカーも同系色でコーディネート。スニーカーを合わせる前提なら、服はキレイめにすることでラフになりすぎず、大人っぽい仕上がりに。同じ色のトーンだとフラットに見えがちなところ「キレイめな服+ハズしのスニーカー」でテイストに差をつけることがバランスアップのポイント」(樋口さん)
2.大きな暗色コートとスニーカー
「ある意味スタイリングいらずともいえる、全身を包み込むオーバーサイズのロングコート。スニーカーと相性がいいのは、ヒザ上より短めのボトムか、長い羽織りアイテム。タイツの色みもそろえ、色もフォルムも重いトーンに徹すればだいたいのスニーカーはバランスよく仕上がります」(樋口さん)
3.黒ワンピースとカラースニーカー
「先述したコートと同じですが、ロング丈の黒ワンピースに似合わない靴はほとんどないから。色やデザイン、ボリューム感など、第一印象で惹かれたスニーカーも試しやすいと思います。ある種、黒ワンピースとスニーカーは定番的な組み合わせなので、その安心感をもとに、自分の好きな色やデザインを楽しんで」(樋口さん)
ヒールに頼らなくても済む「ボリューム感のある厚底」
ボリュームスカートやワイドパンツとも好相性なボリューム感のある足元。また、ショートパンツやミニスカートをはく際に欲しい重みは、脚長効果も発揮するプラットフォームソールがねらい目。高さがありつつ底は平らなため、足がぐらつかず美脚へ促せる。
重そうに見えて驚くほど軽い
グレーニットスニーカー/UGGⓇ(デッカーズジャパン) 見た目に反して圧倒的な軽量感が魅力。クッション性が高く、歩くたびにしなやかに屈曲する。
超厚底のアイコニックな人気作
ガゼルアップ/アディダス オリジナルス レザーと合成素材、そして超厚底のプラットフォームミッドソールを組み合わせた、個性的なモデル「ガゼルアップ」。スリーストライプスと同色のヒールタブなどの象徴的なデザイン。
シャークソールでワントーンにインパクトを
ベージュ厚底スニーカー/Reebok どんな装いにも合わせやすいグレージュ。雨も雪の日も滑りにくいギザギザのシャークソールと、長時間歩いても疲れにくいクッション性に優れた厚みのあるソール。
カラーパンプスがわりに「映える単色」
鮮やかな色をカジュアルにとり込めるカラースニーカーを、単色でいっそうシンプルに落とし込み。彩度や素材などどこかレトロな要素を残した、「ベーシックなボトムに合う」ことを基準にカラバリを拡大。
キャンバスベースの親しみやすい赤
赤キャンバススニーカー 11,000円/NOVESTA(ノヴェスタ ジャパン) トラッド感のあるキャンバス地の赤スニーカーが、愛らしいレトロスタイルを構築。
色はキレよく改めてバッシュ
ブルーエナメルスニーカー 18,920円/NIKE SPORTSWEAR(NIKE カスタマーサービス) ブルーのシャープさを加速させる、ボディと同色のスウィッシュロゴ。
ゴールドのアイコニックなロゴをON
グリーンロゴスニーカー 19,800円/LACOSTE(ラコステお客様センター) クラシカルな服と相性のいいコクのあるグリーン。ハードなボディで形がくずれにくい。
名作スニーカーが「シルバー」をまとって新登場
コンバース、ナイキ、リーボック。各ブランドの人気作の新色はそろってシルバー。グレーがツヤをまとったような色だから、よく着るシンプルな服との合わせも浮かずに、ちょうどいいアクセント。
ブーツ感覚で使える「オールスターのハイカット」
ハイカットスニーカー 15,950円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター) 足になじみやすいソフトな風合い。凹凸が少ないすっきりとしたボディでシャープに仕上がる。
アクセのように「キラキラかがやくAJ1」
ローカットスニーカー 17,050円/JORDAN BRAND(NIKE カスタマーサービス) スポーティなイメージが強いエアジョーダンを、メタリックでモードに昇華。シンプルなボトムにに光るアクセントづかいにもってこい。
きらめき方の異なるシルバーを配した「ポンプフューリー」
スニーカー 25,300円/Reebok 靴ひもをなくして、空気の出し入れにより好みのフィット感に調節する「ザ・ポンプテクノロジー」を搭載した人気シリーズ。2種の光沢を備えたアッパーが立体的なシルエットを軽やかに表現。