春までも・春からも活躍する「黒」
強くてシャープで美しい。心地よさやあたたかみを求められる今こそ、そんな黒の持ち味が最大限に発揮されるとき。どんなスタイルにも動じず、飾らなくてもさまになる、「研ぎ澄まされた黒」をあらためて。
(CONTENTS)
①春まで・春からも活躍する「新しい黒」
②小物の中でも「間違いなく使える」黒と白の小物【29選】
「飾り立てない」ワンピース
意思のある色と形の美しさで圧倒的な存在感
シルエットの抑揚も極力省き、落ち感を生かしたすそにかけての広がりが特徴のロングワンピース。あれこれ手をかけるのがもったいないと思わせるほど、黒の凜とした表情が引き立つ完成度の高いルックスは、たった1枚でも高い満足感が得られる。
(POINT)
スカート部分の背面側だけが二重になっていて、広がりを強調。UVカットがほどこされた生地はシワにもなりにくく、ホームクリーニングも可能と機能面でも頼りに。
「ひらつかない」ジャケット
厚みにこだわって黒のスマートさを堪能
知性はそのままに、どこか隙を感じさせるサイズで選びたい黒ジャケット。ハリのある素材だと、ゆるめでもルーズには見せない直線的なフォルムを演出可能。
(POINT)
えりのないデザインと相まってオーバーサイズでもシャープなまま。スタイリング全体をかっちり見せつつ、一歩まちがえるとコンサバに傾いてしまう黒ジャケット。ほどよくモードに転ばせられるシルエットと厚みが重要に。
「なびかせない」ロングスカート
スカートなのに甘くないスリムな四角形
ミニマルなIラインを貫くことでスカートでも辛口な装いが成立。ニットやコートなど、ボリューミィなものと組み合わせてもスレンダーな印象。
(POINT)
洗いざらしたようなドライな風合いのコットンに、ややコシのあるシフォンを重ねたレイヤードデザイン。シンプルながら、こだわりを感じる装いに。
パリッとしてない「柔らかいシャツ」
かっちりとした黒シャツこそ落ち感のある素材で力みを抜いて
きちんとしつつも、ロンTのような着心地でTシャツにはないリッチなムード。長く活躍する定番こそ、着こなしに欲しい要素が詰まった1着を。
細ベルトつきのレザージャケット
ライダースほど無骨すぎず、欲しい緊張感だけが身につくレザー素材のジャケットコート。ウエスト部分についた華奢なベルトは、簡単にくびれをつくれるほか、それとなく垂らすだけでも女っぽさをかもせるメリットの多いギミックつき。お尻が隠れるくらいの丈感でスタイルカバーにも貢献。
スタイル良く見える「着丈は短く・そでは長い」デザイン
上質なモヘア素材を使用したミドルゲージのニットトップス。クロップトの丈感とドロップショルダー+ロングスリーブの長短バランスが高いウエスト位置を演出。縦が長く見えるハイネックは、コートにインするときも華奢見せに好作用。
取り外しも可能な「すその立体フリル」
前開きのウールジレに立体的なフリルをドッキング。ドレスライクなディテールが、冷静さを保てる黒のおかげでふだんづかいしやすいさじ加減に。厚手のニットの上にも着られる、身幅やそで口が広めの設計。フリルはボタンでとりはずしが可能。
硬派な黒がなごむ「ニットポロ」
ボタンの開閉具合によって表情が変化するニットポロワンピースは、すべて閉じるとかっちりと、2つ開けるとどこかセンシュアルな印象に。中や上に重ねても膨張しない、しっとりと落ち感のあるハイゲージタイプ。
穿くだけで目にとまる「黒のスーパーワイド」
スカート見えするほど太い筒幅に、さらにタックを施したスーパーワイドシルエット。適度に重みのある生地がもたらす縦落ち感は、迫力のあるルックスをすっきりシャープな印象へ昇華。脚線が隠れることで、気になる部分が気にならないスタイルカバーにも貢献。
甘く転ばない「深めのタック」
腰まわりにタックをほどこし、立体感が増したフレアスカート。ワイドプリーツのようなデザインはモードにもドレッシーにも転ばせられるため、無地の黒スカートの中でも多彩なシーンで活躍する。立ち姿が絵になる、ハリのある質感による直線美。
アウターとしても活用できるビッグシャツ
黒ビッグシャツ 29,480円/Oblada(シンチ) 太ももまで隠れる、コートのような長めの丈感はミニワンピのようにも着られる便利な1着。ハリのある素材で、暖かみもある地厚なコットン100%。
くびれを生む「ウエスト部分だけの広がり」
甘く転びがちなフリル風デザインは、シャープな表情を貫ける細身の黒スカートで採用。上下の境目に凹凸ができることで、腰まわりの肉感をカバーでき、スリムな服どうしが合わせやすくなる。ペプラム部分は着脱可能。
着るだけでさまになる「ティアードワンピース」
大胆かつ繊細に入ったギャザーが、ゆったりとしたボリュームシルエットを形成。生地の立体感とエアリーにゆれる軽量感とが大きな黒を重たく見せず、日常にも着やすいバランスに。スリーブまでふくらみをもったフォルムのおかげで、スタイルを気にせず着られるカバー力の高さも魅力。
起毛感のある半そで+ペプラムシルエット
パフスリーブとペプラムラインを掛け合わせた、ブラウス感覚で着られる黒ニット。ふわふわとした素材感との相乗効果で上半身にボリュームが出るため、スキニーなボトムの華奢さを引き立てられる利点も。
トップスやアウターの厚みを削ぐ「レザースカート」
マットな素材のIラインスカートで、ケーブルニットのほっこり感をカット。ウエストはコンパクト、ヒップまわりは少し余白のある形なら、脚にぴたっとはりつきにくい。
白Tに羽織るだけで上品なニットカーディガン
ボディはおさまりのいいジャストサイズ。対して、そではたるむほど生地を余らせたボリュームフォルム。わかりやすいギャップをつくることで、お互いのシルエットが引き立ち、1枚でさまになる見た目が完成。もこもことしたニットの素材感にフロントのデザインボタンも手伝って、無地の黒でも地味に転ばないルックス。