「使うと上手くいく」より良い白の選び方
シンプルで使いやすくどんな服にも合わせやすい。着こなしが可愛くなるから出番が増える=着回しがきく。コーディネートに不可欠な「白」の中でも「とくに使える」服の選び方。「白が入るとうまくいく」10のスタイルサンプルをご提案。
堅さをほぐすとき

やんちゃな白の3点づかい
ワークシーンに似合う、黒いベスト+スラックスのセットアップ。キャップやドラムバッグ、スニーカーなど、スポーティな小物でわかりやすくハズすと、親しみやすさを感じる仕上がりに。辛口配色のおかげで真逆のテイストをぶつけてもスマートなまま。
ベーシックに飽きたとき

個性派な服を直線的な白でリセット。
シャープな印象に直結する白いジレを最後に羽織り、スタイリング全体をシンプルに整えて。白でそぎ落としたことにより、赤タンク×デザインデニムの絵になる服の組み合わせがキレイめにまとまる。インナーを気にせず重ねやすい深いVネック。
淡いトーンでまとめるとき

チュールスカートを重ねて白一色にムードを宿す。
エプロンのようにウエストに巻けるチュールのラップスカートで、華奢なワンピースの単調さを払拭。ゆれ感のある風合いやシルエットが表情を生み、クリーンなワントーンの緊張感がなごむ。つけはずせるスカートでレイヤードの幅が拡大。
ボーイッシュになりがちなとき

モノクロのバイカラーでラガーシャツ+デニムをモードな表情に。
「えりだけ白」のさりげないツートーンデザインで、ラガーシャツ=スポーティなイメージを払拭。おかげでデニムとメンズライクに装う日もきちんと感を残せる。二の腕が隠れる5分丈やスムースな厚手のニット地で、いっそう上品な印象に落とし込み。
甘いトップスを試したいとき

デコラティブなトップスを縦落ちする白ですっきりと。
ボレロ感覚で使える、ショート丈のフリルジャケット。直球でガーリーなデザインの力みを防ぐため、とろみのあるパンツでリラックス感を意識。白だから抜けとともにキレイな雰囲気を保てる。
気分転換したいとき

主役をはる総柄ワンピースは白で包み込み奥ゆかしく。
ムードを変えたいときに即効性のある、総柄ワンピースは薄着の季節こそ頼りになる。アウターみたいに白のロングシャツを羽織るだけで、柄のインパクトを和らげつつ大人っぽくとり込める。ブラウン系の小物で深みを加算。
カラーパンツをはくとき

ベロア素材のぼやけた白Tでイエローパンツをあいまいに。
映える色をやさしくまとめるために、はっきりとしない白をセレクト。起毛感のある風合いでさらに発色をおさえられるから、迫力のあるワイドなイエローパンツも穏やかな見た目に。ソフトな質感どうしで一体感を強化。
ジャケットが主役のとき

紳士な装いの渋みを逃がす小さな白のデコレーション。
缶バッジやネクタイ風に結んだスカーフなど、遊び心のある装飾を白に塗りかえると、多少盛ってもくどさなし。小さい白で渋い配色にメリハリづけ。
上下ゆるいとき

ルーズなワンツーの抑揚づけにスカート自体をボリュームアップ。
ハリのある素材により、ボリュームが増した白のフレアスカートでドレス手前の華やかさを演出。おかげでビッグパーカとゆるく装うときもラフに転ばない。細身のミュールを合わせて、レディなムードを底上げ。
1日中雨の日も

ハーフパンツがハンサムに仕上がる白ありきでシャカシャカ素材。
ラフになりがちなハーフパンツを、クリアな色で背筋が伸びた印象に。水はねを手軽にケアしやすいナイロン地で雨の日も活躍。紫外線の影響を防げるUPF50+の素材を使用しているため、アウトドアにも最適。
可愛い「そのうえ着回せる」 白だからいい服
白は、より「選び方」が大切。また白自体の色味、膨張して見えないシルエットやデザイン、素材感。カジュアルに品を、見慣れた服に合わせることで新鮮に、コーディネートを軽快に。そんな「白の持ち味を存分に生かせる」アイテムをピックアップ。
そでのカッティングも美しいシャツ

身体をゆるく包みこむようなシルエット。えりは小さめ、すそはプルオーバーのようなシンメトリー。V字状にカットされたそでがポイント。
甘い配色もモードに転じる構築的なふくらみ

もものあたりの両サイドにワイヤーをほどこし、立っているだけでも丸みを帯びた立体フォルムをキープ。白でも透けにくい、チノのようなハリのある風合い。
優雅なフレアシルエット

穏やかな品をまとえるベージュと力を抜いて着られるカットソー生地のワンピース。やさしい色や素材とは裏腹に、ドラマチックにゆれるフレアラインで、おめかしする日もさまになる。すっきりとしたノースリーブが、面積の広いあいまい色のもたつきをカット。
「アクセ感覚で飾れるブラウス」

ツヤのあるレーヨン素材に4種類のはしごレースを縫いつけたノースリブラウス。薄手のベスト感覚でさらりと羽織ることで、キャミソールやタンクトップの肌感を抑えつつ華やぎをプラス。フロントの華奢なひもをリボンのように結んで、可憐な甘さを上乗せできる。
何層にもチュールを重ねて「甘くないふんわり」

多めのギャザーをリズムよく配して適度に引き締め、膨張して見えないようバランス調整。裏地つきで透ける心配もなし。ドレスアップに最適な、インパクトのある立体チュール。スリムな黒タンクに合わせることで、シルエットに緩急が生まれる。
白で幅広「なのに太く見えない」

腰まわりにはほどよくゆとりがある幅広めのテーパードシルエット。デニムらしいハリのある生地により輪郭がはっきりするおかげで白の膨張感を緩和。ひざ上の開きすぎないダメージ加工が効き、ワイドフォルムでもシャープな雰囲気で穿きこなせる。
涼しげな顔してそれとなくガーリーなジャケット

白リネンジャケット 27,500円/イエナ(メゾン イエナ) 中に着た黒リネンベスト 16,000円/バナナ・リパブリック 黒リネンパンツ 29,700円/プルミエ アロンディスモン 黒バッグ 42,900円/VASIC(ヴァジックジャパン) 黒シューズ 67,100円/ネブローニ
フラワーモチーフのカットワークジャケットを、アクセ感覚でON。白のリネンですっきりととり込むと、フレアパンツで少し甘口に寄せてもフェミニンになりすぎない。
「ハンサムにも穿ける」レース模様のパンツ

白ドッキングレースパンツ 17,930円/メゾンスペシャル(メゾンスペシャル 青山店) 黒ノーカラージャケット 82,500円/アキラナカ(ハルミ ショールーム) ピアス 3,590円/ザラ(ザラ カスタマーサービス) ロゴバッグ 5,500円/ホリデイ(ホリデイ/フラッグシップサロン オフィス) サンダル 29,7 00円/ジェイヴィーエーエム(トゥモローランド)
スカートよりもスマートにレースをまとえる細身のパンツ。3種類の柄をドッキングしたことで、甘さだけが前に出ず、どことなくモードな雰囲気に。ウエストから太ももまで裏地がついているから、透け感があっても1枚ではきやすい。
ブラウスみたいなドルマン

そでまわりのたるみで角をとり白シャツ=ハンサムから脱却。ボディの横幅を広くしたようなポンチョ風のシルエットで、白シャツをレディな表情に。そでをたくしあげてもズレ落ちにくいリブのカフスがポイント。
ノースリーブの長い白

上質な光沢を放つサテン地で、白の透明感を底上げ。縦長なシルエットのスマートさで、ジャケット不要で背筋が伸びた印象に。黒よりコントラストがつきにくい、ブラウン小物で長い白を穏やかに引き締め。
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