スタイリングに入るだけで、「飾らない魅力」がそなわる都合のいい服・白T。ごくシンプルに着るのもいいけれど、さらに楽しみが広がるような、白Tが「もつ」ための+αに着目を。この際、気になる新しさをすべて白Tに丸投げしてみる。Tシャツ本番の季節を前に、ウォーミングアップする感覚で。まずは1週間の着まわしと、白Tをためらう場面でのスタイリングをチェック。
INTRODUCTION| たとえば白Tで「もつ」人の1週間
とりあえずではなく、理由があるから着る。いわば「白Tがうまい人」を想定。着こなしの変化を明確に感じとるべく、「同じ白Tで1週間」の着まわしを決行。
MON.「納得できるデニムがあれば」
白Tで「もつ」スタイルは、白T自体の選択も重要。極上のやわらかさに、スタイリングの振り幅に対応できるユニセックスであることが最大の強み。美シルエットのデニムを合わせただけの潔さに、強ささえ感じる。
白Tシャツ 12,000円+税/ATON(ATONAOYAMA) ブルーウォッシュストレートデニムパンツ 16,000円+税/モナーム(カイタックインターナショナル) サングラス35,000円+税/MEGANE ANDME(Eye’s Press) サンダル 16,000円+税/オデットエオディール(オデットエオディール新宿店) 「つかず離れず」な太さのストレートデニムだけで勝負。
TUE.「ワントーンの役割を担う」
ときに黒より存在感を発揮する白は、同時に使うとその強さは必然と増す。親しみのある白Tが入ることで、ワントーンのストイックさが瞬時に軽減。同じぐらい力が抜けるスエットを相棒にすれば、さらに簡単。
Tシャツは着まわし。肩にかけた白スエットトップス(別注)11,000円+税/チャンピオンフォーアダム エ ロペ(アダム エ ロペ) ピンクサテンフレアパンツ 18,000円+税/エディットフォールル パンプス 6,900円+税/RANDA カジュアルなトップスに反し、ボトムはとろみ素材でクラスUP。白みを含んだようなピンクのボトムでニュートラルな配色を形成。
WED.「モノトーンに気楽さを」
これで白シャツだと少々かしこまった印象に。デイリーなモノトーンにはやっぱり白Tが欠かせない。タイトスカートやロングコートといった緊張感のある黒を使う日はなおさら。白Tが調整役として力を発揮。
Tシャツは着まわし。黒リネンロングコート 43,000円+税/ドゥーズィエム クラス(ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店) 黒ストレッチタイトスカート 18,000円+税/エディット フォー ルル 手首に巻いたスカーフ 2,500円+税/TODAYFUL(LIFE’s 代官山店) サンダル 25,000円+税/ダブルスタンダードクロージング(フィルム) ゆるやかなIライン。
THU.「メンズライクを確かなものに」
白Tのジェンダーレスな素質を生かして、メンズライクの完成度を高める。白T自体がユニセックスなものならさらに好都合。クリアな無地の白なら、無骨なメンズっぽさの中に清潔感も加わり、一石二鳥。
Tシャツは着まわし。カーキミリタリージャケット 8,800円+税/ロスコ(フレームワークルミネ新宿店) 黒スキニーパンツ 5,990円+税/アメリカンイーグルアウトフィッターズ かごバッグ 12,000円+税/TSURU by Mariko Oikawa ビーチサンダル 10,000円+税/ティーキーズ(ロンハーマン) ナチュラルなかごバッグとビーサンで抜けをつくれば無骨すぎない。
FRI.「あるとないとで違う=白T」
ノンストレスな厚みの白Tをいいことに、インナーとしてレイヤード。スタイリングの抑揚づけや重厚な色どうしに軽さが欲しいときに、1枚仕込むだけ。ちょっとしたもの足りなさを、脇役の白Tが助けてくれる。
Tシャツは着まわし。黒ワイドネックスエットトップス 10,000円+税/M(メゾンドリーファー) グレーニットパンツ 18,000円+税/エムフォーユー(ロンハーマン) バッグ 22,000円+税/FOXLANE COLLECTIVE、サンダル 22,000円+税/サイレントディー(ともにジャック・オブ・オール・トレーズプレスルーム) 小さく効かせることで「白がさし色」にもなりうる。
SAT.「まじめなネイビーだけでもつ」
デニムよりちょっと「ちゃんとしたい日」。濃紺パンツでプレッピーを意識。知性を感じる配色に甘えて、白はカジュアルに傾ける。とはいえ流行り廃りのない、ベーシックな白だから品のよさはくずれない。
Tシャツは着まわし。ネイビーセンタープレスパンツ 35,000円+税/ユニオンランチ(サザビーリーグ) スニーカー 9,000円+税/ムーンスター(ムーンスターカスタマーセンター) シンプルかつベーシックのよさを再認識できる、そぎ落とされたカジュアル。さらにジャケットをはおったり、足元をローファーに切りかえたり。正統派なアイテムでアレンジするのも楽しい。
SUN.「セットアップの力を抜く」
もはやトレンドとして確立されつつあるセットアップ。それだけでまじめなぶん、インナーでのハズしが必須。わかりやすいテイストMIXはあまり気分ではない今、クリーンな白Tでハズすぐらいがベストな選択。
Tシャツは着まわし。ベージュリネン混ジャケット 12,000円+税、ベルトつきリネン混ショートパンツ 7,900円+税/ともにUngrid バッグ 4,990円+税/AZUL BYMOUSSY(バロックジャパンリミテッド) ローファー(ユニオンランチ日本橋店限定)68,000円+税/デュカル(サザビーリーグ) なめらかな素材の白Tは、ドライなリネンと最高の相性。ラフなタックINもポイント。