トレンドが変わったスニーカー「オシャレな人に選ばれている」その理由

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ファッションアイテムとして欠かせなくなったスニーカーは、その選択肢もいっそう豊かに。ブランドの裏話、スタイリストの視点まで。買い物のヒントになりそうなスニーカー事情を総まとめ。



なぜ今「プーマ」が人気?

韓国セレブをきっかけのひとつに、トレンドを席巻中なのがプーマ。その理由や気になるこれからについて、ブランドに聞き込み。

H-STREET OG 12,100円/プーマ(プーマ お客様サービス)


とくに人気の「SPEEDCAT」は、シーンを問わずにはける洗練された“ロープロファイル(薄底)”フォルムが幅広く受け入れられました。プーマが大切にしているのは、スポーツのDNAを受け継ぎながら、ファッション性を融合させた進化を続けること。


SPEEDCATは、モータースポーツをルーツにアップデートを重ね、バレエ型などが誕生しています。今年はランニングスパイクをベースにした「H-STREET」を再ローンチ。今後も薄底アイテムにフォーカスするのでぜひご注目ください。(プーマPR・福井達矢さん)




次なる形は「バレエシューズ風」

スポーティなイメージから一転、甘さをおびたバレエシューズのようなスニーカーがさまざまなブランドから登場中。トゥシューズを思わせるレースアップや、リッチに輝くサテン生地で、クラシカルなムードをあと押し。



トゥシューズの繊細さをシックな配色で大人仕様に

ROCKFISH WEATHERWEAR
ブラウンスニーカー 15,950円/ロックフィッシュウェザーウェア(トヨダトレーディング プレスルーム)

韓国発の注目ブランド「ロックフィッシュウェザーウェア。ポイントは、スエード調の素材と絶妙なブラウンカラー。「甘すぎるのは苦手」という人でも取り入れやすい、落ち着いたトーンが魅力。足元をダークトーンで引き締めつつ、黒スニーカーにはない隙と愛嬌を宿して。




「スニーカーで」ドレスアップ

VIVAIA
Cristina レースアップ サテンスニーカーリーナ 21,900円/VIVAIA

まず目を引くのは、リッチに輝くサテン生地と、存在感のある太めのリボン。スクエアトゥのフォルムが、甘さの中にモードな切れ味を。ジュエリーを纏うような感覚で取り入れたい主役級の存在感。




今季も人気の名物 「emmiの別注」

スニーカーを豊富に展開するファッションブランド「emmi(エミ)」は配色や素材にブランドらしさを落とし込んだ“別注”の数々も話題。こだわりの背景をインタビュー。

ASICS for emmi GEL-CUMULUS 16 18,700円/emmi(エミ ニュウマン新宿店)
PUMA emmi SPEEDCAT PLUS 18,700円/emmi(エミ ニュウマン新宿店)

別注モデルの選定で大事にしているのは、トレンドと直感! プーマの「SPEEDCAT」は過去の別注も大人気で、この秋はブラウンを制作。ASICSは見た目で決めた新モデルです。そのうえで“なんだか気になる”と手にとってもらえる、レディースブランドならではのデザインを考えます。


色みがメンズっぽいときは素材をサテンにするなど、どこかときめくポイントがあるのがemmiらしさ。私自身のスニーカーの選択基準は、かわいいかどうか。emmiの別注もそのように思ってもらえるとうれしいです。(emmiデザイナー・木下沙理菜さん)




名クリエイティブディレクター×老舗が生み出す「究極ミニマル」

数々のブランドを手がける南貴之氏率いる「FreshService」の新作は、ムダをそぎ落としたクリーンなデッキシューズ。

CORPORATE DECK SHOES 9,350円/フレッシュサービス(フレッシュサービス ヘッドクオーターズ)

130年以上続き確かな技術を持つ「アサヒシューズ」が制作を担当。デザイン性だけでなく、底はがれや型くずれしにくいタフさも魅力。




韓国から初上陸 「PEMONT」のスニーカー

2016年の誕生以来、高いクオリティとデザインが口コミで広がり、韓国では名のあるブランドに。

COLOR NAME「miso」
スエードスニーカー 20,680円/PEMONT(HANA KOREA)

ディレクターは日本とスウェーデンで靴制作を学び、日本文化も随所に投影。カウスエードで仕上げた端正なスニーカー「dress」には、味噌をイメージしたカラーが。




ひと味違う「ツウな1足」を求めるなら

最新だけでなく、ヴィンテージアイテムもカジュアルスタイルを高める一手。好みの1足に出会うコツを探るべく、ヴィンテージスニーカー専門店を訪問。

soma shimokitazawa
東京都世田谷区北沢2-33-6 飯嶋ビル202
@soma.shimokitazawa

360度ヴィンテージスニーカーに囲まれた圧巻の店内。知識豊富な徳永さんのもと、初心者でも安心して選べる。


「ヴィンテージスニーカーの特徴のひとつは、欧米向きの甲浅・幅狭なシルエット。日本で一般的に流通しているものよりもシャープな印象で、ファッションとの親和性も高いと思います。


お客様の中でも楽しみ方はさまざまで、好きな映画に出ていたアイテムを探したり、現行品のオリジナルモデルを見つけたり。ちなみに、一番人気は黒。次ぐグリーン・ゴールド(からし色)・パープルはヴィンテージ界ではレアなカラーです」(soma shimokitazawaオーナー・徳永勝文さん)

80年代のアメリカ製の「CONVERSE ALL STAR」。未使用でキレイな見た目ながら、生地のくったり感や、はみ出した接着剤が味わい深い。価格は20,000円弱。(※現在は完売している可能性があります)




「ALL STAR」が約25年ぶりのリニューアル

ALL STAR HI 6,490円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)

RENEWAL POINT】
1.
新設計のラストで抜群のフィット感と安定性を実現
2.約60グラム※の軽量化 ※片足26.5cmでの従来品との比較
3.インソール&ヒールのクッション性UP
4.アウトソールの屈曲性が向上

コンバースの定番モデル「ALL STAR」が、長年愛されてきたデザインはそのままに、はき心地を一新。軽量化に加え、フィット感やソールのしなやかさがレベルアップ。ファッション性と快適性を両立した1品に。新色も順次発売予定。




スニーカーは「似合う服が分かれば悩まない」実例集

突飛なコーディネートを考える、のではなく、確実にバランスが良く見える「スニーカーに似合う服」が分かればアレンジも簡単。そんなスニーカーの合わせに悩まない、失敗しない方法を見た目=コーディネートの実例でご紹介。



ドレスだけ甘く・アウターとスニーカーで着くずし

ボーイズライクなディティールを、あえてそのまま楽しみたいナイロンアウター。ワンピースのボリューム感に負けない、底が厚めのスニーカーでバランスよくカジュアルダウン。




どんな靴にも好バランスなIシルエットのヒザが隠れる丈感

そんなワンピースたった1枚でスタイリング終了。スニーカー、キャップや眼鏡など、小物を自由にお好みでアレンジ。




黒ワンピースにカラースニーカー

カラースニーカーを簡単にバランスよく仕上げる常とうテクニック。シックなベロアドレスに映えるエナメル加工の甘くて辛いバイカラー。スニーカーの配色にならって、小物も黒とピンクを分散。




長丈ワンピとカジュアルなスニーカー

ワンピースとスニーカーは鉄板。ポイントは「黒タートルを中に差す」こと。ドレスライクな1着こそ、そのひと工夫で全体が引き締まり、キレイめな装いをくずしながら華やぎをプラス。




スポーティに転ばないマットな質感のナイロン

薄手ジャケットのようにはおれる軽さのナイロンアウター。スニーカーとの合わせはもちろんのこと、まくったそでを伸ばし、足元を黒ブーツに変えれば、さらに品よく装える。




カラースニーカーの代わりにソックスで色を

細身の黒パンツやロングスカートにスニーカーも黒。その間にカラーソックスを効かせて、シンプルスタイルにひと工夫。ボリューム感のあるトップスが主流の今、そして春からボリュームスカートなどにも似合う、スタイルUPもかなえる厚めのソールがおすすめ。