今季を象徴する色のひとつだから、特別な日だけじゃなく、日常になじむリアリティを追求したい。だから選びはいつもの服に浮かないことが前提。やわらかな質感や、定番色に近い色みなど、親しみを感じながらこの秋は赤を着る。
(TOPICS)
【1】定番スタイルの格を上げる「赤の使い方」
【2】「赤で選ぶといい」これからの服
【3】浮かずになじむ「ブラウン感覚で使える赤」
【1】ベーシックを格上げする「なつかしさのある赤」
シンプルな服と相性のいい、レトロな形や素材でどことなくフレンチムードに。王道を高める色として普遍的なワードローブの格を上げるため、服だけじゃなく小物もストック。
「グッドガールに寄せるメリージェーン」
きちんと感を保つためクラシカルなまま色でハズす
ラフなボトムを正すときや、ドレスアップするときにあると助かるストラップシューズを、赤でよりレディに。女性らしさのある色だから、タイツとまじめに仕上げても上品な色気が漂う。緊張感が出すぎないよう、ローヒールをセレクト。
赤ストラップシューズ 5,290円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) グレーリブタイツ 2,640円/靴下屋(タビオ)
「さわやかにとどめないカシミヤストール」
涼しげな白に深みを出す「添えるだけの赤」
首元にひっかけやすいトライアングルシルエット。上質な素材のおかげで、顔まわりに赤をそえても派手に転ばない。シャツワンピースなど軽やかな1枚の気分転換を手軽にできるから便利。
肩にかけた赤ストール 26,400円/アソース メレ(アイネックス) 白ロングシャツワンピース 39,600円/ロエフ(エイチ ビューティー&ユース)
「サイズアップしてあらためてボーダー」
チノパン+赤ボーダーの鉄板スタイルをオーバーサイズで今っぽく
ロンTとスエットの間のような、ふっくらとした厚みのある生地。肩の落ちたシルエットで、なつかしい柄に今らしさを付与。洗練して着られる、切り替えのない詰まった襟ぐりも好ポイント。
赤×白ボーダートップス 16,500円/TSURU By MARIKO OIKAWA ボルドーベレー帽 17,600円/CATARZI(オールド イングランド銀座店) 赤サングラス 51,040円/Oliver Peoples(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) ベージュチノパンツ 7,700円/ディッキーズ
「スマートな黒に埋もれてスエード」
スエードの赤パンツで辛口な配色の強さをぼかして
ぬくもりのある質感が入るだけで、黒と合わせても緊張感が出すぎない。ロング丈のベストとブーツで直線的に整えて、強い色どうしにまとまりを。
赤スエードパンツ 10,890円/ROSE BUD(ROSE BUD ルミネエスト新宿店) 黒ニットベスト 38,500円/ADAWAS(ショールーム セッション) ロングブーツ 71,500円/PIPPICHIC(ベイジュ)
「ワンピースに意表をつくレザーのハート」
スレンダーなワンピースにハートのバッグで愛嬌をプラス
かわいいに直結する赤のハートモチーフは、クラシカルな印象へ寄せるレザーバッグで採用。ゴールドのメタルチェーンでリュクスなムードもプラスして。
赤ハートバッグ 17,600円/オウレンティ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ有楽町店) ブラウンロングワンピース(別注) 7,700円/ミラー フォー アダム エ ロペ(アダム エ ロペ) 手に持ったストール 59,400円/アソース メレ(アイネックス)
「着方はカジュアルに甘口なニット」
ファーに近い毛並みではき慣れたデニムに特別感を
カシミヤのリッチな起毛感でエレガントな雰囲気に引き上げた、大人に似合う赤ニット。確実性のあるデニムとの組み合わせの中でなら、華やぐ色&風合いを身近に。
赤カシミヤニット 34,000円/バナナ・リパブリック インディゴデニムパンツ 14,300円/SOMETHING(エドウイン・カスタマーサービス)
【2】「赤に向く」新しい服
「赤で欲しい」赤に向く服を新作からピックアップ。結局のところシンプルなデザインが生きる赤、その発色がじゅうぶんに生きる適材適所とは?
「とろみのある赤」
ひかえめな広がりのIラインに近いフレアシルエット
色の強さを中和する、柔らかい質感。ウールやニットにも好相性なサテン素材のスカートでドレスアップ。脚にはりつかずスマートな印象に仕上がる、直線に近いフレアスカート。定番色の中でもベージュやブラウン、キャメルなど、暖色系でマイルドに仕上げることで赤もより着やすくなる。
赤サテンフレアスカート 5,990円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) キャメルチェスターコート 242,000円/オールド イングランド(オールド イングランド銀座店) ベージュニットキャミソール 12,980円/uncrave WHITE(uncrave) バッグ 19,800円/BRIE LEON(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) ブーツ 41,800円/TSURU By MARIKO OIKAWA
「華奢な赤」
女っぷりを上げるタイトな赤のリブタートル
黒で選ぶことの多い細身のアイテムを赤に更新。ふわふわしたキャメルスカートを、スリムな赤ニットで大人の甘さへ誘導。折り返しても高さがあるネックと長めのそでで、体のラインを細く見せる効果が。
赤タートルネックニット 26,400円/ギャルリー・ヴィー(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) 赤エナメルバッグ 52,800円/ヴァジック(ヴァジックジャパン) キャメルファースカート 65,780円/SAYAKA DAVIS(ショールーム セッション) ピアス 2,990円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) ショートブーツ 36,300円/オデット エ オディール(オデット エ オディール 新宿店)
優雅なベージュコートに似合う赤タイツでレディなアクセント
肌に吸いつくようなフィット感とズレにくさをかなえる、表糸と裏糸の二重編み構造。しっとりとした質感の赤だから、スエードのベージュコートに浮かずキレが出る。
赤タイツ 1,210円/靴下屋(タビオ) 共布ベルトつきベージュスエードロングコート 198,000円/SEA(エスストア) ブラウンミュール 6,590円/ZARA(ザラ カスタマーサービス)
「ミドル丈のアウター」
ジャケットとコートの間のようなピーコート
キレイな色や強い色こそコーディネートの一番外=主役になるアウターやコートでとり入れるのが簡単。オーバーな「サイズ感」で強い色も甘い色も、力みが抜けてちょうどいいバランスに。
赤オーバーサイズピーコート 52,800円/マカフィー(トゥモローランド) 赤ミュール 6,590円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) 黒フーディロングニットワンピース 49,500円/イロット(ザ・ウォール ショールーム)
包まれるだけでスタイルよく見える「ベルトデザイン」
エレガントに転びがちなガウンタイプは、ミドル丈を選びカジュアルな雰囲気に寄せて。上質なメリノウールで赤の発色が落ち着き、白など淡いボトムと合わせても悪目立ちしない。
共布ベルトつき赤ガウンコート 81,400円/グリードインターナショナル(グリードインターナショナル トウキョウストア) 白サテンフレアスカート 17,930円/メゾンスペシャル(メゾンスペシャル 青山店) ネックレス 216,400円/トムウッド(トムウッド 青山店) ブーツ 41,800円/TSURU By MARIKO OIKAWA
「メンズが着てそうな赤」
グレーのワイドパンツを軸にやんちゃなスタイルを大人っぽく
休日の男の子のような、ゆるいシルエットの中で気張らず赤に挑戦。スエットやスニーカー、キャップなどラフにふりきっても、華やぐ色のおかげで手抜きにも見えない。顔まわりや足元で赤を小さく分散させて、存在感のある色とボリュームにまとまりを意識。
赤ビッグスエット 22,000円/SOFT GOODS、赤キャップ 8,580円/BLUESCENTRIC(ともにメイデン・カンパニー) 赤スニーカー 7,150円/VANS(VANS JAPANカスタマーサポート) グレーワイドパンツ 59,400円/ATON(ATON AOYAMA)
【3】ブラウン感覚で加える「なじませるように渋い赤」
穏やかな赤のレパートリーとして見のがせないのが、ベーシックカラーの延長で使えるボルドー。「浮かないさし色」としてむしろバランサーになる色みは、知的にふるまうほどそのニュアンスが生きてくる。
「コンパクトなカットソー」
インナーで深みを出しミニスカートを淑女なムードへ引き上げ
ボルドーリブニットトップス 7,000円/バナナ・リパブリック ボルドーローファー 9,130円/HARUTA ネイビーボンディングハーフコート 42,900円、ネイビーミニスカート 19,800円/ともにルージュ・ヴィフ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ有楽町店) ピアス 95,200円/トムウッド(トムウッド 青山店) ソックス 1,210円/タビオ
上品な女性らしさをかもし出すボルドーと一緒なら、今季も豊富なミニスカを試しやすくなるはず。ジャケットやビッグニットの中に仕込みやすい、フィット感のあるリブトップスは、今から冬まで長く使える。
「クラシックな形で4点づかい」
白シャツで抜けを維持してボルドーの中でグラデーション
ボルドー×イエローボーダーニットカーディガン 20,900円/マカフィー(トゥモローランド) ボルドーストレートパンツ 18,000円/バナナ・リパブリック ボルドーバッグ 33,000円/TOV(アンソロジー) ボルドーショートブーツ 80,300円/KATIM 白バンドカラーシャツ 38,500円/ロエフ(エイチ ビューティー&ユース) 眼鏡 4,950円/ROSE BUD(ROSE BUD ルミネエスト新宿店)
レザーやニットなど、質感で色みが変わるコクのある赤は、同色合わせでも間のびせず鮮度を上げられる。白のビッグシャツを挟み清潔感も意識。
「ウールのキャップ」
リップ感覚でキャップをそえてハンサムなまま色気もひとさじ
ボルドーウールキャップ 10,450円/ユナイテッドアローズ、ベルト 25,300円/ア ヴァケーション(ともにユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店) ベージュウールジャケット 71,500円、ベージュウールワイドパンツ 52,800円/ともにイロット(ザ・ウォール ショールーム) ベージュニットタンク 28,600円/ピセア ピアス 275,000円、[右手中指]ゴールドリング 198,000円、[右手小指]赤ストーンリング 209,000円/以上プロジェビア(ロンハーマン) パンプス 26,400円/TSURU By MARIKO OIKAWA
肌なじみのいいボルドーは、顔まわりの装飾としてとり入れやすい。ジャケット+スラックスのハズしとして使うキャップも、センシュアルな色なら、品のよさをくずさずに済む。
アクセ感覚で「ニットを肩がけ」
シンプルな上下を飾るマットな赤
赤ケーブルニットカーディガン 39,600円/RHC(RHC ロンハーマン) 白半そでTシャツ(2枚セット) 3,520円/ヘインズ(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター) ベージュタックパンツ 9,990円/Gap 茶スエードローファー 52,800円/PHEENY
ローゲージの赤ニットカーディガンを肩にかけて、白Tシャツ+チノパンの王道スタイルに奥行きを。重厚感のある色はしっかり着ずに、ストールのようにひっかけてとり入れるぐらいがちょうどいい。
「Tシャツとスウェットのアンサンブル」
凝った着方でも浮かれすぎない
インディゴロールアップデニムパンツ 28,600円/マカフィー(TOMORROWLAND) ボルドーTシャツ 7,000円/バナナ・リパブリック 肩にかけたボルドースエット 22,000円/SOFT GOODS(メイデン・カンパニー) ショートブーツ 36,300円/オデット エ オディール(オデット エ オディール 新宿店)
フィット感のある長そでTシャツにスウェットを肩巻き。着方でひねっても色のトーンをおさえることで頑張っている感のない見た目に。デニムもともに明度を落として大人らしいカジュアルスタイル。
「レース編みのニットワンピース」
親しみやすいモヘア素材で「華やかな日常着」
赤ニットワンピース 27,500円/FRAY I.D(FRAY I.D ルミネ新宿2店) サングラス 39,600円/プロポ(プロポデザイン) 赤バッグ 82,500円/マリア・ラ・ローザ/ルル・ウィルビー(アルアバイル) パンプス 64,900円/ペリーコ(アマン)
モヘア素材で編まれた、フォーマルなのに親しみやすい赤のニットワンピース。普通のレースだと甘さが色濃く出るところ、起毛感のおかげで表情がフランクに。そでやすその広がりも、抜けにつながるニュアンスとして作用。ワンピースよりも色みの濃いミニバッグで、ニットのやさしい風合いを間のびさせずきりっと。
赤の中でも「こういう形」
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