軽やかで、清潔感があって、エレガンス。そんな人物像を印象づける白の長所は、真逆の黒が入ることでより明確に。着慣れた配色の鮮度が変わり、白だけでまとめたときに気になる間のびまで解消できる、モノトーンの新たな可能性を追求。
(TOPICS)
【1】オールホワイトが見違える「黒が入ったプリントT」
【2】人気スタイリストが指南「ロゴTの選び方・使い方」
【3】「キレイな服に似合う」埋もれないロゴT
【4】場所もサイズも色々ある「ロゴの置き方」
【1】「イメージは白9:黒1」白に似合うプリントTの選び方
ロゴやフォトプリントをあしらったアイテムを選べば、白1色のもの足りなさを埋める飾り気が誕生。インナーづかいなど、見せる面積をさらにしぼると、カジュアルなTシャツもおのずと大人っぽく変われる。
心地よさを上乗せできる背中に配した開放的なヤシの木プリント



フロントの胸元にも小さく筆記体のロゴ入り。肩にニットを巻いたことで、さらりとしたTシャツに適度な重みが足され、風格が宿る。
隙間からのぞく躍動感のあるロゴがフランクな女性像を演出



シャープすぎも甘すぎもしない曲線的なドローリングが、白のやさしげな印象をくずさずコーディネートを引き締める。生成りのようなシャツやベージュのようなバッグなど、色合いに差をつけてオール白をリズムよく。
【2】人気スタイリストが指南「ロゴTの選び方・使い方」
大人のカジュアルスタイルを提案する人気スタイリスト・樋口かほりさんがスタイリングに役立つ、ロゴTの選びと使い方を指南。
(スタイリスト・樋口かほりさん)
大人に似合うカジュアルをモットーに、リアリティのあるアイテム選びの提案と肩の力を抜いて着られる、シンプルカジュアルなスタイリングは毎号多くの反響が。

【POINT】
□合わせる服を選ばない「ゆるめのサイズ」を選択
□かすれた色みやミニロゴの「ひかえめ」がシンプルな服に合う
□スタイリングには「キレイとカジュアル」どっちもMIX
白をうまく着るための「大きめな黒」

緊張感が出やすい白い服どうしの合わせこそロゴを活用。わかりやすい「大きなロゴを使ったハズし」もシャープな印象の黒であれば、キレイめな服にも合う。モノトーンなら「盛っている感」も出にくいのでおすすめです。(樋口さん)
大人しいトーンがなごむ「小さな鮮やか色」

濃淡のあるグレーを合わせた、あいまいな配色のスパイスとして赤のロゴTを。パッと見で惹かれる赤はインパクトがあるので、小さめのロゴや細身のフォントなど、「ひかえめ」ぐらいがシンプルな服にはちょうどいいと思います。(樋口さん)
大人レトロな「ベージュにロゴ」

甘い服が好きな人にもオススメしたいのが、ベージュベースのマイルドな色みのロゴT。ヴィンテージライクな柄ボトムと合わせれば、上品なレトロルックにまとまる。服を選ばない、大きすぎず、小さすぎない絶妙なロゴもポイント。(樋口さん)
端正なパンツは「後ろ姿」で盛り上げる

きちんとした服がベースの人にとって、テキスタイルTシャツはカジュアルなイメージが強いはず。そこで、バックロゴを後ろ姿で効かせる選択を。前はキレイな印象のまま、辛口モードなスタイリングに更新。(樋口さん)
【3】「キレイな服に似合う」ロゴT選び
幼いイメージが先行して、一見キレイめとは少し距離を感じるロゴT。インテリなセットアップに個性をもたらす存在としてとらえれば、魅力が再燃。きちんと感のある装いが可能に。 (掲載したアイテムは現在お取り扱いのない場合がございます。お問い合わせはお控えください)
「ジャケット+パンツ」とともにロゴTを



緊張感のあるお堅い白にひそませたい大胆な黒の遊び心。端正なショートパンツが、真逆のテンションの間をとりもつ。
おかたいジャケットの隙間を埋める「ファニーなプリントT」

かたさをほぐす「アイキャッチ」
レトロなプリントをあしらったかわいげのある白Tで、ジャケパンスタイルをまじめ手前に。派手すぎないアイキャッチでマニッシュな見た目に親近感をプラス。間からのぞく程度だから真逆のテンションも浮かないハズしに。
古着のようなあせたグレーとカラフルなロゴ

グレーロゴTシャツ 6,600円/Ungrid ベースが白だと少しやんちゃな印象が強いカラフルなプリント。トーンが落ち着くグレーだと、コントラストが和らいで“いい味”として効果を発揮。
もたつかない「ピタッとフォルム」

ネイビープリントロゴTシャツ 39,600円/ユハン ワン(エディット フォー ルル) 大胆なプリントも、フィット感のある形ならボーイッシュすぎずレディな印象に。クリーンなネイビー×白の配色もポイント。
「短め丈だから」すっきり見える

ブルーロゴショートTシャツ 4,950円/Ungrid ドロップショルダーに幅広のそで。ゆとりのある形ながら、丈はおへその上くらい。なにと合わせてもだぼつかず、メリハリのある見た目をけん引。
絵になる「CKロゴ」

ロゴTシャツ 9,900円/カルバン・クライン ジーンズ(カルバン・クライン カスタマーサービス) そぎ落とされたデザインに、再び注目が集まるカルバン・クライン。Tシャツ姿に箔がつく。
黒ベースなら「ちょっと辛口」

黒ロゴTシャツ(別注) 11,000円/ノウハウ ジュエリー フォー アダム エ ロペ(アダム エ ロペ) ハンサムな黒にパープルが映える、ぷっくりとした立体ロゴ。生地の適度な厚みも、きちんと見えの理由。
「主張しすぎない」淡い色み

白ロゴTシャツ 7,150円/ライディングハイ(ジャーナル スタンダード 自由が丘店) くたっとした生地の雰囲気にマッチする、ヴィンテージ風の色ムラ。はっきりしすぎないぶん、似合うアイテムも広め。
せっかくなら「思いきりのいい色」

イエローロゴTシャツ 7,480円/BLUESCENTRIC(メイデン・カンパニー) 目を引く色を選ぶのも、さまになるという意味では選択肢の1つに。色のテンションに合わせたロックTは1枚で着映えを約束。
スポーティに仕立てる「ナンバリング」

白ナンバーロゴTシャツ(別注) 10,890円/チャンピオン(ROSE BUD ルミネエスト新宿店) アクセントになる大きめのプリント。数字以外はシンプルかつ、そでも長めだからやんちゃ感をセーブ。
【4】場所もサイズも色々ある「ロゴの置き方」
改めてロゴが生きる、置き方をプレイバック。大きい小さい、前か後ろか、上に下に。ポイントによって生まれるメリットもさまざま。置きどころとそこでロゴがもつ役割を理解すれば、スタイリングの迷いも少なく。
フロントのロゴは「小さくても大きくてもいい」

羽織りを重ねても主張できる胸元のロゴは、小さいサイズならひかえめなアクセントに、インパクトのあるサイズならキレイなスタイリングのハズしに。大きさ関係なく映える正面だからこそ、サイズの違いを軸にデザインを選ぶとなりたいイメージに近づきやすい。
背中の広い余白を利用して「シックにも使える」

プリントよりも余白が生きるロゴなら、背中広めに配しても大人っぽく、ルーズなトップスとも好相性。レイヤードせずとも落ち着く白や黒、グレーなどの定番色を軸にすればカジュアルすぎる心配もなし。
後ろにインパクトを持たせて個性を演出

ポップなプリントでも意外と落ち着いて見えるのは、古着のようなあせた色みだから。ロゴに合わせてスカートもネオンカラーでリンク。 黒プリントTシャツ 18,480円/オブラダ(シンチ) イエローロングフレアスカート 49,500円/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店)
なんてことないセットを高める小さな飾り

サイドのウエストに小さく入れたさりげなさ。ボトムやアウターから見え隠れさせることで、ミニマルな装いでも手抜きに見えず、凝った印象へと近づける。 白メッセージボディースーツ 19,800円/ピース(ガリャルダガランテ 青山店) ストレートデニムパンツ 31,900円/PHEENY
ワンポイントは「左胸からずらすと」目新しく

白T+黒スカートのミニマルな組み合わせにささいな遊びをもたらす、胸下のワンポイントロゴ。位置がいつもより少し下にずれているだけで、単なるハズしというより装いにモードさが帯びる都会的なアクセントに進化。形はベーシックに使いやすい、コンパクトかつクルーネックを採用。
ひそかに添えた「そでのメッセージ」

よく見ると左右で対になった、遊び心のあるユニークなロゴ。だぼっとしたスエットの間のびを引き締めるポイントとしても作用。 グレーロゴスリーブスエット 25,300円/ナカガミ(ナカガミラボラトリー)
靴がもう1足増える感覚で「ソックスの中でワンポイント」

稼働率の高いパンプスやスニーカー、これから履く機会の増えるサンダル。ロゴソックスがあれば、新たに靴を買い足さず「もう一足」レパートリーが増えるような履きこなしが可能に。ボトムのすそとの抜け感調整や差し色など使い方の幅も広いポイント。
キレイを保てる「さりげないウエストロゴ」

白のウエストバンドに小さくロゴを配したストレートパンツ。簡単にウエストマークしやすいうえ、重心が上がるアイキャッチとしても作用。一見カジュアルなウエストのデザインも、「白と黒でひかえめに」ならシックなムードをそこなわない。
INした後ろ姿もさまになる

パンツは力みを抜いたオフホワイトが2タックシルエットのゆるさとマッチ。ウエストのロゴがシンプルな見た目のアクセントとなり、白黒配色でも感度の高い仕上がりに。
「無地よりも抜けが生まれる」ロゴ入りキャップ

コーディネートのハズしや締め役として使う場面の多いキャップ。手が伸びるベーシックカラーは明度が低いぶん、重たさが気になるおとも。ロゴがあることでそのままキャップ自体の抜けとなり、暗色でも使いやすいバランスに。
「ひねった合わせのバランサー」バッグでロゴ

着くずした白シャツ、シルバーサンダルに合わせたカラーソックスなど。クセのある着方やアイテムの間をつなぐロゴバッグ。わかりやすく個性がそなわるから、インパクトのあるロゴはミニバッグで、ミニマルなタイプは余白の広い大きめサイズのバッグで選ぶとスタイリングがごちゃつかない。