シンプルな装いに一点投入すると気分転換になる柄アイテム。とはいえ、難しさもあるからこそ、カジュアルに装える“なつかしさ”を味方にするとなじみがいいことを提案。
【1】華美とは違う「行儀よく並んだ小花柄」
着飾ることが目的ではない、シックでひかえめな花柄が古着ライク。小さめで均一に配置された柄は、遠目に見ると「花」だと識別しにくく、辛口なスタイルにもとけこみやすい。
ブロックプリントで大人のリゾート

甘さとはちがう抜け感をつくる
インド綿にプリントされたアーティな柄模様
やわらかいコットンにかすれたボルドーの小花柄がやさしい雰囲気。五分そでや高めのウエスト位置、ドラマティックなフレアのシルエットも相まって、ノスタルジックな面持ちに。スエットやソックスで赤をひろって、装いにアクセントを。
ロマンティックなドットとのかけ算

花柄とフレアシルエットがレトロなパンツは
タイトな黒トップスでコケティッシュに
葉っぱで作った円のなかに一輪のバラ。ドット地に紋章を押したような柄が大人っぽい。トップスも体に沿うラインで統一し、足元はスポーティなスニーカーでボリュームを。あせたオレンジの色みがなつかしさをあと押し。
好感度をねらえるネイビー×白の刺しゅう

一点モノの雰囲気が漂うジャケットを主役に
ほかは潔くクリーンな白で統一
ライトブルーの清涼感のある生地に、白とネイビーの刺しゅうをほどこしたジャケットは、シャツがわりに羽織れる軽やかさ。レギンスとシュシュで70年代風のスタイルに。
フィット感がヘルシーなレース編み

洗いをかけたハードな黒デニム&ジャケットが
花柄の「かわいい」を抑制
遠目に見るとドット柄のように規則正しく並んだストレッチレースの花柄は、黒地にイエローベージュの地味めな配色。そで口がさりげなく広がったシルエットが柄のなつかしいムードを助長。透け感があり体のラインもわかるトップスに対して、黒デニムのセットアップとレザーローファーで硬派にまとめて。
【2】ポイントは「不規則な渋色」幼く見えないボーダー選び
定番のボーダーにはマリンのイメージがあるのに対して、ランダムボーダーは細いピッチを不規則に繰り返すことで、古きよきアメリカンカレッジムードが漂う。落ち着いた色がベースなら、手持ちのワードローブとも好相性。
さし色的にアクアブルー


やんちゃなスケーターの雰囲気で
ボーダー+ハイウエストデニムへ回帰
ネイビー地にブルー、よく見ると白やブラウンも入った奥行きのあるボーダー。大きめデニムのウエストをベルトで締めて生まれるニュアンスで、ただのラフで終わらせない。
茶系だけでグラデーション


オーセンティックなチノパンを相棒に
クラシックな色だけで完結
くたっとした質感で表情のあるベージュに、こげ茶やイエローのラインをランダムに配したレトロムードたっぷりな1枚。ローファーよりも力が抜けるレザーのスリッパシューズで、個性を加えつつこなれた仕上がりに。
ゆるさをたくしてビッグポロ


ほろ苦い赤みブラウンのえりつきボーダーが
白フレアスカートの甘さを軽減
ボルドー+白にダークブラウンの極細ラインが引き締め役のランダムボーダー。古びた色みと大きなシルエットでおじいちゃんから譲り受けたようなポロシャツは、にごりのない白スカートで爽快感を。
限りなく無地に近い「極細ボーダー」

遠目から見ると一見無地に見えてしまうほど、ピッチを狭めたボーダーパンツ。白とブラウンの品行方正な配色だから、幼く見えがちなボーダーも大人っぽく着地。ストレートパンツ感覚で穿けて、こっそりスタイルよく見せられるセミフレアシルエット。
【3】着回しも利く「合わない服が少ない」柄アイテム
ポイントはベーシックカラーにも似合う主張の強さ。映えるけど前に出すぎない、そのバランスが上手なアイテムを厳選してピックアップ。
白とボルドーの太ストライプ

清楚な白と上品なボルドーという好感度の高い2色だから、クセのある太いストライプも品行方正に落ち着く。単純なワンツーにメリハリをつけながら、ゆるんだシルエットを気だるくキレイなルックスに昇華。
ALL黒を軽量化する「小粒の白ドット」

ボリューミィな七分丈のパフスリーブブラウス。背中は、首元のリボンからスリットのように開くバックオープンタイプ。小粒な白をランダムに散りばめたドット柄は、飾るためだけではなく軽さを出すためにも好都合。素材は光沢感とハリ感をそなえた厚みのある生地で透ける心配もなし。
デニムを都会的に見せる「ひかえめなブラウンチェック」


オーバーオールを大人っぽく着るのにてっとり早い紳士なジャケット。ハードな色落ちデニムにあせたブラウンでトーンをそろえると、真逆なテイストのアイテムどうしも無理なくなじむ。ピンクシャツは、ボタンをざっくり開けて抜け感を。
ランダム以上に細かいライン

コットン100%で仕立てた薄手のロングカットソー。細いピッチの黒ストライプが、コンパクトなサイジングと相まってすっきりとした印象をあと押し。黒で縁どられたネックラインは、前後逆にするとUネックとしても着用可能。そで先のブランドタグがひかえめなアクセントに。
黒のベロアにローズのプリント

なめらかな黒のベルベット生地に小さなローズを散りばめたジャケット。ラバープリントのひかえめな立体感がシックな黒に映える品のいい遊び心に。ゆったり羽織ってもだらしなく見えない、スタイルがキレイに見えるよう計算された仕立てもポイント。
大人っぽくて可憐「甘くない」花柄

イエローの小花を散りばめた、微フレアのロングスカート。花柄の隙間からのぞく深いダークグリーンが、鮮やかなイエローを糖度ひかえめに落ち着かせてくれる。軽やかな素材が動きに合わせてふわりとゆれ、総柄を気張って見せないやさしさを演出。
小花柄の甘いブラウスもちょうどいいバランスに

装いに華やかさまで加えてくれる、そで口フリルの総柄ブラウス。白とピンクの愛らしい色に振り切っても、ドライなパンツのおかげで糖度ひかえめに落ち着ける。
合わせやすい「ベージュ軸のレオパード」

イメージよりも強く見えてしまいやすいアニマル柄だから、マイルドに使えるシルエットと色みを重視。しなやかなマーメイドフォルムで印象を穏やかに。なじみのいいベージュがベースアニマル柄なら、存在感を落ち着かせながら欲しいキレだけを発揮できる。
黒タートルを着飾るエアリーな柄ブラウス

わずかに色みが異なる2種類のチュールで仕立てることで、単なる透け感にならない独特な奥行きをメイク。加えて、エアリーなラッフルスリーブやフロッキーのドット柄が、唯一無二の立体感を表現。前後2WAYで使え、かぶるだけじゃなく羽織りとしても着られる使い道の多いデザイン。
クリアな白でリアルに総柄

ムードを変えたいときに即効性のある、総柄ワンピースは薄着の季節こそ頼りになる。アウターみたいに白のロングシャツを羽織るだけで、柄のインパクトを和らげつつ大人っぽくとり込める。ブラウン系の小物で深みを加算。
「たまには直球で可愛く」浮かれた柄のガーリーブラウス

白+淡いピンクでワントーン風に仕上げた、直球でフェミニンなギンガムチェックのブラウス。ウエスト部分を結んでコンパクトにまとまるカシュクールタイプだから、レディな印象に寄せられる。フロントは鋭利なVネックでキレよく。
【4】ヴィンテージ風の「あせた色やロゴデザイン」

彩度低めの絶妙な色合いやかすれたプリントなど、フランクなムードがカジュアルを盛り上げ。キャッチーな色柄ものでも主張が軽減され、大人っぽいハズしに適任。
どこかなつかしい、こっくりとしたボーダー

ブラウン×オレンジボーダーTシャツ/RHC(RHC ロンハーマン) 太さが異なる3色をMIXしたボーダー。ボーイッシュでありながら奥ゆかしさを感じる1品。
遊び心のあるキッチュな粗目刺しゅう

ネイビー刺しゅうロゴニット/ヤンヤン(RHC ロンハーマン) 毛糸でざっくりほどこされたグラデーションのブランドロゴ。さわやかなブルーにぬくもりを宿す。
ナチュラルな白を締めるオレンジブラウン

白リンガーTシャツ /バナナ・リパブリック 薄手の白Tは輪郭を縁どって存在感をUP。味のあるブラウンでトラッドに傾けて、親しみやすいまじめさへ。
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