先んじて新作を手に取ることが多いスタイリストに、今季注目しているトピックスを聞き込み。アイテムの組み合わせ方や、これから注目されそうなテイストなど、秋冬のコレクションのルックをもとに解説。
TOPIC_01.
【強弱のついた組み合わせ】
☑やさしいベージュとタフな黒
(TOD’S)
白やブラウンなどの同系色でやさしく仕上げたくなるベージュですが、黒のパンツと合わせてタフに仕上げるのも1周して新鮮。ベージュと黒の配色に注目しています。(岩田槙子さん)
☑レトロな柄と強気なレザー
(RACHEL COMEY)
ノルディック柄ニットとレザーボトムの、真逆なテンションの組み合わせ。なつかしさのある柄ニットで可愛いものを今季はよく見ます。(出口奈津子さん)
【EXAMPLE】
☑メンズアウターとドレッシーな白
相反するテイストMIXは、女性らしさを逆説的に際立たせる効果も。無骨な印象のハンティングコートの意表を突く、揺れ感のある白のフレアスカート。硬派なアウターの印象が優美な白でやわらぐ。
TOPIC_02.
【クラシックな柄】
☑シンプルなヴィンテージ柄
(3.1 Phillip Lim)
ヴィンテージっぽい総柄ワンピは、首元・そで・すそ全部にクセがあるとやや甘い印象。なのでこの1枚のように、つまったネックライン以外はシンプルな見た目がベター。(樋口かほりさん)
☑トラッドを散りばめる
(CELINE)
トラッドなものをつめ込むよさを再確認。メンズライクなショート丈アウターが目新しく、親しみやすくもあり、活躍の予感!(渡邉恵子さん)
【EXSAMPLE】
☑レトロなワンピに白小物で抜けを
ツイードワンピースに、さらに名画の女優のようなハットをON。クラシカルなグレーやブラウンベースの服を重く見せず、シャープに整える白小物をアレンジ。
TOPIC_03.
【重めの足元で甘い服】
☑厚底の黒とクラシックなワンピ
(TOD’S)
ぽってりとした厚底シューズに目がいきました。抜けのあるパンプスだと、淑女なスカートと合わせたときにコンサバに傾きがち。動きの出るスカートやワンピースの足元は「重め」のメリハリが好バランス。(渡邉恵子さん)
☑ロングブーツと流れのいい服
(CELINE)
柔らかい動きが出る、上品な流れのいい服を秋からは太めのブーツで、大胆にハズすバランスに注目。ロングブーツで肌をおおう前提で、なつかしいハンパの丈ワンピースも再活用したい。(出口奈津子さん)
【EXSAMPLE】
☑ヴィンテージ風ワンピを足元でモードに
総柄の甘いワンピースの足元に、スタッズつきの強気な黒レザーブーツを選択。一枚でコーディネートが整うワンピースだからこそ、足元でスパイスを効かせて。