防寒にとどまらない「絵になる」コート
欠かせないものだから、単純に気分が上がる「気になるコート」を主役にする日があってもいい。羽織るだけで完結し、むしろほかはシンプルであるほどバランスがとれるから、色や柄をまとうのも案外簡単。
1.VIVID RED
「堂々とまとう赤」

鮮烈な赤を難しく見せない、ツイードならではの起毛感。大きめのえりでどことなくレトロ。シンプルな黒が一気に華やかに。
2.FLOWER MOTIF
「刺しゅうありきの大人な花柄」

どことなくなつかしさのある小花柄が、上品な白×キャメル配色に愛嬌を加算。ナチュラルなカラーをぼやけさせない短めのそで。クルミボタンがレトロなムードをあと押し。
3.BLUE TWEED
「ヴィンテージのようなブルーのツイード」

あたたかくもクールな印象を残せるぬくもりをまとった寒色。縦長ぎみのラペルがシック。
4.LEOPARD PATTERN
「羽織るだけで引き締まる」

ベージュ+端正な形を意識してスパイシーな柄を親しみやすく。主張しつつも抜け感がある大きめプリント。ブラウントーンでまとめた装いもキリッと締まるうれしい効果。
5.PALE PINK
「冬に映えるパステルカラー」

淡いピンクがハンサムに転じる、ロングコートの堂々とした佇まい。色のやわらかさがきわ立つアンゴラ混。+レザーで、キレ味よく。
6.GINGHAM CHECK
「モノトーンの気分転換に」

首元までおおうハリのある1枚で可憐なチェックを行儀よく。洗練されたモノトーン&行儀よく並ぶブロックでチェック柄ながらほっこり感はなし。コートのAラインに合わせて、中に着たワンピースもフレアでそろえ、なじませればパーフェクト。
7.I-LINE CAPE
「ほっそりIラインのケープコート」

ジレほどモードに傾かず寒々しくも見えない、ひじくらいまでおおえる丸みを帯びたケープデザイン。もはやトップスの一部として活用でき、コートを羽織るだけだったウィンタースタイルも容易く一変。主張しすぎないから意外にもテイストを選ばず着られ、Iラインのシルエットによりスタイルアップも簡単に。
8.MINIMAL SUEDE
「スエード素材のミニマルコート」

デザインやディティールを極力省き、たっぷりとしたシルエットが際立つたたずまい。エコスエード素材がもつ適度な重みが、ロングでもひらつかない、優美なドレープ感を表現。スタンドカラーのボタン位置をセンターからわずかにずらすことで、前立てラインが斜めに。すべて閉じて着ても単調に見えない、シンプルに差がつく1着。
9.FUR TRIMMED
「ファーつきのロングダウン」

カジュアルなダウンを逆手に取ってヴィンテージムードなコートをはさみ、遊び心の分かる女性をイメージ。顔まわりをふわっとおおうフードにあしらわれたブラウンファーがひかえめながらも華やぎをもたらす算段。
10.COLOR PUFFER
「ふかふかで上質なカラーダウン」


黒のワンピースに、さらに黒コートは強すぎるから。あえて真逆のぷっくり丸いシルエットの白みがかったパステルブルーを選択。ダウンの可愛げが功を奏し、ドレッシーな質感がやわらいでちょうどいいあんばいに。超軽量生地ながら丈夫で破れにくいという、可愛い見た目をいい意味で裏切る本格派。
11.LONG GILET
「ワンピースのようにも見せれるロングジレ」

首元の印象を変えられる2way仕様。自然な落ち感を演出できる、なめらかなウールのロングジレ。そでがない形だから、分厚いトップスに重ねても着ぶくれすることなくスマートに整う。前を閉じて着ればワンピース風にも。鮮やかな発色のブルーを足元からのぞかせ、あいまいな配色の引き締め役に。
12.SHAGGY BLACK
「黒をリッチに見せるシャギー素材のロング」

凜とした見た目に女性らしいやわらかな雰囲気もそなわった、繊細で毛足の長いアルパカ混のふっくら質感。ヘアリーな風合いにダブルブレストのハンサムなデザインを組み合わせ、黒でもありきたりじゃない高感度なバランス。わずかにテーパードがかったシルエットで、必要以上に重く見えない絶妙な仕立て。
13.TRAD PEA COAT
「メンズライクなピーコート」

やわらかくも存在感のある、足首まであるスーパーマキシ丈。丸みのあるそでは、見栄えがよくなるだけでなく中に着るトップスの厚みも選ばない利点があり。輪郭をやさしく整えてくれるグレーコートに身を預けるように、中はキレイな色を盛って。
14.NUANCE GREIGE
「似合う色も服も多いグレージュのオーバーコート」

パキッと明るい白よりも親しみやすく、ベージュよりも締まった印象に仕上がるグレージュっぽい色。合わせる服に沿って、カジュアルにもキレイにもテンションを変えてくれるから、何枚も持つことがないコートというジャンルにとって好都合なカラー。上質ウールのように、微光沢のあるなめらかな質感なのに毛玉になりにくい加工も魅力。
「シンプルなコートで差がつく」 盗みやすいテクニック
寒い日ならではのオシャレを楽しみつくすために。海外のファッショニスタたちの装いからすぐにマネできるアイディアの数々を拝借し、いつものコートの装いをアップデート。
「コートの上から」ベルトマーク

スリムなベルトをぎゅっと締めてウエスト位置を強調。〈右〉もこもことしたボアコートのボリュームをおさえるために、細身のロープベルトを採用。〈左〉ベルトとハンドバッグをボルドーで統一して、マニッシュな中に女性らしさをアピール。