「整理」と「使いやすい」はまた違う「映画の中のオシャレな人に学ぶ」クローゼットのつくり方

「コーディネートが想像しやすい」計算ずくのワードローブ

わざわざ服を脱ぎ着せずとも仕上がりがイメージしやすい、理にかなった服や小物の配置。「使いやすさ」は、きちんと並べるだけではなく、それぞれのライフスタイルの数だけあっていいもの。



一軍はクローゼットにしまわずラックにかける

『パーソナル・ショッパー』(2016)


セレブのための買い物代行として働く主人公モウリーンが、自身の隠れた欲望に狂わされていくサイコ・スリラー。鮮やかなゴールドやグリーンのドレスがかけられたラックは、スタメン服をすぐにセレクトしやすく。洗練されたシンプルな部屋に彩りを足す役割も。



シューズは色ごとに分けて収納

『13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ』(2004)


13歳の少女ジェナが、突然30歳のファッション誌編集者にタイムジャンプするファンタジー。大人になったジェナのウォークインクローゼットには、上段にはハイヒール、下段にはブーツがグラデーションになるよう収納され、カラフルな靴がすっきりとした印象に。



ランドリーバスケットに服をまとめる

『美しい夏』(2023)

© 2023 Kino Produzioni, 9.99 Films © foto di Matteo Vieille【絶賛公開中】


舞台は1938年のイタリア。縫い物をする主人公ジーニアのそばには、大きなラタンのかごが。衣類を畳む前の目隠しにも好都合で、丁寧にいれない無造作感が無機質な部屋にニュアンスを生む。洗濯が済んだらここに入れる、ここにたまっているものを畳んで仕分ける、という分かりやすさもポイント。