買ったばかりの形や風合いを保つためには、日々のメンテナンスケアが重要課題。着る前に知っておきたい基本的な知識から自宅でできるお手入れ方法まで。洗濯&ニットのプロに徹底取材!
洋服ブラシの名品・ブラシがこなす3つの役割
「毛玉は摩擦によって繊維が絡まりあうことで発生します。できる前の予防として着用後のブラッシング、できてしまったら専用アイテムを用いて丁寧に対処することが重要です」(宅配クリーニング“リネット”・近藤さん)
1.汚れを払い落とす
「織り」でできたニットや毛足の長い素材は、ホコリがついたまま放置すると、生地と汚れが絡んで吸着してしまう。ホコリや花粉などはブラッシングである程度落とせるので、日常的な習慣にして。
2.繊維の目を整える
ニットがくたびれる原因の1つ、「摩擦」による繊維どうしの絡まりを制し、正しい方向に戻すこと。それが「繊維の目を整える」ことであり、つまりは毛玉を防ぐことにつながります。
3.繊維に空気を通す
服をハンガーにかけるのは繊維が空気を含んだほうがシルエットを保ちやすいから。理屈はブラッシングも同じ。服の表面にブラッシングをして繊維に空気を通すことで形くずれをガードできます。
毛並みを整えて絡まり防止
ウォールナット洋服ブラシ(カシミヤ用) 4,290円/Shoji Works 外側にはしっかりとした茶馬毛、内側にはしなやかな白馬毛を使用。やわらかなタッチだから、衣類を傷つけることなくケアできる。
毛玉とりブラシの名作
かんたん毛玉取りブラシ 匠 5,500円/浅草アートブラシ 毛玉がしっかりとれて優秀。ホコリなども一緒にキレイにとってくれるこのブラシは特にニットのケアには手放せません!(スタイリスト・渡邉恵子さん、樋口かほりさん)
素材にあったブラシが見つかる
洋服ブラシ スタンダード白 7,700円/ブラシの平野 「ここのブラシは少し高いけれど、それだけ効果があるのでおすすめ。スエードやコート、ウールのスーツなど、厚手のものはハリとコシのある豚毛。デリケートな素材の汚れ落としには馬毛のなかでもお尻の毛がしなやかでいい。馬毛よりさらにやわらかい毛質のブラシは革製品のホコリ落としとツヤ出しに」(machimohoneyさん・インスタグラマー)
デリケートな繊維をいたわる
四角い馬毛の洋服ブラシ HQ-1 6,380円/ショージワークス 弾力のあるしっかりとした馬毛を使用。力加減を調節するだけで「ウール」「カシミヤ」「シルク」「モヘア」など多くの素材に対応できるマルチ洋服ブラシ。
「毛玉が出来たとき」頼れるケアアイテム
毛玉が出来てしまってもおろしたての美しさへ若返らせるケア用品。ブラシによるデイリーメンテナンスと併用したい毛玉とりアイテムをラインアップ。
ピンポイントで必要な毛玉だけ取る
ピロー2 ファブリックシェーバー サンド 7,700円/STEAMER(モダニティ) 6枚刃とパワフルなモーター、広範囲のシェービングエリアを採用しパワフルな威力で毛玉をオフ。ミニマムなサイズ感。
「そもそも」毛玉を予防できる
ウールミスト 300mL 2,200円/フレディ レック ウール素材専用のファブリックミスト。お出かけ前にサッと2〜3PUSHするだけで、毛玉の発生と静電気を防止。さわやかなフレッシュソープの香り。
カットの深さも調整できる
Anti-lint shaver IVORY、BLACK 各5,500円/SteamOne(DMM) パワフルな回転スピードとステンレスの3枚刃で、広範囲の毛玉も短時間で除去。握ったまま親指でONとOFFを切り替えやすい、軽量かつコンパクトなサイズ。
こするだけで毛玉が浮く
セーターストーン 1,650円/LABOUR AND WAIT(レイバー・アンド・ウエイト・トウキョウ) 3〜5回に一度、よく着るニットのお手入れに。こするだけで簡単にケアできるのがうれしい(Sea Room lynn プレス 金本奈巳さん)
繊維を傷めにくい携帯用コロコロ
コロコロ™ コロフル モバイル パープル 1,034円/ニトムズ ニットについた髪の毛や糸くず、ホコリなどがとれる洋服用のコロコロ。ポーチにも入れられる12センチほどの大きさで持ち運びもしやすい。パープルのほか、全5色のカラーバリエーション。
繊細な素材にも使える
毛玉クリーナー KD901 5,500円(編集部調べ)/テスコム 毛足の長さに合わせて5段階に仕上がりを調整できる毛玉取り器。タイツのような風合いにも対応しているため、どんな素材も着用したままやさしくカットできる。充電式でコードレスなのもうれしいポイント。
5年着ても毛玉が出来づらいニット
クルーネックニット 31,900円/SLOANE(ザ ショップスローン 自由が丘) 「30ゲージのハイゲージ仕立て。しっかり度を詰めて編み立てているから、毛玉になりにくく、着用しはじめてから5年たった今でも毛玉知らずの名品です」(SLOANE・森内さん)