買ったばかりの形や風合いを保つためには、日々のメンテナンスケアが重要課題。着る前に知っておきたい基本的な知識から自宅でできるお手入れ方法まで。洗濯&ニットのプロに徹底取材!
(TOPICS)
【1】知っているようで知らない「ニットの種類とその特徴」
【2】「洗う前におさらい」よくある洗濯表記
【3】「キレイを保つ」洗濯機・手洗い「洗い方の3ステップ」
【4】もちに差が出る「正しい扱い方」
【5】来年も使える「美しさを取り戻す方法」
【6】実用的で効果「ニットのしまい方」
【7】「こんなときどうする?」ピンポイントなケアまとめ
【MAINTENANCE SPECIALISTS】 (リネット・近藤高史さん) 日本全国対応の宅配クリーニング「リネット」の品質責任者。「箱につめて渡すだけ」の便利さが、共働き世帯に人気。現在会員数は55万人。 (レジュイール・古田陽祐さん) 1977年創業、高級クリーニング店の老舗「レジュイール」のオーナー。長年培った独自のノウハウを生かした手法に、業界関係者からの支持が集まる。 (SLOANE・森内敏子さん) 上質な天然素材を用いたニットブランド「SLOANE」のプレス。日本人にとっての着心地のよさを追求したベーシックなニットは、GISELeでも多数掲載。 (フィットニット・寺原博美さん) 高田馬場にあるニット専門の修理店「フィットニット」の代表取締役。年間1万枚のニット修理実績を誇り、クリーニング店からの依頼も数多い。 (FREDDY LECK sein WASCHSALON・松延友記さん) ベルリン生まれのカフェ&コインランドリー「FREDDY LECK sein WASCHSALON」のブランドプロデューサー。洗濯ソムリエの資格も保有。
【1】
覚えておきたい「ニットの種類とその特徴」

ひと口に「ニット」といっても、使われている原料によってそのお手入れ方法はさまざま。まずはよく目にする5種類の繊維をピックアップし、特徴と注意点をおさらい。
ウール

羊毛が原料のウールは、その保温性の高さからニットをはじめコートやマフラーにも多く使われる。一方で起毛しているぶん、毛玉ができやすいというデメリットも。着用時の摩擦に気をつけながら、こまめなブラッシングが効果的。
カシミヤ

保温性に加えて、なめらかな光沢感と、形くずれしにくい伸縮性が魅力。ただし、天然繊維であることから、虫食いが発生するリスクも。クローゼットに入れる前に保管環境を清潔に整えることが重要。
モヘア

モヘア特有のやわらかな長い毛を楽しめるものの、毛が抜けて、服につきやすいデメリットも。また、自宅で洗濯をすると、繊維どうしが絡まりあい、素材ならではのふわふわ感が失われてしまうリスクが。
アルパカ

繊維の強度が高く、長く着用できる丈夫な生地。ただ、ホームケアだと縮みやすいので、手洗いのほうが安心。ドライな風合いで乾燥しやすいため、柔軟剤を使用してうるおいを補給し、静電気を防止。
アクリル・ポリエステル

天然繊維に比べて風合いは劣るものの、シワになりにくいうえに軽量。ウールと同等の保温性があるアクリルや、化学繊維ならではの衣類の立体感や速乾性にすぐれたポリエステルが代表的。
そもそもニットを洗う頻度はどれくらいが正解?


「3〜4回着用後に洗うのがベスト」
ニットは汚れがつきにくいため、3〜4回ほど着てからの洗濯で十分。ただし、食べ物をこぼしたり、においがついてしまったら早めに対処することが必要。
【2】
「洗う前におさらいしたい」よくある洗濯表記
おウチでケアをする際は、まず手持ちのニットの洗濯表示をチェックすることからスタート。これさえ覚えておけば間違いない4つをリストアップ。
「乾燥機使用不可」

タンブル乾燥NGのマーク。タンブル乾燥とは、家庭用のドラム式乾燥機のように衣類を回転させながら温風をあてる方法。基本的にニットは形くずれ防止のために自然乾燥がベスト。
「家庭での洗濯NG」

オケにバツがついたマークは、家庭での洗濯NG。水洗い不可なので、クリーニングに出すのが賢明。ウールやカシミヤなど動物性繊維のアイテムによく見られる表示。
「手洗いOK」

オケに手が表示されているマークは、水温40℃を限度に手洗い可能。手洗いすることで色落ちや素材の縮みを防止できる。洗剤はオシャレ着用を用いるのがオススメ。
「条件つきで洗濯機使用可」

30℃のぬるま湯で、非常に弱い洗い方なら洗濯機使用OK。マークの数字は水温の上限、オケの下の線が増えるにつれて、弱い洗浄力が求められる。実際に洗うときは裏返して洗濯ネットを使用すること。
【3】
キレイを保つ「洗い方の3ステップ」
ニットはふだんのワードローブと同じ洗濯の仕方だと、縮んだり形くずれしてしまいがち。とはいえ難しく考えることは不要。下準備を含めたシンプルな3ステップを伝授。

1.「裏返したニットを洗濯ネットにIN」

ニットを1枚ずつ軽く畳んで、洗濯ネットに入れる。「ネットはニットに対してジャストサイズを選ぶことで、洗濯中にできるシワや毛玉を防ぐことができます」(寺原さん)
2.「少ないダメージですむ洗濯コースを選択」

洗濯モードを選ぶときは“手洗いモード”や“弱水流”、“おしゃれ着コース”で。「柔軟剤を使うことでふわふわとした仕上がりになる一方で、ものによっては毛玉になることもあるので注意」(寺原さん)
3.「脱水は1分以内にとどめる」

工程最後の脱水は30秒〜1分以内にとどめて、ニットにかかるダメージを軽減。長時間行ってしまうと、深めのシワができてしまうリスクが。

1.「大きめの容器にぬるま湯を用意」

ニットがつかるくらいの大きめの容器を用意し、約30℃のぬるま湯に中性洗剤をよく混ぜる。洗うときはニットはすべて裏返しておくことで、ダメージを防ぎ外側の起毛感をキープできる。
2.「3〜5分押し洗いし、よくすすぐ」

洗濯水にニットをひたしたら、約3〜5分押し洗い。汚れが落ちたら、新しいぬるま湯ですすぐ。柔軟剤は何回かすすいだあと投入。「柔軟剤がニットにうるおいを補充するので、静電気防止にも効果的」(寺原さん)
3.「やさしくしぼったらバスタオルで水分をとりのぞく」

すすぎ完了後やさしくしぼったら、バスタオルで包んで水分をとりのぞく。「しぼるときはあくまでもやさしく。雑巾のように強くしぼってしまうと、ニットに大きなシワができてしまいます」(寺原さん)
1本で完結する洗濯洗剤

THE 洗濯洗剤 (Think Nature) 3,480円/THE SHOP SHIBUYA ウール、シルク、ダウン素材、さらにレインウエアまでこれ1本で洗濯可能。少量でしっかりと汚れを落とせる、植物由来100%の洗浄成分配合でコスパも十分。
常識をくつがえす洗剤

パシャバシャ ドライ 500mL 3,850円/サンワード ドライクリーニングで使用しているドライクリーニング溶剤を配合しているため、家で洗えない素材までも洗濯できる、常識をくつがえす洗剤。5分つけたあと、軽くすすぐだけで汚れが落ちるので時短にも貢献。
繊細なウール・カシミヤ専用洗剤

HUMDAKIN ウール&カシミヤ用洗剤 750mL 3,850円/エトランジェ ディ コスタリカ 化学香料を使わず、天然由来のエッセンスなど厳選された原料を使用した、デンマーク発の洗剤。手洗いに最適な肌に負担をかけない成分で、カモミールとサジーのフレッシュな香り。
デリケートな衣類に特化

STEAMERY ランドリーデタージェント デリケート 3,850円/モダニティ シルクやウールなど、デリケートな素材のために開発された北欧製の洗濯洗剤。ラノリンオイルを使用しているため、やわらかく光沢のある仕上がりに。
おウチでクリーニングを実現

MY DRY 80 1,980円/MEDIK 一般の洗濯用洗剤と比べて、繊維へのダメージを最小限におさえ、汚れもしっかり落とせる画期的なオシャレ着用洗剤。通常、ドライクリーニングが必要なウールニットも、自宅での洗濯が可能に。
【ニットが伸びない最適な干し方は?】
「通気性のよい場所で平たく広げる」

ニットを伸ばさないためには「平干し」がベスト。脱水が終わったら、平たい場所に形を整えて広げるだけ。「専用のネットはショッピングセンターや雑貨屋でも購入可能です」(寺原さん)
「そでがたれないように注意しハンガー干し」

ハンガーを使うときは、水の重みでニットが伸びないよう注意。そでを肩の部分にかけたり、ハンガーを2つ使うのも○。「ニットを屋外で干すときは日光が直接あたらないようにしましょう」(寺原さん)
【4】
ニットの「もち」に大きく差が出る「正しい扱い方」
これからまた、長い間クローゼットで眠ることになるニット。次また着るとき久しぶりにとり出すと、カビや虫食い、においが気になることも。そんなことにならないよう、しまう前にやっておくべきことをニットのプロたちが指南。
クリーニングに出したニットは?
【ビニールをすぐにはずす】
クリーニングの際に使用する溶剤が付着している場合があるので、クリーニングから戻ったらビニールは直ちにはずすのが大切。つけっぱなしにしておくと、せっかくクリーニングでお手入れが済んだニットが傷んでしまう可能性があります。(レジュイール・古田さん)
クリーニングに出さない場合は?
【1.汚れや虫食いがないかくまなくチェック】
シーズン終わりにしっかりとお手入れをしていたとしても、半年以上クローゼットで保管している間に汚れや虫食いが発生する場合も。そでを通す前に、まずは目を皿のようにして汚れや虫食い、ほつれなどがないかチェックするようにしてください。(UTO・宇土さん)
【2.最低丸1日広げて平置き】
クローゼットの外の空気に慣らす目的で、丸1日ベッドの上などの平らな場所で広げて平置きを。ニットの毛が立って本来の風合いを回復できるほか、防虫剤や乾燥剤のにおいも除去することができるます。(UTO・宇土さん)
【3.やさしくブラッシングする】
丸1日平置きして毛が立ってきたら、毛並みを整えるため、毛が流れる方向に向かって入念にブラッシングを。また来年着るとき、シーズン初めのブラッシングは1シーズン着心地のよさを保つためにも必要。もとの風合いをよみがえらせるためにも重要な工程。(UTO・宇土さん)
ブラッシングでホコリをしっかり除去!
「付着したホコリを払うイメージで毛並みに沿ってブラッシングを。目に見えなくても、意外と外からの汚れがついているもの。放置すると黒ずみの原因にもなりかねません」(レジュイール・古田さん)
1.汚れを払い落とす
「織り」でできたニットや毛足の長い素材は、ホコリがついたまま放置すると、生地と汚れが絡んで吸着してしまう。ホコリや花粉などはブラッシングである程度落とせるので、日常的な習慣にして。
2.繊維の目を整える
ニットがくたびれる原因の1つ、「摩擦」による繊維どうしの絡まりを制し、正しい方向に戻すこと。それが「繊維の目を整える」ことであり、つまりは毛玉を防ぐことにつながります。
3.繊維に空気を通す
服をハンガーにかけるのは繊維が空気を含んだほうがシルエットを保ちやすいから。理屈はブラッシングも同じ。服の表面にブラッシングをして繊維に空気を通すことで形くずれをガードできます。
セルフ以上の仕上がり

毛玉取り用クロスブラシ ハード 4,950円/フレディ レック(藤栄) 高級クリーニング店「ウォッシュサロントーキョー」で使用されている毛玉取りブラシ。かための猪毛が毛玉を絡めとりながら、毛並みを整えてくれる。
グローバルかつロングセラーの名品

KENT 静電気除去フクブラシ 4,400円/池本刷子工業 ブラシ部分が非常にやわらかく毛足が長いため、幅広い衣類のお手入れが可能。気軽に使えるハンディタイプ。信頼のおける、英国王室御用達の老舗ブランド。
毛玉とりブラシの名作

かんたん毛玉取りブラシ 匠 5,500円/浅草アートブラシ 毛玉がしっかりとれて優秀。ホコリなども一緒にキレイにとってくれるこのブラシは特にニットのケアには手放せません!(スタイリスト・渡邉恵子さん、樋口かほりさん)
デリケートな繊維をいたわる

四角い馬毛の洋服ブラシ HQ-1 6,380円/ショージワークス 弾力のあるしっかりとした馬毛を使用。力加減を調節するだけで「ウール」「カシミヤ」「シルク」「モヘア」など多くの素材に対応できるマルチ洋服ブラシ。
ピンポイントで必要な毛玉だけ取る

ピロー2 ファブリックシェーバー サンド 7,700円/STEAMER(モダニティ) 6枚刃とパワフルなモーター、広範囲のシェービングエリアを採用しパワフルな威力で毛玉をオフ。ミニマムなサイズ感。
カットの深さも調整できる

Anti-lint shaver IVORY、BLACK 各5,500円/SteamOne(DMM) パワフルな回転スピードとステンレスの3枚刃で、広範囲の毛玉も短時間で除去。握ったまま親指でONとOFFを切り替えやすい、軽量かつコンパクトなサイズ。
しみついたニオイは「陰干しで飛ばす」こと!
においを除去するために使いがちな消臭スプレーも、使い方によってはシミになる恐れが。出先でついてしまった食べ物やタバコのにおいは、2〜3時間風通しのよい場所で陰干ししておけばOKです。(Rinenna・平島さん)

ジャストフィットハンガー 3,300円/清水産業 スタイリスト小山田早織さんとMAWAのコラボハンガー。服をかける部分が従来のものよりスリムなため、一般的なハンガーでは肩の出てしまうニットの形くずれも防止。
洋服にふんわり香りがつく「クローゼットに置く香水」
お気に入りの服たちに好きな香りをまとわせられる、クローゼット用フレグランスやファブリックミストをご紹介。香水ほど強くなく、そでを通すたび、動くたび、自分だけがわかるくらいのさりげなさ。誰かに香らせたいわけじゃない、ふとした瞬間に気分が上がる、自分へのちょっとしたご褒美に。
ホテルのドアプレート風デザイン

〈右から〉クローゼット タグ OSMANTHUS(期間限定)、OAKMOSS&AMBER 各1,760円/APOTHEKE FRAGRANCE ペーパータイプのエアフレッシュナー。クローゼットだけでなくドアノブにかけ、ルームフレグランスとして楽しむのもオススメ。
バラのつぼみをあしらったタブレットタイプ

タボレッタ ローザ・ガーデニア 4,400円/サンタ・マリア・ノヴェッラ銀座 ロウでできた、ワックスタイプのルームフレグランス。引き出しやクローゼットの中に置くことで、ワードローブ全体にほんのり香らせることができる。
インテリアとしてもなじみやすいモノトーン

ウール&デリケート テキスタイル用 セラミック シダーウッド 6,490円/ディプティック ジャパン クローゼットや衣類用のチェストに入れて使用。あたたかみのあるシダーウッドと、フレッシュなラベンダーの香りがほのかに漂う。
コートなどの手軽に洗濯しづらい服に最適

ファブリックミスト ホワイトティー&ベルガモット 300mL 3,520円/SABON 洋服に吹きかけることで空間までもほのかに香りづくファブリックスプレー。とうもろこし由来のアルコールを配合したヴィーガン処方。
陶器に入ったアートのような見た目

ストーンフレグランス アラバストル ジェネロー・ダンピール 9,570円/ビュリージャパン 陶器の中のストーンにフレグランスオイルを垂らして使用。片隅に置いておくだけで空間を心地よい香りで満たし、洋服を自然に香りづけ。
忍ばせやすい薄い香り袋

Kerzon フレグランスサシェ チュイルリー庭園(2個入り) 1,650円/NOSE SHOP パリ最古の公園であるチュイルリー庭園がテーマ。ヒヤシンスの花に包まれながら歩く瞬間を閉じ込めたサシェ。
天然鉱石のストーンディフューザー

MAD et LEN Flat Pot Pourri TOTEM ROSE medium 33,000円/フェートンフレグランスロングバー 天然石のアメジストにオイルをたらすことで香りが広がる。クローゼットなど閉鎖空間に置くといい効果。
消臭効果も高いファブリックミスト

ESTNATION別注 ファブリック フレグランススプレー White Floral Musk 2,200円/リブレヨコハマ エストネーションとのコラボによる衣類用消臭スプレー。たっぷり約300プッシュ分。ホワイトムスクがふわりと香る。
【5】
オシャレな人に聞いた「ニットのしまい方」のこだわり
ニットのキレイを保ちながら、インテリアとしてもうまく用いている、ファッション関係者のクローゼットを調査。ニット好きならではのアイディアの数々は、マネしたくなることまちがいなし!
「色別で分けてニットを探しやすく」

1.「お気に入りのニットはつい繰り返し着たくなりますが、1枚の着用間隔をあけるのもポイント。色別で収納して、毎日違うニットを選びやすくしています。」(NOBLE Web ビジュアルコーディネーター・林 夏紀さん @natsu_1020)

2.「毛玉ができる前」のケアに注力中。毎日コツコツ続けやすいように、実用性だけでなく見た目もかわいいアイテムをセレクト。」(NOBLE Web ビジュアルコーディネーター・林 夏紀さん @natsu_1020)
「ニット間にゆとりを持たせて摩擦防止」

「Shinzoneの店舗では、お客さまがお気に入りを見つけやすいように、ハンガーにかけてディスプレイしています。また、ニットが重なり合って長時間摩擦するのを防ぐために、こまめに間隔をあけることも意識。そうすることで通気性が保たれ、湿気対策にも効果があります。」(Shinzoneプレス・川又 那菜子さん @shinzone_nk)
「ニットの厚みによって収納場所を変える」

1.「ニットは毎年“見せる収納”派。どこにあるかわかりやすいうえに、何より見栄えがいいからスタイリングを考えるのも楽しくなります。よく着るニットやカーディガンはラック横の椅子に畳んで手にとりやすく。」(フリーランスPR/SNSディレクター・rinaさん @komi_74)

2.「ニットは厚みで分けて収納し、畳みジワを防止。さらに、重ねるときは2〜3枚にとどめています。」(フリーランスPR/SNSディレクター・rinaさん @komi_74)
お気に入りを棚のいちばん上に


「数年前にIKEAで購入した洋服用の棚に、たたんでしまっています。無理してたくさんつめ込みすぎると、摩擦で毛玉ができたり、ふわふわとした風合いがそこなわれたりするので、ほどよいゆとりを持たせて保管するのがマイルール。お気に入りのニットを上に置くことで、引き出しを開けるたびに目に入り気分が高まります」(SLOBE IENAプレス・魚住優歌さん)
ボリュームのあるニット「HAY」の布バッグに

「なるべくかさばらないように、2つ折りにして平たく収納しています。ボリュームのあるものは、HAYで購入した大きな布バッグにIN。ニットを着ない時季には布バッグもたたんで保管できるので、場所をとらずに済むのが気に入っています。」(会社員・sakiさん @3ki_____m)

「薄手のニットは無印良品のスタッキングシェルフに収納。重ねておいても一目瞭然。あたたかくなってきたシーズンオフにはクローゼットの上の棚に移動させて保管しています。」(会社員・sakiさん @3ki_____m)
見せる収納でショップのような雰囲気を演出


「お気に入りのニットは見せる収納にこだわっています。たたむ場合は、大きさの違うものも横幅を合わせることで統一感のある見た目に。片腕だけ出してたたんで椅子の上に置くと、一気にお店っぽくなります」(元アパレルショップ店長・ayaoさん)

「すべり止めになるハンガー用のゴムを使うと、ニットがずり落ちず、伸びも防げるので重宝。楽天などで購入できます」(元アパレルショップ店長・ayaoさん)
見やすさ・とり出しやすさを最優先に

「朝の準備の時間はバタバタしがちなので、服を選ぶときに迷わないよう、見やすいクローゼットづくりを意識しています。風合いやカラーがひとめでわかるように平置きで、メッシュラックとクローゼットの棚に保管。下のほうに置いた服もとり出しやすいように、高く積み上げすぎないことも大切です」(HeRIN.CYE店長・川原萌子さん)
グラデーション配色で並べて整頓された印象に

「クローゼットを開けたときにもすっきりして見えるように、グラデーションに並べています。全体のまとまりを出すために、ハンガーはIKEAの木製のもので統一。色順に並んでいることで、服も選びやすく気に入っています」(フリーランスPR・佐藤有華さん)

着る頻度の低いニットは、見た目もかわいいフェローズのバンカーズボックスに入れて保管。(プロップスタイリスト・菅野有希子さん)
ニット専用のチェスト収納で見栄えも意識

「たたんで収納したいので、クローゼットとは別にチェストを使用しています。インテリアとしても絵になる、イギリスのヴィンテージ家具“G-PLAN”を愛用中」(フリーランスPR・佐藤有華さん)

「モヘアなどの軽いニットは風合いがくずれないよう、いちばん上が定位置。薄手のニットは丸めて隙間に入れるなど空間を有効活用して、なるべく多く収納できるよう心がけています」(フリーランスPR・佐藤有華さん)
【6】
ニットを着る前「美しさを取り戻す方法」
オフシーズンを経たニットをとり出すと、しまう前にはなかった汚れが見つかることも。本格的なニットの季節に、チェックしたいポイントとは?
Q.「ふんわり感」がなくなった!

A.スチーマーアイロンで蒸気をあてる
「生地から1〜2cm離した状態でスチームを吹きかけてください。ある程度行ったら、ニットを持って空中で振ってみて。繊維に空気がとり込まれ、ふんわり感が戻ってくるはず」(近藤さん)
人気スタイリストが手放さない名品

〈右から〉STEAMERY Cirrus No.3 アイロンスチーマー Sand 26,400円、Pilo No.2 毛玉クリーナー Sand 9,900円/ともにMODERNITY
「高温のスチームが悪臭をおさえ殺菌してくれるので、頻繁に洗濯できない素材のケアにも最適。北欧らしいデザインがインテリアになじみ、出しっぱなしでも気になりません」(スタイリスト・小山田早織さん) デリケートな素材にも使える毛玉クリーナーも展開。
スチーマーとアイロンのハイブリット。スチームのかけ方によって、プレス加工したような仕上がりにも、優しく自然な仕上がりにもなるアイロンスチーマー。アイロン並みに熱を発するアイロンプレートを搭載し、スチームの質を高めて布を乾燥させ、アイロンをかけることも可能。曲面形状により、プレートと布の摩擦を高め、より効率的にスチームできる。
握るだけで大量スチーム

衣類スチーマー NI-GS410 (オープン価格)/パナソニック 約30秒で立ち上がるため、忙しいときでもサッと使える。大量のスチームでシワをとりながら同時に脱臭。約9分間連続してスチームあてが可能な、大容量タンクを搭載。
傾けても使える都合のいい機能性

衣類スチーマー NI-FS560(黒) 9,900円(参考価格)/パナソニック 長時間使用でき、軽くて持ち運びも便利なためGISELeスタイリストも現場で愛用中。
ペットボトルをタンク代わりにできる旅行好きの味方

スチームワン エスノマド 衣類スチーマー ブラック 15,180円(メーカー希望小売価格)/DMM.com(DMM) フランスメーカーのハンディスチーマー。パワフルなスチームで、ハンガーにかけたままでもしっかりシワをのばせる。ホワイトとの2色展開。
Q.「なんだかカビ臭い?」

A.ドライクリーニングで菌が死滅
「カビが生えてしまったときは、軽度の場合に限り、クリーニング店に持ち込んだほうが安心。また、自宅で水洗いをして改善する場合もありますが、あまりにもひどいときは処分したほうがよさそうです」(古田さん)
Q.「虫食いの穴が…!」

A.「できるだけ早くプロの修理業者へ」
「虫食いの穴は、放置すると虫歯のように広がってしまいます。さらに、ニットは複雑に編み込まれた生地なので、自分での修理はかえって取り返しがつかないことに。そうなる前にプロの業者に持ち込みましょう」(寺原さん)
Q.「収納したときにはなかった黄ばみが!」

A.原因は汗や皮脂汚れの蓄積
「原因は落とし切れていなかった汗や皮脂汚れ。はじめは見えない汚れが、経時変化で黄ばみとしてあらわれる場合があります。自分で手洗いしつつ、頑固な汚れはクリーニング店に頼みましょう」(古田さん)
Q.「クリーニングならどんなところに?」

A.カウンセリング力の高いお店をセレクト
「クリーニング工場併設のお店は、クリーニング師の資格を持つ人をひとり常駐させないといけないため、その人が相談に乗ってくれることがあり、信頼をおきやすい。
取り次ぎタイプのよいお店はスタッフさんも質問にしっかりと答えてくれることが多いです。なので、さまざまな洗濯方法を提案してくれるカウンセリング力の高いスタッフがいるお店を選んでみてください」(松延さん)
【7】
「こんなときどうする?」ピンポイントなケアまとめ
ふだんから大切に着ていても、つい汚してしまった!なんてことがあるはず。そんなハプニングにも動じない、覚えておけば必ず役立つ応急処置をシーン別に解説。
Q.「突然の雨でびしょぬれ!」

A.タオルでやさしく水分をふきとり
「雨によるぬれ具合によっては、シミができてしまうことも。まずはあせらずに、タオルでやさしく押さえて水分をとり除きましょう。このとき生地をこするのはNG。その後は風通しのよい場所で陰干しを」(近藤さん)
Q.「ひっかけて糸がほつれた!」

A.何もせずにニット専門の修理業者へ
「ニットは繊細に編まれているので、自分で修理しようとするとかえって穴を広げてしまいます。飛び出た糸を切るのは禁物。早めにプロのお直し専門店にまかせましょう」(寺原さん)
Q.「コーヒーをこぼしてしまった!」

A.色素が染みこむ前にしみ抜き
「コーヒーの色素が生地に残ってしまうので、できるだけ早く洗濯したほうがよいでしょう。ふきとるとしても、乾いた布で軽く押さえる程度に。洗濯できないニットはしみ抜きができる業者に早めに相談」(古田さん)
Q.「リップがついてしまった!」

A.クレンジングオイルや台所用洗剤を活用
「水で洗えるニットなら、クレンジングオイルや台所用洗剤などを使ってもみ洗い。その後洗濯機で洗剤を落としましょう。洗う過程で、リップの色がほかの場所に移らないように注意すること」(古田さん)
A.食べ物や化粧汚れはやさしくふやかす
「カレーやミートソースなどの食べ物や口紅、ファンデーションなどの油溶性の汚れは、ぬるま湯で油ジミをやわらかくゆるめるのがポイント。そのあとは上記の水溶性のシミと同様の洗い方を。それでも落ちなければクリーニング店へ」(松延さん)
Q.「食後ににおいがついてしまった!」

A.入浴後のお風呂の蒸気でにおいをOFF
「入浴後のお風呂場に、ニットをハンガーにかけてつるし、蒸気を吸収させます。その後、通気性のよい場所で干しておくと、蒸気と一緒にいやなにおいをとばすことができます」(近藤さん)
A.液体の汚れには洗剤を直づけ
まずは洗濯表示をチェック。洗濯機洗い、手洗いができるマークがついていればご家庭でシミ抜きが可能です。紅茶やジュース、しょうゆなどの水溶性のシミは、ニット用の洗剤をシミに直接つけて、軽くもみ込んでから水で流すこと。(松延さん)
Q.「干しっぱなしにしてたらのびてしまった!」

A.スチームアイロンをあてて様子見
「ハンガーで干しっぱなしにしていると、首元が伸びてしまうことも。そんなときはスチームアイロンをあててみて。少しずつ縮んでいくはずなので、様子を見ながら、蒸気をあてれば完成です」(寺原さん)