パロニム
映像内のモノ・ヒト・コト・音・場所等に触れるだけで情報にアクセスできる、インタラクティブ動画技術「Tig(ティグ)」をベースとした各種映像ソリューションを提供し、「Re:design communication:伝えるを再定義する」を実現するパロニム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:小林道生、以下「パロニム」)は、「Tig LIVEコミュパ意識調査」(以下「本調査」)を実施しました。
コロナ禍を経てデジタル化が進み、「コスパ」「タイパ」といった効率重視の価値観が広がる中、ライブコマースツール「Tig LIVE」を展開するパロニムは、“コミュパ=コミュニケーション効果”という新たな指標に注目し、その意識と買い物行動の実態を把握するために本調査を実施しました。その結果、コミュパ意識の有無による買い物行動の違いが明らかになったことを発表いたします。
【調査概要】
調査名 :「TigLIVEコミュパ意識調査」
実施期間:2025年4月
実施方法:インターネット調査
調査対象:全国の20歳~69歳の男女 500名(年代均等に100名ずつ、コミュパ意識可否均等に250名ずつ)
調査手法:インターネットリサーチ
調査元 :パロニム株式会社調べ
調査結果サマリー
テーマ1:「コスパ」でも「タイパ」でもない、新しい概念“コミュパ”への機運が高まる
– 約半数が「伝え方(質)」を重視し、7割以上が“少ないやりとりで成果を得たい”と回答。
– コミュパは2人に1人が「今後重要な概念」と答え、世代問わず広がりを見せている。
テーマ2:4割が買い物中に“コミュパ”を意識──意識の有無で買い物行動が変わる
– コミュパ層の7割超が口コミ・レビューを参考にし、6割超が店員との会話を積極的に取り入れている
– 「満足感」「信頼感」「楽しさ」など、コミュパ層は気持ちの充足を重視する傾向が強い
テーマ3:ライブコマースとコミュパ層の親和性──“やりとり”が購買を後押し
– ライブコマースの認知・視聴・購入いずれもコミュパ層がリードしている。
– “配信者とのやりとり”は購買意欲に直結し、コミュパ層では半数が影響を受けると回答。
【1】“コスパ”でも“タイパ”でもない!コミュニケーションの新しい概念「コミュパ」への機運高まる
コスパでもタイパでもない! 新概念「コミュパ」への関心が高まる
「効率」を求める時代において、コミュニケーションの価値基準も変わりつつあります。パフォーマンス重視の潮流の中、注目されているのが“コミュパ(コミュニケーションパフォーマンスの略で、費やしたコミュニケーション量に応じた効果や満足度、つまり「交流対効果」を表す)”という新しい概念です。【図1】によれば、人と接するときに約半数が重視しているのは「伝え方の工夫(質)」であり、「多く話す(量)」よりも“どう伝えるか”を大切にしていることがわかります。また、【図2】に見られるように、7割以上が「少ないコミュニケーションでも効果があれば、それを良いと感じる」と回答しており、効率的な伝達が求められていることが分かります。そして【図3】では、コミュパが今後のコミュニケーションにおいて重要になると考える人が、全世代で2人に1人以上となり、すでにコミュパが“新しいあたりまえ”としての兆しを見せ始めています。
リアルな対話でこそ「コミュパ」は意識され、コスパ・タイパへの感度も高い
コミュパは、オンラインよりも“リアルなやりとり”でこそ強く意識されていることが分かりました。【図4】によると、約半数が「コミュパを意識する」と答えたシーンは「学校や職場での友人・同僚とのコミュニケーション」。メールやチャット、SNSといったデジタル手段よりも、対面での会話の中で“少ない言葉でしっかり伝える”感覚が求められているといえます。さらに【図5】では、コミュパを意識する人ほど「コスパ(費用効率)」や「タイパ(時間効率)」への意識も高いことが明らかに。つまり、「伝え方の効率」を大切にする人は、生活全体で“無駄をなくす”意識も強いと考えられます。
【2】4割が買い物中にコミュパを意識!口コミ・接客・世代別の違いも明らかに
「買い物」は“モノを選ぶ”だけじゃない!コミュパ層ほど、“交流対効果”を重視しつつ、体験や気持ちの満たされ方も重視する傾向に
買い物という行為においても、コミュパは意識されています。【図6】が示す通り約4割が、買い物中にコミュパを重視しており、接客や説明などのやりとりの交流対効果の良さを意識していることが分かります。さらに【図7】では、「お得に購入したい」というニーズはコミュパ意識の有無にかかわらず高いものの、コミュパ層は「満足感」「信頼感」「楽しさ」など、体験価値や気持ちの充足を重視する傾向が顕著です。つまり、コミュパ層は価格だけでなく、“買い物そのものの心地よさ”や“やりとりの質”にも価値を見出しているといえます。
コミュパ意識が買い物行動を変える──情報収集から店員とのやりとりまで
買い物時におけるコミュパ意識は、購買体験のあらゆる場面に影響を及ぼしています。まず【図8】を見ると、口コミやレビューを参考にする割合がコミュパ層では7割超と高く、第三者の情報を積極的に取り入れている様子が浮かび上がります。次に【図9】では、店員とのコミュニケーション自体を「重視する」人の割合が、コミュパ層で6割超と、非コミュパ層のほぼ倍に上っています。そして【図10】では、コミュパ層の店員とのコミュニケーションを重視するタイミングが年代によって異なることが示されています。コミュパ層の20~30代は「決済」「配送」「サポート」など購入後のやりとりを重視する一方、40代以上は「情報収集」「検討」「最終判断」といった購入前のやりとりを重視する傾向が強いことがわかります。
これらの結果から、コミュパ層は、口コミや店員との会話など外部の声をうまく取り入れながら、世代ごとのコミュニケーションの重視タイミングの違いを背景に、より良い買い物体験を築こうとしていることが明らかになりました。
【3】コミュパ層が広げるライブコマースの可能性。世代ごとの違いと“やりとり”の力
ライブコマースの浸透はコミュパ層主導、世代別の違いも明確に
ライブコマースと“コミュパ意識”の関係を分析した結果、コミュパ層は非コミュパ層に比べて、認知・視聴・購入のすべてにおいて高い数値を示していました。【図11】では、ライブコマースの認知度がコミュパ層全体では52.8%と半数を超え、特に20~30代では6割を超えるなど、非コミュパ層との間に40ポイント以上の差が見られました。このことから、ライブコマースの浸透は、コミュパ層、特に若年層がけん引していることがうかがえます。
さらに【図12】を見ると、ライブコマースの視聴や購入についても、コミュパ層の方が非コミュパ層より経験率が高く、とりわけ20~30代では「約4人に1人」が視聴から購入までをスムーズに体験している様子が読み取れます。
ライブコマースの醍醐味は“やりとり”──コミュパ層ほど影響大
ライブコマースにおける“コミュニケーション体験”は、購買行動に大きな影響を与えていることがわかりました。【図13】によると、コミュパ層の約半数が「配信者とのやりとりが購買意欲に影響する」と回答しており、特に20~30代では6割に達しています。いずれの年代でも、非コミュパ層を大きく上回る結果となりました。
ライブコマースの魅力については【図14】の通り、全体では「お得な情報」が最多でしたが、注目すべきは次点の要素です。非コミュパ層が「新製品との出会い」を挙げる一方で、コミュパ層は「質問ができる」を選んでいます。
つまり、非コミュパ層は「新しい商品との出会い」や「情報の入手」など、効率や結果を重視する傾向があるのに対し、コミュパ層は「質問ができる」「やりとりができる」といった過程や関係性に価値を見出していることがわかります。この違いは、コミュパ層では「何を買うか」だけでなく、「誰から、どのように買うか」を重視する傾向が強いことが示唆されます。
コミュパが変える購買行動とライブコマースの未来
新型コロナウイルス感染症の影響を経て、私たちの日常生活は大きく変化しました。特にデジタル化の進展により、情報に対するパラダイム・シフトが起こり、昨今は、コストパフォーマンスを重視する「コスパ」から派生し、費やした時間に対する効果や満足度(タイムパフォーマンス)を重視する「タイパ」という価値観が若者を中心に広まっています。
こうした様々な指標で効果や満足度を測る社会潮流の中で、ライブコマース「Tig LIVE」をはじめとしたインタラクティブ動画技術「Tig(ティグ)」を展開するパロニムは、“コミュニケーション”を指標にパフォーマンスを測る新たな社会潮流を発見し、その理解を深めることを目的に「Tig LIVEコミュパ意識調査」を実施しました。
本調査により、コミュパが単なる「効率化の指標」ではなく、人と人とのコミュニケーション、やりとりの“質”を問う概念であり、それは買い物行動にも大きく影響を及ぼしている様子が見えてきました。
コミュパは、単なる効率化の概念ではないようです。やりとりの回数より伝え方の工夫を重要視し、少ないやりとりでも要点が伝わる工夫を求めています。こうした“やりとりの量より質”を重視するコミュパ意識が、買い物行動にも強く影響していることが今回の調査から明らかになりました。売り手側の一方的な情報提供ではなく、双方向のコミュニケーションや第三者の評価を通じた納得感が、購入行動を後押ししていると考えられます。
ライブコマースは、コミュパ層が求める買い物スタイルを実現する手段といえそうです。20~30代の若い世代を中心に、「観て、やりとりして、買う」というスタイルがコミュパ層を中心に広がりをみせており、今後さらに多様な世代にも浸透していく可能性が示唆されます。つまり、ライブコマースの成長の背景には、コミュパ層の存在が大きく影響しているといえるでしょう。
パロニムは今後も、ライブコマースツール「Tig LIVE」をはじめとするインタラクティブ動画技術を通じて、人と情報をつなげるだけでなく、人と人が“通じ合う”体験を提供し、コミュパが自然に求められる時代の到来に寄与していきます。
■インタラクティブ動画技術「Tig(ティグ)」について
映像に触れることで、興味を行動につなげる時代へ
人物や場所、衣装やBGMなど─ 映像の中には、知りたい情報がたくさん詰まっています。
Tigは、リアルタイムのライブ配信や長編動画、ショート動画を通じて、ユーザーが気になる商品や情報にタッチするだけで、直感的に情報を取得し、迷うことなく購入や次のアクションにつなげられるインタラクティブ映像ソリューションです。
■パロニム株式会社について
日常生活において情報収集の多くが映像経由になったいま、動画内の情報をより深く知りたいというニーズが高まっています。動画内の情報を調べるという行為が不要になることは、検索リテラシーや言語依存による言葉の壁の解消につながります。
私たちはTigシリーズの技術開発、サービス提供を通して、「誰でも簡単、且つ平等に動画から情報にアクセスできる世界の実現」を目指し、ノンバーバルで便利な未来の視聴体験を追求しています。
<会社概要>
会社名:パロニム株式会社
所在地:東京都中央区築地7-2-1 6階 WEST
設立日:2016年11月
代表者:代表取締役 小林 道生
事業内容:Tig 動画やLIVE配信にTag付けができるSaaS型編集ソフトの開発と提供
資本金:368,312,558円 (資本準備金含む)
URL:https://www.paronym.jp
技術特許件数:日本 13 アメリカ 7 中国 4 韓国 4
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ