結局、つい手が伸びるベーシックなアイテム。流行に左右されず、何年もそばに置いておきたい存在だから、こだわって選びたい。多くの服に触れてきたスタイリストならではのエピソードとともに、5人それぞれの「とっておき」を聞きました。
【STYLIST MEMBERS】
(樋口かほりさん) 私服は、スエットやデニムなどの気楽な上下にジュエリーで華を添えるスタイルが定番。 (岩田槙子さん)モードなのにきちんと感もある、バランスのとれたコーディネートに支持が多数。自身もモノトーン好き。 (出口奈津子さん) ほんのりキレイめな印象も漂う、好感度の高いカジュアルスタイルを提案。 (高木千智さん) メンズのスタイルや古着からインスピレーションを得たアイテムセレクト。 (船戸唯さん) カジュアルなのに品よく、キレイめなのに親しみやすい、絶妙なさじ加減のコーディネートで支持を集める。
黒ボトムの中でも「体が綺麗に見える」名品
どこにでもあって頼れる、コーディネートの軸になる黒ボトムこそ妥協のないセレクトを。シーズン始めはトレンドよりもベーシックの更新に目を向けるという、スタイリスト5人がそれぞれ、選んだ黒ボトムは?
【CINOH】
細部までこだわって作られた完璧な1本
ワイドパンツ 38,500円/チノ(モールド) 「股上が深めで動きやすいけど、ルーズに見えず自然と腰位置も上がって見えるハイウエスト。パターンが素晴らしく、細部にもこだわって作られているから、体がキレイに見える。辛口な雰囲気が漂って、合わせるトップスがシンプルでも高感度に仕上がります」(樋口さん)
【COG THE BIG SMOKE】
さりげない遊びがあるものを
スカート 39,600円/COG THE BIG SMOKE(マルティニーク ルミネ横浜) 「パターンに少しの遊びが効いているCOG THE BIG SMOKE。ツヤとハリがあって、上品だけれど動きやすく快適で、日常生活にもマッチ」(岩田さん)
【THE SHINZONE】
チノ素材だからカジュアルに使える
スラックス 20,900円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) 「脚線を立体的に見せる2タック入りのパンツ。ドライな肌ざわりでドレッシーに転びすぎないから、きちんともカジュアルも行き来できて優秀です」(塚田さん)
【MOUSSY】
ヘビロテするなら季節感のない黒
パンツ 13,970円/MOUSSY(バロックジャパンリミテッド) 「一年中はきたいし、いろんな着方をしたいから、季節を限定しないほどよく地厚でドライな生地を選択。おなかまわりがくびれて見える形もお気に入り」(船戸さん)
【WRAPINKNOT】
ミニマルであるほど使いやすい
スカート 24,200円/WRAPINKNOT(ウメダニット) 「私が黒ボトムを手にとるのは、コーデをあれこれ考えたくないとき。いい意味で、“存在感のないもの”を選びます。すとんとしたIラインはどんな服とも合わせやすい」(出口さん)
【SLOBE IENA】
黒のリネンならほどよくシャープ
黒タイトスカート 11,000円/SLOBE IENA(スローブ イエナ 自由が丘店) 生地にリネンを使用した、ハリのあるドライな質感。かさっとした質感で細身の黒でも緊張感が出すぎない。
【Ray BEAMS】
縦長効果をうながすサイドライン
黒サイドラインスカート 11,000円/レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) 厚地のジャージ素材はレッグラインを拾いにくいうえ、動きやすく穿き心地もいい。
白ボトムのおすすめは?
春服をひととおり見た彼女たちが早速キープした「白だからいいボトム」もご紹介。
【LOEFF】
スラックスのような美形デニム
デニムパンツ 35,200円/LOEFF(ユナイテッドアローズ 原宿本店) 「見た目はいい意味でデニムっぽくないキレイな白パンツ。デニム特有の厚みのある質感を利用して、インナーの透け感を気にせず白パンツに挑戦できます。スラックス感覚で穿けるセンタープレス入り」(スタイリスト・高木千智さん)
【THE NEWHOUSE】
「とにかくラクで動ける美脚」レースパンツ
白レースフレアパンツ 29,700円/THE NEWHOUSE(アーク インク) 「カジュアルに穿けてキレイな“着楽な甘さ”。クロシェ編みっぽいレースだから気負わずに穿けます。そんな素材なので動きやすく、シルエットも抜群にキレイ。股上をやや深めにとったハイウエストなので、ヒップの周りも目立たず、スタイル良く見えます」(スタイリスト・樋口かほりさん)
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