「答えはメンズ服」オシャレの手数が簡単に増える「服の着方と選び方」

ボトムを軸にスタイリングを活性化させるべく、海外SNAPからヒントを拝借。トップスよりもルーティン化しやすいぶん、ボトムを変えることで鮮度が上がり、高感度なルックスに。はき慣れないアイテムが着やすくなる、その法則とは?


(TOPICS)
【1】短丈ボトムがしっくりくる「全部メンズの法則」
【2】「オシャレが上手くなる」メンズ服の使い方
【3】「メンズの小技」でシンプル以上


【1】短丈ボトムがしっくりくる「全部メンズの法則」

ルーズなシルエットやマニッシュな小物を合わせれば、肌見せもいやみにならない。ヘルシーなアクセントとして適度な抜けを獲得。



ジャケットの中で「全部やんちゃ

男の子みたいなハーフパンツも、ジャケットをひっかければ知的。ベージュで統一したことで大人っぽい落ち着きが生まれ、きちんと締めたレザーベルトがメリハリづけに貢献。



同等の個性をぶつけて「エレガントなスポーティ」に

ドレッシーなデザインのスカートに、わかりやすいハズしとなるアウトドアジャケットを。足元のすっきり感を補うように、上半身にボリュームを持たせて重心をアップ。



きちんと感を散りばめながら「同色柄でパジャマ風」

パジャマのように気楽なセットアップで、肩ひじはらずにミニ丈に挑戦。脚見せに加え、しのばせた白インナーやブーツのボリュームで微調整を重ね、街向きにシフト。



品を共通項に「ノスタルジックなスクールルック」

まじめなポロ×あどけないミニ。真逆のテンションながら、ともにタイニーなサイジングで、どこかなつかしげなプレッピースタイルに。ブラウンがミニ丈に上品さを上乗せ。



【2】「オシャレが上手くなる」メンズ服の使い方

キレイに着ることだけじゃなく今どきな洒脱感も求めるなら、「サイズでハズす」のがてっとり早い手段。そこで注目したいのがメンズやユニセックスのオーバーなシルエット。正統派な装いでもそでやすその余りで十分くずしが生まれるから。理想のバランスをつくるには、デザインよりサイズをアップデート。



整えながらゆるめる「余白感」

グレーチェックジャケット(メンズ) 275,000円/ヴィンテージ(メイデン・カンパニー) 中に着た白タンクトップ 14,300円/FLORE FLORE(エスケーパーズオンライン) 白スカート 30,800円/FLORENT フープピアス 3,960円/mimi33(サンポークリエイト) バッグ 63,800円/VASIC(ヴァジックジャパン) サンダル 15,950円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店)

繊細なグレンチェックでルーズなのにインテリムード


エッジを効かせる肩幅の余り、スマートさを保つ長めの丈。メンズサイズのジャケットを羽織れば、レディな服の甘さをならすのも簡単。 アウターのように体を包み込むぶかっと感はメンズならでは。肩幅のあるドロップショルダーで、体を華奢見せする視覚効果が。




「ベルトでしぼる前提」のサイズアップ

黒タンクトップ 4,400円/ニューエラ 黒ワイドパンツ(メンズ) 29,700円/STERNBERG(アダストリア) 眼鏡 23,100円/ザ ベッドフォード ホテル(キングスター) ベルト 9,900円/ハァウ(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) バッグ 75,900円/マエストソ(トゥモローランド) シューズ 53,900円/ビューティフル・シューズ(オーセンティック・シュー&コー)

ベルトで締めてできたはき口のギャザーでデザインパンツ風に


腰位置ではくのが基本のメンズパンツはウエスト幅が広いから。ベルトできゅっとしぼることで立体感が増し、それだけで存在感のあるシルエットが出来上がり。


ウィメンズのワイドパンツよりボリュームが出るため、ベーシックな黒だけで絵になる。締まったウエストとふくらんだパンツラインにより、上半身の細見せに成功。同時に黒合わせの間のびも回避。




「たるみ」を生かして

ニットベスト 29,700円/スローン(ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店) サテンスカート 29,700円/サクラ(インターリブ) サングラス 73,920円/オリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) バッグ 59,400円/VASIC(ヴァジックジャパン) サンダル 83,600円/HEREU(ショールーム セッション)

光沢をまとったスカートをダッドニットで日常へ落とし込み


タイトスカートでスマートに装うときは、素材&サイズのたるみで自然な脱力感が出る、メンズのニットをおともに。Vネックやベストの視線を縦に流すディテールが手助けして、ゆるくてシャープな美シルエットが出来上がり。余ったすそをウエスト部分にひっかけて、直線的なスタイリングにメリハリも意識。




ヒールを合わせて「えりを正した」ジャンプスーツ

グレージャンプスーツ 50,600円/イズネス(alpha PR) バッグ(10周年記念モデル) 33,000円、チャーム(ポップアップ限定商品) 参考価格/ともにVASIC(ヴァジックジャパン) パンプス 16,500円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店)

メンズのつなぎが無骨に見えない薄くて軽い「縦落ち素材」


シャツとスラックスをドッキングしたような硬派なジャンプスーツを、体が泳ぐサイズで心地よく。全身ルーズなシルエットのリラックス感に甘えれば、ハイヒールで「いかにも」な女っぽさを加えてもいやみじゃない。


ウエストのドローストリング次第で女性らしいXラインにさま変わり。シワになりにくいなめらかな風合いで、デスクワークの日も座りジワが気にならない。黒のハイヒールを効かせてキレ味よく。




「あり余るすそとそで」のひとひねり

ピンクシャツ 39,600円/エイトン(ATON AOYAMA) ブラウンチノパンツ 7,700円/ディッキーズ 白ヘアバンド 880円/アネモネ(サンポークリエイト) フラットシューズ 34,100円/PIPPICHIC(ベイジュ)

ハンサムな服で成立する「甘くないピンク」という矛盾


メンズとレディースのオーバーシャツの違いは、そでやすその長さ。そでをまくって手首をのぞかせたり、すそを結んでウエストマークしたり。余りを生かした着方でブラウス風に仕立てられるため、むしろ女っぽく転じる。


ほどよくハリのある質感で、着方をアレンジしたときにボリュームが出やすく、簡単にさまになる。適当にあしらったそでやえりの無造作な雰囲気が、クラシックなスタイルをこなれて見せるポイント。ブラウンのチノパンで、ピンクシャツに落ち着きを加味。




行儀よく遊びを足す胸元の「トラッドなロゴ」

白ポロシャツ(メンズ) 18,700円、中に着たグリーンポロシャツ(メンズ) 19,800円、バッグ(原宿店限定) 31,900円/以上LACOSTE(ラコステお客様センター) ネイビーハーフパンツ 29,700円/アルアバイル ベルト 19,800円/アトリエアンボワーズ(ハウス オブ ロータス) ソックス 2,860円/THE RAILROAD SOCK(メイデン・カンパニー) ローファー 9,130円/HARUTA

ビッグサイズにより深まったVネックでレイヤードが簡単に


シャツより気楽でスエットより堅い。間をとれるポロシャツはぶかっとしたサイズで着まわし力をアップ。ひざ丈パンツを合わせた優等生なスタイルにメンズブランドらしいワンポイントロゴでかわいげを。



【3】「メンズの小技」でシンプル以上

アイテムのバリエーションが少ないメンズの着こなしには、シンプルがうまくなる選びや着方のテクニックがつまっているから。ウィメンズとはひと味違うサイズやデザインで、ベーシックをレベルアップ。


Tシャツ+デニムで「もつ」すそのたるみ

白Tシャツ(メンズ) 1,990円/Uniqlo U(UNIQLO) 肩に巻いたスエット 42,900円/エイトン(ATON AOYAMA) デニムパンツ 24,200円/ソフトハイフン サンダル 8,910円/RANDA 

たっぷりとした身幅を整えるようにタックIN。はき口におさまり切らないすそのたるみがニュアンスをつくり、Tシャツとデニムの究極にシンプルなスタイルを簡単に洒脱な印象へ。


Tシャツが大きいぶん、細身のデニムを選びカジュアルな装いをすっきりと。メンズTだから、5分そでぐらいになることで二の腕のカバーもかなう。




厚手コットンジャージーの頼もしさ

白Tシャツ 16,500円/エイトンステイプルズ エイトンステイプルズの白Tシャツは、シンプルでありながら一枚で着映える存在感。ユニセックスブランドならではのS〜XXLまで選べるサイズ展開で、好みのシルエットも自在。潔く、でもどこか余裕を感じさせる。




ヘビーオンスの安心感

白ロンT(メンズ) 1,290円/GU GUの白ロンTは、メンズらしいゆとりとヘビーオンスの生地感が魅力。型くずれしにくいタフさで、このプライスという手軽さも嬉しい。気負わず着られる白のロンTは、毎日のワードローブに欠かせない存在。「ただのベーシック」では終わらない、潔さと実用性を兼ね備えた一枚。




品よくハズす=「ジャケットの中」で遊ぶ

ジャケット、パンツともに参考商品/ともにCOS(COS 青山店) プリントTシャツ 7,920円/イル ワンエイティ(ユナイト ナイン) 胸ポケットに入れたスカーフ 10,780円/HOLLIDAY&BROWN(エディフィス 新宿) サンダル 15,400円/ワースタジオ(アルアバイル)

ジャケットのお堅さも、そのサイズ感でリラックスムード。手書き風や、大ぶりな英字のやんちゃなマインドが反映されたプリント&ロゴトップスとの合わせワザでまじめでも、ふまじめでもない、ちょうどいいルックスに。


スケートボードとサーフボードの遊び心が加わった、どこか身覚えのある二人組のシルエット。イラスト風のタッチ。




万能な紺ブレもメンズサイズを

ネイビージャケット(メンズ) 242,000円/HUSBANDS(エディフィス 新宿) ボーダースエット(メンズ) 12,900円/Gap トリコロールカラーのラガーシャツと紺ブレで、たまにはカレッジムードに。




懐かしい色味が新鮮なグリーンに注目

グリーンジャケット(メンズ) 81,400円/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) 中のロゴスエット 15,400円/イル ワンエイティ(ユナイト ナイン) 落書きしたようなファニーなスエットとクラシカルなダークグリーンの組み合わせが新鮮。



やさしい配色は「質感とサイズ」でけだるげに

ニットカーディガン(メンズ) 33,000円/グラフペーパー(グラフペーパー 東京) インナー 4,730円/ナイキ スポーツウェア(NIKE カスタマーサービス) 白パンツ 36,300円/ルル・ウィルビー(アルアバイル) バッグ 6,490円/MANOF パンプス 35,000円/バナナ・リパブリック 

白をメインとした軽やかな配色にはボリュームニットで落ち着きをプラス。Tシャツにはない品のよさと力を抜けるサイジングで、紳士の休日のような清潔感のあるカジュアルルックが完成。


ドライタッチな質感&ざっくり編みで通気性よく。深いVネックなら、肩にひっかける感覚で着られる。



色あせ感のあるアイボリー

ニットトップス(メンズ) 49,500円/ギャルリー・ヴィー(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) 肌ざわりのいいオーガニックコットン100%。編み目の印象が強いドライな風合いが、マイルドな色みでもやさしくなりすぎない、いい意味でのメンズっぽい野暮ったさに。



コンサバに見えないメンズならではのサイズ感

ニットカーディガン(メンズ) 16,000円/バナナ・リパブリック オーバーなサイズ感でもキレイめに見える、しっとりとスムースな風合い。



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