見慣れたもので何が違う? SNAP常連ファッショニスタから学ぶ組み合わせテクニック38

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とくに変わったことをしているわけではないのに、なぜか目を引いてしまう。そんなスタイルの違いはどこに?GISELeスタイリスト陣の目で選出された、絶妙なバランス感覚やさりげない技。明日から実践したいテクニックをまとめてご紹介。

COMMENTED BY/KEIKO WATANABE、KAORI HIGUCHI、MAKIKO IWATA、NATSUKO DEGUCHI、CHISATO TAKAGI

LEVEL01「違いを出すのがうまい人」


SNAP常連のファッショニスタを観察すれば、スタイリングの精度を上げるヒントが見えるはず。「シンプルなのにオリジナリティがある」8名について、それぞれが持つテクを解説してもらいました。

CAROLINE DAUR
□Difference「女性らしいラインの魅せ方にテクあり」

細いウエストや手首など女らしいパーツを強調し、シンプルな服をエレガントに見せたところが上手。ちょっとしたことだけど、トレンチの腕まくりをしていなかったり、カーキのパンツをベルトで締めていなかったりしたら、見え方が全然違ったと思う。(渡邉さん)

LINDA TOL
□Difference「メンズっぽさと女っぽさの絶妙なMIX感」

カーデ×デニム×スニーカーの男の子みたいな合わせにデコルテを見せて色気を足したり、大きめのトレンチを女度の高いとがったシューズで引き締めていたり。メンズライクな格好をベースに、女らしさをひとさじ加えるバランス感覚はさすがのひと言。(出口さん)

NATASHA GOLDENBERG
□Difference「オーバーサイズの見事な使い方」

右のメンズサイズっぽいジャケットにプリーツスカート、左の太いパンツに大きなバッグと、BIGサイズのアイテムを複数とり入れて女っぽくしすぎてないところが今どきでオシャレ。シルエットにインパクトがあるぶん、靴はヒール合わせがベター。(樋口さん)

GIEDRE DUKAUSKAITE
□Difference「昔っぽくも調和のとれたシルエット」

右は、ルーズなマウンテンパーカ×ひざ下スカートのずるずる感が古着っぽくてかわいいと思います。キレイめ小物で緩急をつけているのも上手。左は、シャツとフレアパンツの合わせが70’sみたい。パンツがハイウエストじゃなく、腰ばきだから今っぽい。(高木さん)

AYMELINE VALADE
□Difference「品のいいさし色づかいが得意」

キレイ色のとり入れ方が上手ですごく目を引く。とくに好きなのは右のコーディネート。ネイビーのトレンチコート&デニムと少し重たい配色から、コーラルピンクのシャツをのぞかせて抜けをつくったところに、センスのよさを感じました。(岩田さん)

JULIE PELIPAS
□Difference「ド定番をモダンに引き上げる名手」

キレイ系のアイテムをふつうに着ているだけなのに、コンサバとは違いオシャレに見える。ワントーンにまとめたところ、1アイテムをメンズっぽいBIGサイズにしたところ、ぺたんこシューズで抜いたところなど、参考になるテクニックがつまっている。(高木さん)

ALYSSA COSCARELLI
□Difference「甘い服をハズす小物選びが秀逸」

白スニーカーやちょっととがった黒小物を合わせてワンピのガーリー度をおさえるアレンジは、大人っぽくて私もマネしたいと思いました。全体の色数をおさえて品よくまとめていたり、ワンピ自体も古着っぽいものを選んでいたり。彼女の絶妙なセンスに脱帽!(渡邉さん)

IRINA LAKICEVIC
□Difference「あえて抜けをつくらないスタイルが新鮮」

2枚のSNAPに共通するのは、首元から足先まで”肌をおおっている”ということ。右の変型アウターや左の太もも部分がカットされたパンツなどひとクセ効いたデザインも、それ以外のアイテムで肌を隠してシンプルに徹すれば、なじみやすくなる気がします。(樋口さん)