秋から冬にかけて、靴の中でもとくに出番が多いショートブーツは、デザイン以上に「何色であるか」が、スタイリングの方向性を大きく左右する。まずは色を決めて、その先でヒールやディテールの違いに目を向ける。優先順位を決める単純な発想をもとに、最速で理想の1足と出会いたい。
このボトムに似合う・こんなブラウン
目新しい色やデザインより、落ち着いて鮮度を上げられるぬくもりをまとったブラウンブーツ。直球でレトロな雰囲気は、長そでトップス+デニムなどさっぱりとしたワンツーにムードをまとわせたいときにも適任。
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黒ボトムに埋もれない「暗めのブラウン」

黒さながらの万能性を持ちながら、黒とは違い色幅の広いブラウン。黒となじむ暗色ながらもメリハリにつながる濃淡をつくってくれる。
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赤みブラウンなら「デニムがレディな面持ちに」

黒さながらの万能性を持ちながら、黒とは違い色幅の広いブラウン。中でも赤を少量落としたような色みだから、履くだけでデニム姿を女らしく引き上げ、カジュアルを大人っぽく高めてくれる。
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とろみ素材のカラーも落ち着く「スエードの薄ブラウン」

配色バランスに悩みがちなキレイ色スカートにもなじみやすいのがブラウンの魅力。黒や白よりパキッと色調の差がつきすぎず、それでいて引き締まった見た目に。サテンのつるっとした質感とメリハリがつく、しっとりマットなスエードレザーが引き立て役。
ベロアの光沢で気品をカバー

ブーツ(10) 17,380円/MOUSSY(バロックジャパンリミテッド) リッチなツヤめきが、チャンキーブーツをレディに引き上げ。ボリューミィな形ながら、つま先から伸びるセンターシームのおかげでシャープな印象も加味。10cmのヒールながら安定感のある形で歩きやすい。
どこまでもノンストレス

ブーツ(4.5) 18,700円/emmi(エミ ニュウマン新宿店) きゅうくつ感なく足首が引き締まるのはニットならでは。ソックス感覚で穿けるデザインは、ラクさに加えて足首にぴったりと沿い、つま先から脚にかけてがほっそりと見えるのもうれしいポイント。厚底ソールでスタイルアップもかなう1足。
気張らずに正統派

ベルトつきスエードブーツ(5.5) 25,300円/NICAL スエードのしっとりとした質感により、クラシカルなブーツの堅さがほぐれる。つま先やヒールカップ、ベルトに配したつるっとしたレザーがチョコレートブラウンをよりレディな面持ちに。
スエード地のあせたブラウン

ライトブラウンスエードブーツ(4.5) 48,400円/YOSHITO(ニューロンドン) ベージュに近い色みで、味わいがある中に甘さも漂う。しゅっとした面持ちながら緊張感なく使えるアーモンドトゥのおかげで、質感と色みのやわらかさを生かしやすい。
「四角いヒール」でいっそうモダンに

ブラウンブーツ(6.5) 15,950円/EVOL つま先からヒールまで、構築的な「四角」でそろえた新鮮なフォルム。しっかりとしたヒールがぐらつきを防ぎ、高めのヒールでも疲れにくい。ラフなワイドパンツのゆるみを引き締め、足元からモダンなバランスを完成させる。
赤みがかった上品な色味

ブラウンブーツ(6) 31,900円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) いつものブラウンを、ほんのり赤みがかった「ビターブラウン」へ。それだけで、足元に微糖な甘さと女性らしいやわらかさが宿る。マイルドな色みに加え、きゅっとくびれたヒールが、後ろ姿までレディに演出。黒ほど強くなく、ベージュよりもしっかり締まる。この絶妙な色合いこそ、重くなりがちな秋冬の装いに「ちょうどいい」抜けと差し色として機能。
すべてが細身のフォルムにゴールドで気品を

ブラウンサイドモチーフつきブーツ(6.5) 39,600円/リミット ティル 2359(TOKEN) つま先、足首、そしてヒール。どこから見ても美形を貫く、すべてが細身。流れるようなシルエットのサイドで静かに輝く、小ぶりなゴールドパーツで気品をさらに底上げ。脚と一体化するような無駄のないフォルムは、パンツはもちろん、タイトスカートと合わせても、その美しいラインを崩さない。
モダン×クラシックの融合でベーシックを進化

プラットフォームブーティ(10.5) 341,000円/サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ(サンローラン クライアントサービス) チャンキーなソールやヒールのエッジィな表情により、ブランドらしい「二面性」がある、気品と個性を両立した仕上がり。存在感のあるプラットフォームソールが特徴。きめ細かいスエードがクラス感を引き上げ。内側にあしらったジッパーで着脱が簡単。
服が引き立つ研ぎ澄まされたシルエット

ブーツ(6.5) 341,000円/以上ミュウミュウ(ミュウミュウ クライアントサービス) 今季注目を集める、ロング丈のストレッチブーツ。大ぶりなベルトにより、さらに脚を華奢見せできる。シンプルながら力強さを感じる、スレンダーなフォルムで足元からキレイを底上げ。「女性らしさ」を深く考察した今季のコレクションらしいムダのない曲線美は、しなやかなだけじゃないタフな女性像を演出。
好きな位置で折り返して「ふかふかが見える面積を操作」

サイハイブーツ(5.5) 176,000円/sacai 本コレクションの中でも圧倒的なインパクトを放つ、長さ82㎝のスーパーロング丈。背面部分に付属したベルトを調整すれば好きな位置で自在に折り返すことができ、レッグウォーマーをはいているかのようなアレンジも可能。
「軽い・スタイルUP・疲れない」ハイソールブーツ
引き続き人気を集めるボリュームソールは、カジュアルに転びすぎないよう無地の黒でセレクト。存在感を放つボリューミィなハイソール、その見た目に反して軽く「スニーカー感覚で履ける」新名品をご紹介。
SIDE GOA
「細長い形と5cmソール」

サイドゴアブーツ(5)/MOUSSY(バロックジャパンリミテッド) ずるっとしたロングニットや、あえて溜まるほど長いワイドパンツ。そんな「ゆるさ」を主役にした日、足元まで華奢だと全体が間延びして見えがち。そこで効くのがボリュームソール。服のルーズなシルエットを、足元の「重さ」がしっかりと受け止めるアンカー=重しの役割を果たしてくれる。
ZIP DESIGN
「センタージップでキレ味よく」

センタージップブーツ(4)/卑弥呼 厚底=カジュアル、とは限らない。その答えが、フロントを縦に走るセンタージップ。このIラインが、足元にシャープな「キレ味」を連れてくる。ボリュームがあるのにすっきり見える秘密は、細めに仕上げたトゥ。着脱がラクなのもうれしいポイント。
SMART FIT
「厚底感が薄まるスリムボディ」

ストレッチミドル丈ブーツ(4)/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) ゴツく見えずにスタイルUPをかなえる。そんな大人の選択肢は「スリムボディ」一択。脚のラインに吸い付くストレッチ素材と、ふくらはぎからかかとまでを「直線的」につなぐフォルム。
(ブーツのプライスなど詳細)
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