毎号スタイリングの反響の大きさに加え、プレスなど業界にもファンが多数。その理由は、「自分が着るなら?」というリアルな視点と、難しく考えすぎないというスタンス。「リアルを重視するプロ」という立場から発信される人気スタイリスト・樋口かほりさんに聞いた、明日から使える配色7つのアイディアをご紹介。
【コーディネートする前に…】
落ち着いた人、明るい人、クールな人…。「人の印象は、着ている服のデザインよりも、色で左右されることが多い」という樋口さん。もはや無意識にとり入れていることや、あらためて大切にしたいことなど。今の時期に基づいた、樋口さんのスタイリングセオリーとは?
・「冬は肌がほぼ覆われている。なので服でほぼ決まってしまう」
だから冬服は着ている人の印象と直結しがち。夏以上に素材の選択肢も多いので、そのぶん印象も広がるはず。
・「流行との距離感はつかず離れず」
新しさ=気分転換になるものの「トレンド」という響きに気疲れすることも正直ある。「さりげなく」とり入れるぐらいのマイナーチェンジがちょうどいい。
・「寒い日こそオシャレする」
1日の気分は服で決まる。寒い日、雨の日、多忙な日…気分が下がる日こそ服の力を借りたいところ。
・「ヘアメイクもコーディネートの一部」この靴に似合うヘアスタイルは…という撮影現場でのヘア&メイクさんのひと言。服ではなく「靴」。頭から足先までがスタイリング、ということをあらためて実感。
・「今の姿を1年後に見てどう思うか」
結果シンプルなスタイリングに落ち着くことが多いのは「変わらないよさ」に惹かれるから。理由のない変化は不要という考え方も1つあっていいと思います。
【黒9割とネオンカラー1割】
「個人的にも好きな冬のネオンカラー。重い色が多い冬にはいい気分転換。小物で足す手軽さもいいけれど、落ち着く黒をベースに、インナーで色をさすなど、今の時期ならではのレイヤードもオススメです」(樋口さん)
ワンピースやコートなどロング丈やワントーンの首もとに差すことから挑戦。顔回りの印象も変わり、オール黒とは違うヘアやメイクのアレンジなど黒を楽しむ幅がまた広がる。
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