血色感も立体感もかなうチークの使い方
つややかな光や、じんわりと湿ったような血色感、至近距離で伝わるシアーな色……。その人が持つ色気やチャーミングな魅力が引き立つ「チークで変わる」繊細でしなやかなメイクアップの方法をご紹介。
1.【血色感と立体感を同時に】
「ほっぺに2色」のチーク使い
重ねるのは同じトーンの違う質感
2種の色みとテクスチャーを重ねることで、つるりとした肌に立体的な光がもたらされ、チークの完成度が引き上がる。シックなモーヴにピンクのつやめきを足し算し、めざすは、愛嬌がある大人の表情。ピンク系の中でもモーブな色味と、透け感のある色味を重ねて立体感を演出。フォギーな質感よりツヤも引き立つ。
【使用したコスメ】
a.レ ベージュ ヘルシー グロウ ブラッシュ モーヴ グラッセ 10,670円/シャネル 上質感の漂う肌に。
b.グラムトーンカラーカスタード E X02 3,300円/THREE クリアパールをベースとし、内側から発光するようなツヤを実現。
c.イラボレート ジェル アイライナー 04 3,080円/セルヴォーク アイライナーでさりげなく目元を引き締め。目元が締まる濃密発色。使い勝手のいい1.5mmの極細芯。
【HOW TO MAKE-UP】
【1】 aのモーヴチークを、頬の中心から横長に広げ、鼻筋の高いところにもうっすらと塗布。
【2】 aを塗った部分と重なるように、頬骨のやや上にbをのせ、指で横長に広げていく。モーヴ系チークは、ピュアなピンクと一緒に使うと、親しみやすくヘルシーに着地。
【3】 チークだけが浮かないよう、下まぶたの粘膜部分にcでラインを引く。
2.【ツヤのある血色感】
カジュアルなトップスと「オレンジ系チーク」
気どらないよさがあるボーダー。メイクで隙をなくすより抜けを残し、無邪気に仕上げて。バームタイプのオレンジチークで、健康的なツヤとフレッシュな血色を宿せば、ヘルシーさを保ててほっこりしない。
【使用したコスメ】
1.ニュアンス ブラッシュ d05〈風向き〉 3,300円/OSAJI 大人の落ち着きを感じさせる、深みのあるピーチベージュ。
2.バイユア セラムフィット ボリューミング グロースティック 01 メロウ 2,090円/Hamee 肌の温度でするするととろけ、濡れたような輝きをメイク。カジュアルな服と相性のよい、あたたかみのあるコーラル。
3.スパガール アイシャドウ トリオ 6,160円/ボビイ ブラウン ほどよいスパイス感のある、鮮やかなオレンジやゴールドをセットしたパレット。
【HOW TO MAKE-UP】
【1】 鼻のつけ根あたりから耳のそばまで大胆に、外側へ扇形を描くように1を広げる。
【2】 頬骨の高いところ、1の上側に重ねて2のスティックを塗り、頬全体をオレンジトーンに。
【3】 3のアイシャドウAをアイホール、Cを二重幅、Bを下まぶたに塗布。
3.【チークを主役に】
「じんわり色づく赤」で日焼け風
自然体でかわいい女性像を表現できる日焼け風チーク。大人っぽさを求めるなら、上質な赤で試すのがベター。ふんわりと色づき、ほんのりツヤめくパウダータイプなら鮮やかなリップに頼らずとも色香が手に入る。
【使用したコスメ】
1.ディオールスキン ルージュ ブラッシュ 999 7,150円/パルファン・クリスチャン・ディオール 2.uneven リキッドアイシャドウ vague 1,870円/レザボア 3.ラスティング プロボカリプス リップカラー 115 1,760円/リンメル
【HOW TO MAKE-UP】
頬の高いところに1をのせ、横長に広げる。鼻骨にも少し色をつけるのがコツ。強さもある色だからほかはヘルシーに。
4.【ナチュラルにトーンアップ】
チーク感が出すぎない「色を上手にぼかす」ニュアンサー
肌から浮いたり幼く見えたり、何かと心配事も多いチーク。ふだんどおりにコーラルピンクを塗ったあと、肌との境目をぼかして微光沢のあるチークをON。悪目立ちすることなく抑揚のついた横顔に。
【使用したコスメ】
〈左から〉チーキーシークブラッシュ 13 3,300円/THREE やさしい印象を引き出す、無垢なコーラルピンク。ふわりとした発色で使いやすい。 ルナソル プランプメロウリップス 02 4,400円/カネボウ化粧品 唇の温度でとけてデューイな質感に。チークを目立たせるなら、落ち着いたオレンジベージュが最適。
【KEY ITEM】
ザ ブラッシュ ニュアンサー Stellar Dust 3,300円/アディクション ビューティ 一見グレイッシュなようで、肌にのせると明るくクリアに発色。赤みや黄みに転ばないため、大人っぽく洗練度の高い仕上がり。アイシャドウとしても活躍する。
5.【色というよりツヤを足す】
黒も軽く見える「光沢を放つペールピンク」
シンプルな黒の服もメイクで見違えを。ほのかに頬を染めるチークを主体に考えれば、服の持ち味を打ち消すことなく、新たなイメージを投影できる。服とコントラストをつけるために、選んだのはやわらかなペールピンク。頬全体に広げれば軽やかさが生まれて、黒の見え方に変化が。
【使用したコスメ】
A.ジルスチュアート メルティーシマー ブラッシュ 04 2,860円/ジルスチュアート ビューティ シルバーパール入り。目頭の下あたりからこめかみまで、大きめのブラシを使って広範囲に塗布。ブラシをななめ上下に数往復させると、偏光パールがキレイに輝き、表情の華やぎがアップする。
B.ケイト メタリックジュエリーリキッド EX-1 1,980円(編集部調べ)/カネボウ化粧品 指にとってから、まぶたの中央になじませる。
C.ラスティング フィニッシュ オイルモイスト ティント S S002 1,760円/リンメル リップは直塗りし、青みピンクのニュアンスを加えたら完成。
【HOW TO MAKE-UP】
【1】目頭の下あたりからこめかみまで、大きめのブラシを使って広範囲にA.を塗布。ブラシをななめ上下に数往復させると、偏光パールがキレイに輝き、表情の華やぎがアップする。
【2】B.のリキッドシャドウは指にとってから、まぶたの中央になじませる。C.のリップを直塗りし、青みピンクのニュアンスを加えたら完成。