スタイリストが選ぶ「ハイコスパな名品」
店頭に並ぶ膨大な服の中から、値段も質も納得できるアイテムと出会うのはなかなか時間と労力がかかるもの。そこで数多くのアイテムを見て・触って・比べてきたスタイリストだから知っているニッチな名品を聞き込み。
【STYLIST MEMBERS】
(渡邉恵子さん) 品がいいのに親しみやすいシンプルスタイルが得意。 (岩田槙子さん) 白黒好きだからこそのモノトーンアイテムの選び・取り入れ方は必見。 (高木千智さん) スタイリングも私服もメンズライクなアイテムやスタイル。 (出口奈津子さん) 小物企画を担当することも多いため、使い勝手のいいitブランドも熟知。 (塚田綾子さん) 色や小物でアクセントを加える絶妙なバランス感覚の持ち主。 (船戸唯さん) キレイめをベースにポイントになる色や柄・ロゴなどを上手にとり入れたスタイリングで人気。
「試着して思わずリアルバイ」
brand : OUTDOOR PRODUCTS

「別のアイテムを見に行った中目黒のお店で、偶然着たこのアウター。形はGジャンで素材は本物さながらのエコスエード。生地に厚みがあるうえ裏地もヘリンボーン柄のウールで脱いでもステキ。」(スタイリスト・船戸さん) 身幅はゆったり、丈は短く。
「カラーアイテムでも圧倒的な好感度」
brand : 23区

「お仕事着を探しに来る人も多い23区のアイテムは、色ものでも気品を感じられるから、季節を問わず長い期間活躍してくれそう。派手さなく、装いをパッと明るく見せてくれそうな、クリーンなパステルカラーが気になります。」(スタイリスト・高木さん) 右のニットはカシミヤ混。
「1年じゅう活躍するワンピース」
brand : takes.

「カットソーワンピによくあるゆったりとしたIラインではなく、すそにかけて広がるエレガントなシルエット。レイヤードしやすく合わせる小物も選ばない。シーンレスかつシーズンレスで稼働。」(スタイリスト・高木さん) 医療用ガーゼのために開発された竹布を使用した、極上の心地よさ。
「差のつくシンプル=COSのメンズ」
brand : COS

「このジャケットのように、アイテム自体はスタンダードでもフォルムに差がつき簡単に洒落て見えるので、COSのメンズはふだんからよくチェックしています。上質さがきわ立つ質感や色みも絶妙。」(スタイリスト・岩田さん) 裏地がなく、カーデのように気楽に羽織れる1枚。えりも小ぶり。
「主役も脇役もこなせる白」
brand : BIYŌMA

「“ものの美しさ、実用性、余白やバランス”をテーマに、今年誕生したばかりのBIYŌMA。これはカシミヤ混の上質なシアー感。さらにそでや着丈が長く、着心地も見た目も大満足な1枚です。」(スタイリスト・岩田さん) 首まわりはよれにくいリブ仕様。
「大人に似合うカジュアルがそろう」
brand : MANOF

「たとえばこのセットアップは、一見スポーティですが素材はウールで上質。だからどことなく品のいい雰囲気に。立ち上がりのいい首元や、タックを入れたパンツなど、要所にまでこだわりを感じます。」(スタイリスト・出口さん) 圧縮ウールで保温性と軽い着心地を両立。
「実用性も見映えのよさもかなえてくれる」
brand : PLST

「クリエイティブディレクターに村田晴信氏を迎えて、これまでの高い機能性に、モードなエッセンスが加わったPLSTに注目中。このイージーパンツも、直線的な形でハンサムに着られそう。」(スタイリスト・出口さん) スウェットのようなはき心地ながら、より落ち着きのあるメルトン調のジャージー素材。
「ときには甘いニットも着てみたい」
brand : SLOBE IENA

「小粒のドットに見えて実はハート柄。愛嬌があるのに子どもっぽく転ばないさじ加減がうまいSLOBE IENA。ダメージデニムや黒アウターに合わせて甘辛ミックスを楽しみたい。」(スタイリスト・岩田さん) 肉厚な手編みをベースにハート柄を刺しゅうした手の込んだ1枚。
「幼く見えないロゴアイテムが豊富」
brand : +81 BRANCA

「ミリタリーや古着など、メンズライクなものを女性らしく再解釈して提案するこのブランドは、書体や配置、色づかいなどがひかえめ。アクセントになるのに落ち着いたバランスに仕上がります。」(スタイリスト・船戸さん) パンツはロゴがサイドなのが新鮮。
「デザインアイテムを気軽に試すなら」
brand : AKTE

「構築的なシルエットやアシンメトリーなカッティングなど、日常づかいしやすい「ほどよくモード」なデザインが豊富なAKTE。旬なバレルスカートは、モカカラー&マキシ丈が大人っぽい。」(スタイリスト・出口さん) きちんと感のあるウールライクな生地。前側にはタックをほどこし、丸みを強調。
「気温に合わせて暖かさを調整できる」
brand : MUJI Labo

「シワになりにくいマットな質感のステンカラーコートの内側には、フェザーを使用した単体でも着られるダウンライナーつき。スマートな見た目とダウンの保温性を兼ねそなえた黒を無印良品で発見。」(スタイリスト・塚田さん) フォーマルにもマッチするひざまでのミドル丈。
「デニム基準の“さまになるベーシック”」
brand : Levi’s®

「”デニムといえば”なリーバイス®は、実はトップスやアウターも優秀。デニムに似合うことを前提とした風合いや、スタイルよく見えるデザインが多く、これはくたっとしたナイロンに惹かれました。」(スタイリスト・渡邉さん) 腰位置にはドローコードつき。
スタイリストたちの目にとまった「理由のある服」
多くの服の中で、スタイリストたちがとくに惹かれたアイテムは? 定番のアップデートやトレンドカラー、隠れた名作まで。どこかで見たようなシンプルな服でも「買いのポイント」がある新名品を総ざらい。 ※アイテムは現在お取り扱いのない可能性があります。ブランドへのお問い合わせはお控えください。
1
「気になる色」のとり入れ方
ヴィヴィッドカラーやトレンドカラーのブラウン。どんな色を、どうとり入れる?
さし色としてのぞかせたい高発色の赤

赤タートルニット 29,700円/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan ルミネ新宿店) 「今季注目のパキッとした赤は、中に仕込みやすいタートルからはじめたい。実際に今月のGISELeでも使用しました」(岩田さん)
ALL白の変化球に白にほど近いイエロー


イエローカシミヤベスト 53,900円/ATON(ATON AOYAMA) 「白よりもひかえめな甘さで、メンズライクなボトムにも合う卵のような色み。インナーを仕込んで着ても膨張しないゆとりも〇」(出口さん)
ロゴありきで白黒に足したい派手色

ピンクキャップ 7,480円/SEA(エスストア) グリーントートバッグ 3,960円/Oblada(シンチ) 「アイキャッチーな色小物は、装いから浮かないくたっと感もポイントです」(船戸さん)
色は冷たく・ニットでぬくもりを

ブルーハーフスリーブニット 59,600円/フェイブル アンド フェイラー(office. koizumi.) 「手編みニットを主軸にしたブランドならではのやわらかな風合いが好み。リラックス感を足せるほどよい透け」(出口さん)
旬のスポーティなライン入りをかわいいミニで

ブラウンスカート 10,450円/adidas(アディダス コールセンター) 「シックなブラウンベースなら、ミニも適度な甘さに。冬こそタイツを中に仕込みつつ、ミニを覆うくらいの長めの辛口なジャケットを合わせて」(岩田さん)
レディとハンサムのいいとこどり

変型ローファー 81,400円/HEREU(ショールーム セッション) 「形はメリージェーン、素材はタフな牛革を使用したレディとハンサムのいいとこどり。凝ったデザインに反して、合わせるテイストを選ばないところが魅力」(塚田さん)
キレイめ服のハズしにビッグサイズのトート

トートバッグ 28,600円/エスゼット ブロックプリント(LITTLE LEAGUE INC.) 「シンプルなスタイルに一点投入するだけで洒落て見える大きさ。タフな質感で重たい荷物も気にせず入れられる」(高木さん)
2
「ラクしてキレイ」なベーシックアイテム
実際に着てみるとイメージ以上にキレイに見える服。「ラクなのにきちんとして見える」1枚は?
ビターなブラウンでオールインワンを

ジャンプスーツ 57,200円/hLM(ヒューエルミュージアム ギンザシックス) 「黒で選ぶことが多かったオールインワンを、ブラウンに更新してクラシカルに。タキシード風のえり元も目を引きます(船戸さん)」
より使い勝手のいいスウェットライクなロンT

グレーロンT 24,200円/SEA(エスストア) 「スウェットほど厚みがないからアウターやコートの下に仕込んでももたつかないのがうれしい。白Tが首元から適度にのぞくネックの開き加減も絶妙(船戸さん)」
上に重ねてももたつきにくいシアー素材


黒シアーワンピース 59,400円/トゥモローランド ビー(トゥモローランド 渋谷本店) 「秋冬だと重たく見えがちな黒の1枚系はシアーな素材で。まずはジャケットをさらっと羽織って着たいです(渡邉さん)」
3
コートの中にも着られる「便利な薄軽アウター」
彼女たちが重視するのは、コートよりも「コートの中」。トップス風にも着られて、アウターとしても使える。そんな使いみちも多い「薄軽アウター」をご紹介。
タンク+デニムの上にざっくりはおりたい

グレーカーディガン 103,400円/HARUNOBUMURATA(ザ・ウォール ショールーム) 「包まれるかのようなやわらかなモヘアがとにかく着ていて気持ちいい。アンニュイな雰囲気が加わります」(渡邉さん)
美しいフォルム

ウールジャケット 85,800円/IIROT(ザ・ウォール ショールーム) ドライな質感のウールサージ素材。「着たときにシワなく、シャープなシルエットとなるよう計算された型で、オーバーなサイジングでもフォーマルな仕上がりに」(高木さん)
レディへ寄せる曲線美

黒ノーカラージャケット 44,000円/JOSE MOON 「Uネックのような首元と、シェイプされたウエストが特徴。羽織るだけでスタイルアップがかないます。インナーも、合わせるボトムもシンプルでも、このジャケット1枚で上品なムードに」(塚田さん)
コートのようなワンピース

カシュクールワンピース 41,800円/TSURU By MARIKO OIKAWA 「潔く上品に着たい、アウター並みに重厚感のある風合い。すそまでボタンがついていて、前開きでも安心」(岩田さん)
Gジャン感覚で着られるデニムシャツ

デニムシャツ 42,900円/サクラ(インターリブ) 「ボトムが多かったデニムを、久しぶりにシャツでとり入れたい。薄手の素材と濃いブルーによって、Gジャンほどスポーティすぎないバランスに (出口さん)」
白シャツにもとり入れたいレザーの質感

オフ白レザーシャツジャケット 37,400円/HER.

「これから先、羽織りとしても重宝する厚みのあるオーバーサイズ。レザーに苦手意識がある人も、白シャツ感覚ならとり入れやすいはず(樋口さん)
ポイントは首元のレイヤード

ジャケット 40,700円/GREEN BUTTER(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 「古着風のジャケットはいくつももっていますが、これは顔まわりにボリュームが加わるところが好き」(高木さん)

レイヤードしやすい「ベスト」のコート

ネイビーベストコート 95,700円/カオス(カオス表参道) 「上質なウールを使用した上品な佇まいに、正面の大きなスクエアポケットがハンサム。厚手の服も仕込めるから、これ1枚で冬を越せそう」(塚田さん)
4
パンツは「ラクがいいけどラフは嫌」
見た目はシンプルでも、穿いてみると全然違う。数多くの服に日々、触れているスタイリストたちが選んだ「最優秀パンツ」は?
脱力しすぎない直線的なシルエット

グレーニットパンツ 19,800円/Gongdid Design(エリオポール代官山) 「立体感のあるハリのあるリブ生地。レッグラインを拾わずにすとんと落ちる縦落ち感によって、すらりとした姿がかないます」(岩田さん)
細部までこだわって作られた完璧な1本

ワイドパンツ 39,600円/チノ(モールド) 「股上が深めで動きやすい。だけどルーズに見えず自然と腰位置も上がって見えて、脚線もキレイに見えるハイウエスト。辛口な雰囲気が漂って、合わせるトップスがシンプルでも高感度な仕上がりに」(樋口さん)
スラックスのようにキレイなシルエット

ネイビースウェットパンツ 31,900円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) 「ハイウエストのストレートの形に加え、センターシーム入りのデザインにより、とにかくすらりとした脚線をメイク。くびれの位置でウエストひもをきゅっと結ぶとさらにスタイルアップ効果が。とろりと柔らかく、縦落ち感のある質感で、ラクな着心地・キレイな見心地を両得できます」(船戸さん)
気楽なスエットをお堅いネイビーで

ネイビースエットパンツ 18,000円/TW 「リラクシーなスエットパンツを、ワークシーンにも通用するネイビーに。お尻には金ボタンのスクエアポケットがついていて後ろ姿も締まって見えます」(樋口さん)
「細すぎない」万能なシガレットパンツ

黒シガレットパンツ 16,500円/AKTE スキニーのように脚線が浮き彫りにならず、ストレートよりもスレンダーな足首部分に少しだけゆとりを出したシルエット。「ぴったりしないスキニー感覚で穿ける、絶妙シルエット。見た目を引き締めるスレンダーな形ながら、締めつけることなく脚のラインをまっすぐに見えます」(渡邊さん)
「落ち感のあるニット」でスラリとした脚線

ニットパンツ 75,900円/ATON(ATON AOYAMA) 「繊細な毛足のしなやかな風合い。程よいワイドシルエットで、どんな色ともマッチしてくれるチャコールグレーで着回しにも重宝。すその内側に隠しコードつきですその幅を微調整できるのもポイント」(出口さん)
抜群の履き心地・シルエット

黒ストレッチオックスパンツ 26,400円/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店) 「すその内側にあるファスナーを開閉すると、スリット風デザインに変化し、センタープレスまで入ったややフレアシルエット。ヒザより上の位置からゆるやかに広がる形にデザインすることでヒザ下を長く見せる効果も」(出口さん)