ポイントは「下まぶた」マスカラつけずに目力アップ
色数をおさえたりプロセスを減らしたり。そぎ落とす工夫により、1つのコスメを深く楽しむアイディア。今回は目元のフレームを強化するのに欠かせなかった「マスカラをつけない」アイメイクの新手法をご紹介。
担当ヘアメイク/木部明美さん(PEACE MONKEY所属)
遊び心あふれるキャッチーなメイクが得意。顔全体をコーディネートするように、独自の理論で組み立てられた配色や質感にはファンも多数。絶妙なニュアンスのあるヘアアレンジも定評。
「マスカラを要さない」目元の影

まつ毛とまつ毛の隙間を埋めるように。下まぶたのキワをアイシャドウで埋めたら、長いまつ毛に頼らずとも目力アップ。引き締め役のダークカラーにモード感が漂い、マスカラには出せないハンサムなまなざしに。
【USE ITEM】
下まつ毛の「間」を埋めるだけ。ほかは引き算で完成

a.レ キャトル オンブル 322 きつくなりすぎないのニュアンシーなグレーシャドウ。 b.スティロ オンブル エ コントゥール 08 ぼかせばアイシャドウとしても活躍。クリーミィな使用感・赤みを感じるアイライナー。 c.ルージュ ココ フラッシュ 53 かわいげのある、つややかでヌーディなベージュのリップ /以上シャネル
【HOW TO MAKE-UP】

1_眉の下あたりまで、アイシャドウaの1を薄くのばして自然な陰影をメイク。
2_上まぶたにはアイラインを引かず、下まぶたのキワにだけbでラインを描く。まつ毛とまつ毛の間の肌色を埋め、目尻には少し多めに色をのせるのがコツ。
【FOCUS】
同じブランドだけで完成させる

「1つのブランドでそろえることも、メイクを簡単にするための方法の1つ。同一のコンセプト、女性像の下でつくられているから、求める雰囲気に近づきやすい。同じブランドで固めれば旬のカラーメイクもちぐはぐにならず、整えやすいと思います」(担当ヘアメイク・木部明美さん)
ヘアの質感だけで印象を変えるテクニック
同じメイクでも、髪型に変化をつければ、与える雰囲気・行き先の幅を広げられる。ドライとウェット、2つの質感でスタイルのレパートリーを模索。
A.
簡単で凝って見える1つ結び
【DRY HAIR】

おくれ毛がメインの気だるいアレンジ
適当風の結びやルーズなおくれ毛がさまになるのは、ドライヘアならでは。ヘアゴム1つで下のほうにラフなおだんごをつくったら、耳より前の髪を引っぱってニュアンスづけ。形がくずれて、ゆるさが出るほどにいい。
【WET HAIR】

清潔感あふれるタイトなシニヨン
きちんと感と緊張感をもたらす、おくれ毛もニュアンスもないおだんご。サイドの髪をもれなく集めて後ろでポニーテールにし、ヘアゴムを核にして髪を巻きつけるだけ。おだんごはたらさずに、ピンと立たせるのが正解。
B.
束感を効かせるだけの簡単ヘア
【DRY HAIR】

クセを生かしてボリュームアップ
外国人の愛らしいクセ毛をイメージしながら、クリームワックスをラフにもみ込み、自然なウェーブづけ。事前に軽く巻いておくと、ヘルシーな束感を出しやすい。リラックス感が重要なので、細かくほぐしすぎないこと。
【WET HAIR】

顔まわりの束感でさりげなく女っぽく
すっきりとしたシルエットとウェットな質感が、気楽なダウンスタイルに女性らしさを連れてくる。髪がややぬれて見えるくらいを目安に、ワックスでツヤをON。のっぺり見えないように、顔まわりに細かい毛束を形成。
C.
アクセとともに髪だけドレスアップ
【DRY HAIR】

太めカチューシャ+ツイスト編み
甘さを軽減する組み合わせ。キレイめに傾きすぎない、レザー調のカチューシャをポイントに。中央で髪を分け、それぞれの毛束をさらに2つに分けてねじる。ねじり終えた2本を中心部で合体してツイストすれば、レトロなムードの1つ結びが完成。
【WET HAIR】

立体感あるモードなアレンジ
エッジと穏やかさが同居したようなまとめ髪。個性的なヘアとメタルコームを融合させた、モードなアレンジは、重心高めのハーフアップをつくり、残った毛をまとめて等間隔に結んでいくだけ。髪を引き出して丸みをもたせ、毛先を中に入れ込んだらちゃめっけもかなう。
【使用コスメ】 DRY HAIR

シーヘアワックス 50g 3,850円/ジョンマスターオーガニック 海上がりの髪のような軽さや無造作感が出せるクリーム状のワックス。ベタつきにくいのも魅力。
【使用コスメ】 WET HAIR

ヘアソルベ 02 40g 2,530円/リサーチ(ビープル バイ コスメキッチン) 保湿力の高い植物油脂で作られたヘアワックス。軽いテクスチャーでなじみがいい。