力の抜けたカジュアルに似合うのは、がんばりすぎない、いい意味で「適当感のある」メイクアップ。手数を省いて、効かせるポイントをしぼることで出会える顔とは。顔の印象を左右するリップの塗り方にフォーカスを当て、美容のプロによるつけ方のヒントや使えると話題のアイテムなど気になるトピックスを網羅。
ヴィヴィッドな色に「とらわれない」使い方
ローズピンクのリップだからと、そのイメージのままに、かわいく上品に塗らなくたっていい。唇のまん中にだけ色をのせ、指でやさしく広げたら、お気に入りのブルーデニムともなじむ自然体な仕上がりに。
きっちり塗らない心意気でピンクリップにも手が届く

タンクトップ 6,600円/ànuke(ànuke 新宿LUMINE2店) デニムパンツ 18,700円/ローラス(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) キャップ 7,920円/Oblada(シンチ) ネックレス 42,900円/ete リング 22,000円/ココシュニック オンキッチュ(ココシュニック) サンダル 16,500円/MANOF
【使用したコスメ】
「ラフにひと塗り」でも埋もれない高発色

A.バーバリー キス マット 19 5,720円/バーバリー ビューティ 目を引く濃密発色。英国ブランドらしい、クラシカルな魅力のつまったローズピンクなら、品がありつつも甘くなりすぎず、カジュアルな服と合わせやすい。フレッシュなローズの香りがほんのりと漂う。
【つけ方のポイント】

Aを唇の中央にだけのせ、指でやさしくタッピングして広げる。ポイントは、端まで色をのせないことと、山をとらずに輪郭をあいまいに仕上げること。本来ならレディな雰囲気のローズに、やんちゃさが生まれ、新鮮な面持ちに。
【こちらもオススメ】
深いニュアンスもそなえたブラックチェリー

a.モノクローム ウェイトレス リップカラー P59 7,260円/プラダ ビューティ ひと塗りでしっかりと発色するマットテクスチャーながら、軽やかなつけ心地。モーブを感じる色合いで、塗るだけでムードのある仕上がりに。PRADAらしい三角形にかたどられたリップの形状に気分もアガる。
エレガントな青みピンクで洗練を纏う

インウイ リップ 14(数量限定発売) 5,060円/資生堂お客さま窓口 話題の限定色。青みがかった洗練されたピンクが、大人の上品さを演出する。唇の中心を照らし出し、内側からあふれるような色・立体感・弾力感を実現する技術により、乾燥による縦ジワを目立たなくするうるおいケア成分を配合し、美しい仕上がりを長時間キープ。心を解きほどくような、やわらかな表情を叶える特別な一本。
みずみずしいベリーピンクの多機能バーム

ロウグロウデューイーボール 11 1,815円/hince 果実や花が太陽の光によって艶めくその瞬間からインスピレーションを得て完成したバーム型リップ&チーク。高粘度オイルでつくられたコーティング膜が密着し、ぷっくりとしたうるツヤリップが完成。透明感のあるベリーピンクで、唇につけると軽やかに発色し、べたつきにくく、チークとしても活用できる万能さも魅力。
光をまとう上質なローズピンク

プラダ ライト グローイング リップバーム U016 7,260円/プラダ ビューティ 超微粒子の「マイクロラメ」がびっしりと重なり合って細かい光を放ち、艶と潤いで唇を包み込む。キュートなローズピンクでありながら、主張しすぎないカラーが唇本来の美しさを底上げし、肌印象をブライトアップさせる。ビフィズス菌エキスとパッションフルーツオイルを配合し、24時間とろけるような付け心地と潤いを提供しながら、キャンディのような華やかさと品の良さを両立した一本。
人気ヘアメイクに聞いた「ナチュラルをつくる」日のメイク
「王道やコンサバティブ、または“がんばらないメイク”ともとらえられがちですが、そうじゃない。ナチュラルメイクとは、工夫次第で本人の魅力をいかようにも高められるラグジュアリーなもの。
今季でいうと、手をかけた眉メイクもトレンドのひとつ。マスカラで毛流れを整えてから、足りないところをライナーで描き足すというように、それぞれのステップをめんどうがらず、組み立てていくことが洗練につながります。ダークトーンの毛色に引き締め力があり立体的な眉は、顔全体に抑揚をもたらす最高のアクセント。
同じ理由で、血色を宿したふっくらとしたリップも、表情の引き締めに効果的。眉とリップは手数を増やし、気持ち“盛る”ことを意識してみると、間のび感やあっさり見える心配を解消でき、全体のバランスがさらによくなります」(ヘア&メイク・岡田さん)
Hair&Make-up/岡田知子さん
その人自身の芯を引き出しながら、色っぽく、洗練されたバランスにまとめ上げるメイクが支持される。さまざまな媒体で活躍するほか、俳優からの指名も絶えない。
「流れのいいアイブロウ」を締め役に


「きちんと感のある、繊細なまぶたのグラデーション。眉を立体的に仕上げて、クールな要素を加えることで、心地よいギャップが生まれて、表情がより魅力的に。ライナーとマスカラのW使いで、完成度が劇的にアップ」(岡田さん)
【使用したコスメ】

A
主役級の存在感がある「セピアベージュ」

A.ルナソル アイカラーレーションN 05 7,700円/カネボウ化粧品 輝き方の異なる4色をそなえたカラーパレット。重たくなりすぎない澄んだきらめきのオレンジブラウン。
B
眉尻まで思い通りに描ける0.01mmの筆先

B.サナ ニューボーン シューティングリキッドアイブロウ 01 1,100円/常盤薬品工業 お客さま相談室(サナ) コシのある筆にこだわった、リキッドタイプのアイブロウライナー。自眉となじむ細かな線が描ける。
C
透明ジェルでシルエットをコントロール

C.NARS ブロー シェイピングジェル 03845 3,850円/NARS JAPAN やわらかくナチュラルな見た目のまま、美しい毛流れをキープ。
D
湿度と温度を感じる生き生きとした血色感

D.カネボウ ルージュスターブリーズ B108 4,620円/カネボウインターナショナルDiv. しっかりとした発色のなかにやわらかさがにじむルージュ。よれ・取れ・こすれに強い、うるおい感のあるゲル膜が長時間続く。
メイクのポイントは?

①/ A-1をアイホール全体に、二重幅にA-2を塗る。
②/ A-3を上下のまぶたにふわりと重ね、眉骨の下までA-4を広めにレイヤード。
③/ Cのクリアマスカラで眉毛を立ち上げてから、Bで毛の隙間を適度に埋める。白シャツにつり合う端正な眉メイクをめざす場合、アイブロウペンシルよりも細い線を描けるリキッドライナーが便利。
④/ 唇のフレームに沿ってDを直塗り。
「やさしげなうえ色っぽい」ヌードリップの選び方
つける人の品や色香を引き出すヌードリップは、きりりと締まる赤リップとはまた違う、ナチュラルな色っぽさがある。色っぽさは強い色で表現しない=肌色に近いブラウンやベージュ、ピンクを淡く薄めたような、色合いにしぼってセレクト。
RMK / Glossy
「ぷるんと弾むようなツヤ」


RMK リップ ルミナイザー 03 3,520円/RMK Division グロスとオイルの中間のようなテクスチャー。厚みのあるツヤ膜で包み込み、唇をよりふっくらと立体的に見せてくれる。顔色を明るく演出するレッドとベージュのパール入り。
HERA / Glossy
「唇に調和するクリアな色」


センシュアル ヌード バーム N #470 ヘーゼルウッド 4,400円/HERA 乾燥しがちな唇をケアできる、セラミドやヒアルロン酸などの美容成分を高配合。ほどよく赤みを帯びたブラウンカラーが、表情を上品に見せる。
THREE / Sheer
「じんわりにじむ発光感」


THREE ドリームオン アリューリング リップスティック 01 4,400円/THREE 唇の温度でじゅわりととろけ、ライトな透け感をかなえる1本。ほどよいツヤめきのコーラルベージュはエフォートレスで、シーンを選ばずにまとえそう。
M・A・C / Matte
「心地よいシルキーマット」


マキシマル シルキー マット リップスティック 631 ヤシュ 4,620円/M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス) バームのようななめらかさで、乾燥とは無縁のオイルINリップ。631は、シックで愛らしいピンクベージュ。
CHANEL / Sparkle
「エレガントな輝きをまとう」


ルージュ ココ フラッシュ 270(数量限定発売) 5,940円/シャネル カスタマーケア 美しく光を反射し、可憐な中にも知的なイメージを上乗せ。口元の動きに合わせてゆらめくゴールドパールが、リッチな雰囲気をあと押しする。
KANEBO / Matte
「やわらかな質感を演出」


カネボウ ルージュスターブリーズ B107 4,620円/カネボウインターナショナルDiv. 唇そのものが色づくような、ふわりとしたマットテクスチャーが印象的。やさしいだけじゃなく力強さが欲しい人のためのパワフルなベージュ。