秋から始まって春からもしばらく。時によっては夏に起用することもある、長く足元の主役を担うブーツ。何かと役に立つタイプのブーツを軸に「ブーツありき」でバランスが整う組み合わせをご紹介。手持ちのブーツがまた活躍する、着たい服、してみたいコーディネートが見えてくる実例集。
(CONTENTS)
①「キレイな人」のブーツスタイル
②「最優秀」スタイリストが選ぶ「理由があるブーツ」
③どんな靴に合わせても「スタイルよく見える」名品デニム
「キレイな人のブーツスタイル」実例集
スマートなブーツを軸に、その長所を存分に生かすべく「カッコよくてキレイ」に振り切ったコーディネートをご紹介。スタイルよく見えるのは前提、ブーツに似合う服も分かる。カジュアルとコンサバの間をとった、地味でも派手にもならない、華やかな48コーディネートでお届けします。
服はベージュ・ブーツは白

レディでありながらマニッシュという、絶妙なテイストの混在感。ベージュをメインにした白+ベージュ配色なら、白ブーツも浮かずにバランス良くなじむ。紳士的なゆったりとしたロングアウターもカッコよすぎず、マイルドな雰囲気。
ベージュでつなげてトップスにキレイ色を

温度の高いベージュの空気を変える「素材はあたたかく、色は涼しい」ニット。首もとが埋もれる手前のハイネックで温感はしっかりキープ。
スタイル&バランスアップも簡単な「細身の黒にルーズなトップス」

スレンダーな黒がきわ立ちスタイルUPにも貢献。ルーズなピンクスエットを重ねても動じることなく、適度な気分転換に。
服は全部短め丈・ブーツは長く

クラシックなチェック柄なら短め丈も上品。ミニボトムを合わせつつ、足元は黒のロングブーツでヒザ下までをスキニーのように覆って。
クロップド丈のパンツ+ショートブーツのバランス

足首まで届かないクロップド丈のパンツとショートブーツの組み合わせも、ストックしておきたいテクニックの1つ。肌を隠すなら黒やトップスの色に合わせた、ダークブラウンのタイツを仕込んで。黒×ピンクよりもやさしげなニュアンスを感じさせる濃いめブラウン×ピンクの配色。
黒で挟んで柄スカートをバランス良く

単純なワンツースタイルでもさまになるプリントスカート。黒のニット、黒ブーツという定番の黒アイテムが、甘さを引き締めつつも、スカートが色浮きして見えない。これからのおすすすめは、柄自体は小さく、そしてカラフルな目立ちすぎずも、埋もれない柄。
くすんだ新色でコートの中の春支度

ブーツとコートはそのままに「中の色から」春へシフト。赤もピンクも、ブルーもイエローも。甘い色も、鮮やかな色もベーシックカラーによりなじみやすい、くすんだ色みを新投入。あたたかくなるにつれ、Tシャツやロングスカートとの合わせにも、バリエーションをもたらしてくれる。
ゆれ感のある軽やかなスカートを細身ブーツで引き締め

暗色のロングスカートこそ、緊張感を解くニットで印象をマイルドに。すそに向かってゆるやかに広がるシルエット&ほどよいボリュームデザインで、王道のジャケットスタイルも簡単に刷新。
ゆるニット+シャープなブーツでメリハリシルエットを形成

ゆる長ニット・Iシルエット・ロングブーツ。スタイルも女らしさも今っぽさも、欲しいバランスのすべてが詰まった鉄板のコーディネートレパートリー。カーディガンのゆったりとしたシルエットを生かし、カーディガンの中はコンパクトなIシルエットでまとめてスタイル良く。
ダークトーンの小花柄にブーツをつなげて大人っぽく

パターン化しがちな装いの気分転換として指名したい柄ワンピース。総柄でも派手さとは一線を画す、主張ひかえめな小花柄とレトロな配色。一枚で着るのはもちろん、カーディガン、ジャケットなどをはおっても浮かずになじみ、ほどよい華やぎに貢献。足元は黒のロングブーツで辛口に引き締めることで、いっそう大人な表情に。
ラフなワンツーにも強弱が欲しいときに

ヒールを合わせたいけれど、パンプスだとレディすぎるときの白ブーツ。ニットとデニムの手ごろなコンビの手抜きを防止。ニットの中に着た白とショートブーツの白をリンクさせて、コーディネートに奥行きを。
強気なフリルを足元で辛口に

遠慮がちなフリルは、かえって地味に陥るだけ。どうせなら、贅沢なボリュームを堂々とまとう選択を。クリーンな白シャツを添えることで、こびずにドレスアップを堪能できる。
白レザーで強さを加算

ショート丈なら、レザージャケット特有の重厚感を抑制できる。親しみのある白スニーカーもいいけれど、せっかくなら足元もレザーを貫いて、モードを気どるのもたまにはいい。
ベージュとの親和性も図りやすいレースをインナーづかい

甘めなスカートを穿くときに役立つロングシャツ。ボタンの開けぐあいで、スカートの甘さを調整。ブーツも同系色のベージュで合わせてバランスよく。
同色ワンピと一体になれるタイツいらずのメリット

普遍的なリトルブラックドレスのムードをくずすことなく、同色の黒で支えて、強さを加えた今季ならではのALLブラック。密着感のあるソックスブーツで、シャープな印象を強化。
ネイビー・ベージュ・赤の好相性な配色

きちんとした印象を与えるネイビーの起用は、リラックスシルエットをキレイに見せる最適な手段。ニットやシャギーなど、ふんわりとした質感でとり入れれば、辛口なスタイリングもつつましいムード。ベージュにもネイビーにもいい、赤のショートブーツを足元に効かせて。
ブラウンで採用すれば大胆なフリルもビターな甘さに

ティアードデザインやアシンメトリーな形の、躍動感のあるシルエット。おかげでロングアウターとの暗色合わせも重量感が出すぎない。
ワントーンに表情を添える優美な躍動感のあるスカート

上から下まで穏やかな白系に統一することで、品のよさがさらに高まる。白の色味や素材感、トップスとボトムの丈感やシルエットに差をつけることがオール白をバランス良くまとめるポイント。
辛さと甘さがせめぎ合う緊張感をボアのやさしさでつなぐ

流れるようなサテンのスカートに、ハードな黒レザーブーツでメリハリづけ。対照的な素材の差異は、ボアコートのふわふわ感で穏やかにまとめ上げ、リズムを堪能。
白シャツやリジッドデニム。定番服が見違えるカラーブーツ

シーズンはじめにあふれる新しい服。だけど活躍するのはやっぱり定番。その定番どうしの組み合わせを、カラーブーツでブラッシュアップ。