「ズラして整える」パラドックス
「何か違う」につながる意表をつくチーク位置
「個人的に絵画に描かれた女性でステキだと思うことが多い“鼻横平行”チーク。ほどよく上気したようにほてったニュアンスが出るので、スタイリングにハズしが欲しいときに登場機会が増える」(木部さん)
トレンドカラーをためらわずに
「旬がわかっている人」への最短ルート
工夫せずともつけた瞬間、今へとシフトしたいなら。「オリーブグリーンをアイライン的に。小さく効かせるだけで鮮度が上がる」(木部さん) 「手持ちのブラウンシャドウの下にモーヴを仕込む。こんなちょっとしたことからイメージ変換を始めてみて」(岡田さん)
シームレスが気分
「とけ込む」だけで見違える
血色と立体感をさりげなく。境界線はいらない。「ほお骨のくぼみに沿うようにFをとけ込ませると洗練された印象になる。ローラ メルシエはヌードカラーが豊富」(岡田さん) 「チークはシームレスがいい。ヌーディなシェーディングをほお骨の上にわざと強めに入れることも」(木部さん)
鼻先にチーク
ほんの少し「可憐」方向に振りたいならば
「鼻が高い、面長など、大人っぽく見えがちな人がかわいらしく振りたいときに使える手段。鼻先のために色をつけるのではなく、ブラシに残ったお粉を“チークの延長”でのせるイメージ」(岡田さん) 「目頭から“八”の字にチークを入れ、ついでに鼻の頭にちょこんと。ほのかにあたたかみのある顔になるセルヴォークの練りチークEが好き」(木部さん)
錯覚ハイライト
小さく光を受けてカムフラ
「ハイライトを鼻先に細くライン状に入れると小鼻が小さく締まったように見える錯覚効果が。シャネルのハイライトCが立体感のある顔をごくさりげなくつくってくれる」(岡田さん) 「ほのかなブラウンのグリッターシャドウBを目頭から真下へ鼻の中間くらいまで入れると、求心的な顔のホリに見せることが可能。小顔効果あり」(木部さん)
岡田知子さん
TRON所属。大学卒業後、メイク学校をへてN.Y.へ。女性のしとやかさを軸としたメイクと説得力ある解説で各方面からオファーが絶えない。
木部明美さん
PEACE MONKEY所属。ファッションの旬をメイクに巧みに落とし込んだシャレ顔をつくる天才肌。キャッチーな色づかいに定評あり。