コーディネートにおけるヘアの役割は大きい。服やメイクのように毎日コロコロ変えられるものではないからこそ、「服はそのまま、着方を変える」ように、ヘアにおける再構築のパターンも多く持っていたほうがいい。
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DETAILS, NUANCE
「何か違う」は細部に宿る
まず手始めに、それぞれの分野のトップランナーの頭の中をのぞき見。質感1つ、分け方1つをどう考えて落とし込むか。その強いこだわりから得られるヒントは多い。
JUNNA
ETRE TOKYO CREATIVE DIRECTOR
@junna
「トータルで同じ方向に整える」
ヘアは1から100までひとりでつくれないだけに、アウトソーシングは本当に信頼できるものを長く一途に。認識不足をなくすため、「あらゆるツールを駆使して伝えきる」ことに徹底的にエネルギーを注ぐそう。
1. まとめてもおろしてもちょうどいい
細い毛質やゆるいクセを生かしたミディアムがベース。まとめ髪にする日も多いので、アップでもバランスがいいように、軽く巻いても分けてもいい、ちょうどいい長さに前髪を設定しています。目の色素が薄いので、ウエットのときは自分の似合うレベル=ハーフウエットくらいをめざしてスタイリングしています。
2. ミレン・アロスのボブをベンチマーク
つくり込みすぎないライフスタイル、彼女が切りとる写真の瞬間やあせたドライな色みもトータルで雰囲気が好き。私の髪質に似ていて表現しやすいので、ボブスタイルの参考にしています。髪質が異なる人にあこがれても、行き着くまでのステップが増えてしまうので、「髪質が近いお手本」かをジャッジすることが大切。
3. リスの力みのないスタイル
まるでアートブックを見ているような投稿が好きで、昔からフォローしているインスタグラマーのひとり。力が抜けていながら、ツヤっぽさを兼ねそなえているところは参考になるし、髪質や面長な感じも受け入れやすいので、ロングのときは彼女の写真のほか、動画を渡して髪型やカラーのすり合わせをしています。