多忙を極める中で、いつ会っても「バッグを怠らない」スタイリスト・樋口かほりさんのプライベートルックを調査。仕事柄、動きやすさを重視するうえでつい多くなるというTシャツ・デニムを例に、樋口さんのバッグ選びの思考回路を解説します。 ※紹介しているものはすべて樋口さんの私物です。
【PROFILE】
表紙をはじめ、GISELeの核を担うスタイリスト・樋口かほりさん。Tシャツやデニムなどベーシックな服を生かした、流行にとらわれない自身の視点で生み出されるスタイリングには、毎号多くの反響が。
樋口さんが最近愛用している、6点のバッグを「Tシャツ&白黒デニム」というごくスタンダードな組み合わせにトッピング。服とバッグ・さらには靴との調和がとれる、コーディネートのシンプルな考え方とは?
HER RULE-01
「デニムの色から小物を決める」
服を決めてからバッグを選ぶことが多い樋口さん。ほぼ同じスタイリングに見えるけれど、バランスよく見える、何かが違う理由はバッグとデニムの色をそろえた小さなこだわりにあり。
(樋口さん) 「ワントーンをぼやけさせないために、素材で差をつけるのが基本。これもレザーバッグの光沢感を利用し、黒デニムに黒レザー、白デニムには白レザーでそろえて同系色の中にエッジを残しました。
統一感とレザーの質感が生きることによって、Tシャツ・デニムでもカジュアルになりすぎず、意外とシーンを選ばないスタイリングです。
「撮影でも何度か使っているSeaRoomlynnのTシャツは厚みのある生地と太めのバインダーがどこか90’sっぽい雰囲気があって個人的にも購入しました。数ある白Tの中でも、今年気になった1枚ですね」