普通の白シャツにはない「スタイルにいい効果がある」 シンプルな白シャツの新傾向


白シャツはスタンダードなアイテムゆえに「まじめすぎる」「どこか垢抜けない」ことも。1枚で使ってもさまになる、着回すたびにアイディアが増える。着回しも長続きする白シャツ選びの視点。



白シャツの新傾向「メリットがある」4つの変更点

パリッとした素材感、オーバーサイズやゆるめなシルエット。シャツの中でもよく着る4つのタイプ別に、スタイルや着こなしにメリットをもたらす、新デザインのシャツをご紹介。




パリッとしたシャツ→「短めの丈に」

白シャツ 26,400円/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店) 黒パンツ 16,500円/ニードバイヘリテージ(ゲストリスト) 眼鏡 1,990円/UNIQLO リング 2,970円/ケービーエフ(KBF ルミネエスト新宿店) ブラウンベルト 15,180円/ザ シンゾーン(Shinzone ルミネ新宿店)


パリッとした、品行方正なスタンダードシャツも、丈を短くすることでお堅さも中和され、腰の位置が高く見えることでスタイルUP効果も。丈が短い分、身頃は程よくゆとりを持たせて。




ゆるめなシャツ→「とろみ素材」に

白シアーシャツ 2,290円/GU ピンクパンツ 19,910円/ReNAVE(NAVE) シュシュ 7,700円/ブロンズエイジ(スティーブン アラン シンジュク) ピアス 2,200円/ゴールディ シルクのようなとろみとほのかな透け感で、着くずさずとも抜けが出る。シワになりにくい生地でお手入れもラク。後ろの丈が少し長いため腰まわりを隠す作用が。


シルクのようなとろみと、ほのかな透け感。ゆったりとしたシャツは、横に広がらず「縦に落ちる」ようなシルエットが作れる、とろみ素材を選択。シワになりにくい生地というのも利点のひとつ。




普通のシャツ→羽織りとしても使える「メンズライクな厚み」

エクリュデニムシャツ 15,500円/バナナ・リパブリック デニムパンツ 25,300円/ザ シンゾーン(Shinzone ルミネ新宿店) キャップ 2,490円/Gap リング 50,600円/ハルポ(RHC ロンハーマン) バングル 57,750円/ノース ワークス(UTS PR) デニムシャツでも無骨になりすぎない、ベージュ寄りの白。Gジャン手前の厚みが絶妙。


カジュアル好きにとってクリーンな白シャツだと少々気張って見えがち。デニムやオックスフォードのメンズライクな厚地を選ぶことで、ジャケット的にはおったり、スエットみたいにくずしたり、いい意味で適当につきあえる存在に。




オーバーサイズのシャツ→「半そでのプルオーバー」に

白パフスリーブシャツ 31,900円/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) 黒レギンス 14,300円/TODAYFUL(Life’s 代官山店) サングラス 44,000円/MIU MIU(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) ネックレス 41,800円/マリハ


ぶかぶかなシルエットは、トップスのようなプルオーバータイプを。長くゆったりとした形は体の華奢見せにも好都合。ミニや細身のボトムもバランスよくまとまる。五分そでで、ボリュームスリーブをすっきりと。




「パリッとした白シャツ」


細身のショート丈

コンパクトシャツ 25,300円/THE HANDSOME(UTS PR)どう着てもきちんと見える、丈も身幅もコンパクトなサイズ感。レイヤードしやすく、タックINしてももたつかないボックスシルエット。




アクセサリー感覚で「小さなボウタイ」

白シャツ 48,400円/ブーリエンス(エスケーパーズオンライン) レトロなデザインが目を引くシャツは、重ねたスウェットからボウタイだけをのぞかせて、粋なワンポイントとして使っても。




合わせやすい小さめのえり

白シャツ 2,990円/UNIQLO えりの大きさや、すそに向けて若干広がりを持たせた形で、着こなしやすいプレーンな白シャツ。肌感のあるインナーにばさっと羽織りものとして合わせるのにも重宝。




「とろみ素材のゆるやかなシルエット」


白T感覚で使えて「きちんと見えるバンドカラー」

バンドカラーシャツ 28,600円/Graphpaper(グラフペーパー 東京) 素材には超長綿系の細番手で織り上げたブロードクロスを使用。ドレープの効いた美しいボディは上品なツヤ・ハリ感をもち、手ざわりはドレスシャツのようになめらか。ワイドかつ着丈が長すぎない、すそを入れても出してもバランスがとれるボックスシルエット。




きゃしゃ見せに効くワイドな身幅

オフ白ウールシャツ 39,600円/SACRA(インターリブ) 胸まわりの切り替えで単調さを回避。適度なとろみと落ち感を含んだ風合い。




存在感を高める高級素材・上品なフォルム

白シャツ 39,600円/TICCA ゆったりとしたオーバーサイズ。TICCAのシャツはどれも形がキレイで、くずして着ても品を保てる。




「羽織りモノとしても使えるメンズライクな厚み」


トップス的にも使えるシャツブルゾン

アイボリーシャツブルゾン 53,900円/ロンハーマン すそはコードでアレンジ可能。軽いレーヨン混のとろみ生地で、ストレスフリーな着心地。インナーとして着てももたつかず、アウターとしてはおっても重厚感はなしのいいとこどり。




ミディアム丈のシャツドレス

白ロングワイドポプリンシャツ 56,100円/ギャレゴ デスポート(ビショップ) メンズシャツの延長のような、オーバなーサイズ感。着まわし向きな白シャツワンピを、ミディアム丈でリフレッシュ。ボトム選びの幅も広がるうえ、切れ味のいい着こなしを実現。




「長くめの丈で甘口なデザイン」


ウエスト位置も上がって見えるペプラムライン

白ペプラムブラウス 28,000円/シーニュ 白シャツに花をそえるパフショルダーは、おめかししたい日にぴったり。顔回りを品よく見せる、小さめのスタンドカラーに加え、腰位置を高く見せる作用があるペプラムラインもうれしいポイント。




ウエスト位置より高めのギャザーでスタイルUP

白ロングシャツ 29,700円/アルアバイル 自然なくびれをつくれる、ウエストのギャザーがアクセントに。ヒップラインが隠れる丈ながらも、両サイドにスリットを入れることで、脚も長く見える設計。




バンドカラーのオーバーサイズ

ノーカラーシャツ 36,300円/ATON(ATON AOYAMA) 白T感覚で使えるきちんと見える、ひかえめなバンドカラー。ワイドかつ着丈が長すぎない、ヒップが隠れるほどの丈感。




スタイリスト流「隙間を飾って埋める」アイディア

えりを抜いたり、すそやそでのボタンをはずしたり。よく見るとシャツには「隙間」が多くある。無防備な状態のままにしない。間を見つけて、飾って埋める、6つのアイディアを人気スタイリスト・樋口かほりさんがレクチャー。



ベルトループの隙も見逃さない

「余ったすそをくるっと巻く。さらに余った部分をデニムのベルトループに通し、ウエスト部分をセルフデザイン」(樋口さん)




手首だけ無骨に「ジュエリーの重み」

アクセは「ちりばめず手元に集めて」オーバーシャツに負けない存在感を。バランスよくいろいろちりばめるとかえってふつう。目を引く無骨なジュエリーを「手首だけに」のアンバランスを楽しんで、大人の余裕も感じさせて」(樋口さん)

メンズライクな存在感でも曲線でやわらかな印象

ゴールドチェーンブレスレット 19,800円/ジェンマ アルス 構築的なデザインはゴールドベースでエレガントに。




リッチな輝きを手元に

3WAYアンクレット 11,880円/Ettika、バングル 52,800円/BULBS(ともにZUTTOHOLIC) 重ねづけの引き締め役にも向く、華奢すぎないゴールドやシルバー。




小さな黒で知性を飾る

「ルーズなシャツが無条件で引き締まる、シンプルで小さな知的な黒。どんな色のシャツにも対応できる万能性を発揮」(樋口さん)

モード感と抜けをこれ1つで

眼鏡 24,310円/Polo Ralph Lauren(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) クラシックな黒縁で、カジュアルな服装も品よく。




ヘアスタイルが決まらない日にも

「セリーヌで購入したものを長年愛用しています。黒は強いかな?と思ってネイビーに。ヘアが適当なときや服がごくシンプルな日もこれ1つでもつ。バッグに入れておくとなんとなく落ち着きます」(樋口さん)




「ネックラインに沿わせるように」

「ノーカラーにもの足りなさを感じたとき。ネックラインをなぞるようにチョーカーを添えて、ささやかなドレスアップを」(樋口さん)

冷たいシルバーで辛口に

a.ボールチェーンネックレス 27,500円/ローラ ロンバルディ(八木通商) b.チョーカー 15,400円/アンセム フォー ザ センセズ(アマン) 服を選ばないショートレングス。




極細ゴールドと小さな色石

グリーンストーンネックレス 33,000円/GAGAN 首に沿う長さのネックレスやチョーカーに合わせて、長く細いネックレスを重ねづけするのも好バランス。深海のような神秘的な深いグリーンが品のよさをキープ。




ゆれるさまが遊び心を演出

パールネックレス 17,280円/アビステ 1連にしたり、首元に沿うように2連にしたりと、長さがあるから服や気分に応じてアレンジできるところが魅力。




首を覆うトップスを仕込んで立体感を

「たとえばオーバーサイズのシャツを利用して、コンパクトなタートルを仕込み、奥行きを。寒暖差が気になる時季にも使いたいライトなレイヤードテクニック」(樋口さん)

主役にも脇役にもなる」SLOANEのカットソー

トップス 各11,000円/SLOANE(ザ ショップ スローン 新静岡セノバ店) カットソー素材のタートル。質がいいから首元もヨレにくく、インナーとしても1枚着としても重宝。




「もう1つのえり」として柄スカーフ

「ざっくり開いたデコルテにネックレスもいいけれど、「服の一部」のように主張するスカーフを仕込み、わかりやすい変化を」(樋口さん)

スカーフを結んで甘さをプラス

サテンスカーフ 8,800円/マニプリ スカーフといえばのマニプリ。髪に結んだり、ポケットに突っこんだり、首元やバッグに巻いたりと1つあると便利。