よく着る服をもっと生かすために。そしてこれから「よく着ることになる」服選びのために。シルエットや配色、テイストMIXの方法など、ごくシンプルな服でも今っぽいバランスに仕上がる服とその着回し方。
(TOPICS)
【1】キレイめ・カジュアル「どちらもいけるチノパンツ」
【2】スラックスのような「メンズのチノ」
【3】スタイルアップに直結する「直線的なワイドチノ」
【4】チノに似合う「シーンレスな服と小物」
【1】ドレスアップ・カジュアルダウン「どちらもいけるチノパンツ」
シーンやテイストが限定されない「なにとも合わせられて・どこにでも行ける」チノパンツ。ラクとキレイを両立しながら繰り返し着続けられる、使いみちの多い1本。
「アクセントになる幅広なロールアップ」
目を引くロールアップがほどよい飾りに。ウエストはきゅっと、すそは広がるAライン。チノの生地感でドレープの効いた風合いだから、キレイな装いにも向く。 ベージュワイドパンツ 13,900円/MANGO
シルエットだけで飾れる実力
チノの迫力を生かすべく、トップスではそぎ落とすことを意識。黒ならフォーマルにも向くうえ、肌見せの緊張感もドレスアップに貢献。抜けが出せるクリアバッグやサンダルで小物も主張少なく。
ゆるめのTシャツで「わきまえたボーイッシュ」
メンズが好きそうな装いから着想。ただ全部ルーズに仕上げるとやぼったくも見えかねないから、足元にはパンプス、ウエストにはベルトを足す趣向を凝らして、品のよさも維持。
【2】スラックスのような「メンズのチノパンツ」
短め・ノースリ・甘めのトップスを着るときに起用したい「メンズのチノ」。ウィメンズの形と特に違うのは腰まわりのゆったり感。特有の生地の厚みやハリと相まって体との間に余白が生まれるおかげで、むしろ華奢に見える。
「地厚な生地のストレートシルエット」
「チノといえば」なブランドの中でも、とくに不動の人気を誇る“874”。センタープレス入りで、シーンレスで使える万能性がありながら、脚線だけでなくヒップラインも拾わないシルエット。肌の出るキャミやタンク、コンパクトな形などの甘めなトップスも、メンズならではの「独特のゆるさ」があるチノパンが好相性。 チノパンツ(メンズ) 7,700円/ディッキーズ
リブタンクでストイックに
あまったウエストを生かした折り返しのアレンジで変化球。はき口の裏側のロゴが、ミニマルなタンクを退屈に見せない飾りとして作用。
キャミのセンシュアルさを和らげる
気取らないムードでありながら、スキニーのように直線的なシルエットを描いてシャープさも得られるチノ。デコルテがのぞく透けた黒をわかりやすいボーイズパンツでヘルシーに。腰より高いキャミの切り替えで脚長にも。
心地のいいIライン
タックインしてルーズに腰ばき。ソフトなニットと相まってIラインに奥行きをマーク。メンズサイズをはくことでできるヒップやもものたるみも、コンパクトなノースリと一緒なら華奢な体を想像させるエッセンスに。
+ベルトで親しみのわく正統派
一見エレガントな装いも、パンツのサイズがハズしとなってリラックスしたムードに。ベルトを巻けば、太めパンツもまじめに穿ける。トップスのそでの長さが品のよさをあと押し。
【3】スタイルアップに直結する「すそ広がりの直線ワイド」
デニム以上にきちんと見える、センターシーム入りのスラックスのようなデザインはどんな予定にもフィット。ツータック入りで、ワイドシルエットでも腰まわりもすっきりまとまる。
ラクな穿き心地で、脚の太見えとも無縁なワイドシルエット。動作をじゃましないことに加えて、ヒールの高さにも左右されにくい、ウエストの位置も高めの設計。キュッと絞ったウエストから、ゆるやかに広がるヒップラインに丸みの出る形。 ベージュタックワイドパンツ 38,500円/ソブ(フィルム)
デートにもチノパンを
チノをボーイッシュなまま終わらせない、センシュアルな黒とのコンビネーション。スリムな見た目のカットソーと先細パンプスのきゃしゃさが、ワイドなチノを女性らしく。タックインして見えてくる締まったウエストやヒップの丸みが、パンツ姿にそれとなく色香を宿す。
ワンピ+ヒールでチノをレディに
パンプスのきゃしゃさを引き立てる、チノのワイドなシルエット。キャミワンピのドレス感をなごませる役割も。
「小物はまじめ・服はふまじめ」のパラドックス
どう着ても品をくずさないシックな黒小物を味方に、Tシャツ×チノの王道カジュアルへ回帰。スーパーワイドに進化したチノのシルエットや、そでをロールアップすることで出来る、Tシャツのさりげないカラーブロックの小ワザも効いて、見慣れた上下でもどこか違う新鮮なスタイルに。
白シャツ+チノパンの王道を更新
ベージュタックワイドパンツは着回し。白シャツ 48,400円/アキラナカ(ハルミ ショールーム) 白リブタンクトップ 15,400円/コキュカ(ザ ストア バイシー 代官山店) スニーカー 11,000円/Reebok 白キャップ 7,920円/シップス ナインケース(シップス インフォメーションセンター) 白ベルト 7,840円/EVCON(1LDK apartments.) ブルーソックス 1,100円/タビオ バッグ 16,500円/ソリッドアンドストロング バッグ ストア
シャツはタックINせずともすっきり見える、サイドが短いノーカラー。そのぶん、腰高・幅広シルエットのチノパンでメリハリづけながらすらっとした脚線に。まくったそでやキャップの合わせでやんちゃに装いつつ、ベーシックを大人っぽく更新。
【4】コーディネートで使用した「シーンレスな服と小物」
【1】【3】で使用したアイテムの詳細を一気見せ。着れば着るほど魅力が増していく、今と秋をつなぎながらも、秋からも活躍していくベーシックな服。どうにでも立ち回れる垣根のなさと、組み合わせを選ばない柔軟性をもった、ワードローブに必須なアイテム。
「1枚でも着やすい地厚さ」
黒ニットタンクトップ 27,500円/カオス(カオス表参道) クルーよりもやや広い、なだらかなスクエアネックがデコルテまわりを美しく。
「ユニセックスなXLサイズ」
グレービッグTシャツ 1,463円/ユナイテッドアスレ(キャブ) 白よりも落ち着きがあるニュアンスグレー。そのまま着るとお尻を隠せる丈感。
「シャツとブラウスのいいとこ取り」
白シャツ 48,400円/アキラナカ(ハルミ ショールーム) レディにもモードにも振れる、そでが立体的なノーカラー。サイドが短く、INせずとも好バランス。
「ロンTはやや薄手で女性らしく」
黒カットオフロンT 12,100円/takes.(Shinzone ルミネ新宿店) パンツと合わせたときカジュアルに傾きすぎない、ほのかな透けのしなやか素材。
「デコルテが開いた1枚を」
白リブタンクトップ 15,400円/コキュカ(ザ ストア バイシー 代官山店) ショルダー部分も細めできゃしゃな印象に。リブの凹凸がひかえめな薄手生地。
「使い分け可能なリバーシブル」
リバーシブルロゴTシャツ 19,800円/セント ジョンズ サード クラブ(アマン) 2枚をつなぎ合わせたような、ありそうでなかったありがたいデザイン。
「ボトムレイヤードが生きる足首よりやや短い丈」
黒キャミソールワンピース 41,800円/フォエミナ(ノーブル 有楽町マルイ店) 下にも上にも重ねやすいキャミワンピは、万能な黒でセレクト。
「目立たない白みピンク」
ピンクミュール 6,990円/MANGO パンプスよりも抜け感があり、フラットほどカジュアルに見えない1足。まるで素足の延長のようなクセのなさ。
「どんなパンツもシャープに整える先細V」
黒ポインテッドトゥパンプス 57,200円/ネブローニ 高すぎず、低すぎない5cmのピンヒールに、すらりとしたポインテッドトゥでパンツに女らしさを補填。
「ローファー感覚で使えるシンプルな無地」
スニーカー 11,000円/Reebok シーンレスで使える白の清潔感に加えて、ロゴの主張もひかえめ。すそに干渉しにくいローカットなら使い勝手も良好。
「シャープな形を素材で身近に」
デニムパンプス 7,990円/MANGO デニム素材もシューズだと新鮮。ワークシーンにも通用する端正な濃紺カラー。
「愛嬌のある黒」
黒クリアハートバッグ 33,000円/VASIC(ヴァジックジャパン) 主張ひかえめな黒×クリアに甘えてバッグくらいは見た目で選んでも。シンプルな装いのアクセントに。
「クラッチをドライな素材で」
チェーンつきブラウンミニバッグ 6,990円/MANGO ベージュではなくビターなブラウンだから、リネンでも上品。出し入れしやすいがま口タイプ。