ひと足早く多くの新作にふれているGISELeのスタイリストに、秋冬の気になるトピックスを聞き込み。何を更新すればいいか迷ってしまう衣替えシーズンに、プロならではの視点が役立つはず。
コートを着るまで「コートを着ても似合う」色のとり入れ方
日常的に着ているおなじみのアイテムと、これからのメインとなるアイテムを組み合わせた、コートの季節までをつなぐスタイリングを披露。新顔の投入や着方の新しさ、プロたちの鮮度の上げ方に注目。
スタイリスト・樋口かほりさん
「赤を主役にレディなムード」
ベーシックでありながら、そのシルエット選びが絶妙と話題。ちょうどいい大人の甘さのさじ加減にもワザが光る。
「ピンクよりも甘さがおさえられ、レディライクに仕上げてくれる赤。カジュアルな無地スウェットを赤にするだけで、いつものデニムスタイルにも特別感が。ネイビーのデニムやヒール靴など、やりすぎ感はないけど女性らしさのあるアイテムで、雰囲気を統一」(樋口さん)
赤ワイドスウェット 22,000円/SOFT GOODS(メイデン・カンパニー) フレアデニムパンツ 24,200円/SEA(エスストア) ブラウンバッグ 75,900円/マエストソ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ有楽町店) ブラウンソックス 990円/靴下屋(タビオ) ブラウンミュール 6,590円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) 同色のソックスを合わせ、ミュールをブーツのようにはくことで、途切れがなくなり脚長に。
1年中まとえるレザー
「“ロク”のレザーベストと、同素材のヘアバンド。やわらかな羊革でごわつきがないので、夏もタンクトップのように着ていました。涼しくなってきたらニットとのレイヤードを楽しみたい」(樋口さん)
スポーティになりすぎない「ヴィンテージ感のあるコットン」
「ベーシックな服に合わせたときにキャップだけが浮いて見えない、古着のような風合いがポイント」(樋口さん) キャップ 8,580円/BLUESCENTRIC(メイデン・カンパニー)
がしがし歩けるローファー
「“HARUTA”のローファーは、学生さんがはくだけあって丈夫で、価格も手頃なので普段づかいに便利。ボトムの見え方を左右しないミニマルなデザインが気に入っています」(樋口さん)
キレイ色なら「ローテクかつクラシカルなデザイン」
「ほかのアイテムとの組み合わせに悩まず、“これを目立たせる”と潔く決めてはくのがカギ。暗めのワントーンスタイルに合わせても」(樋口さん) スニーカー 15,400円/アディダス(アディダスお客様窓口)
スタイリスト・玉木歩乃花さん
「色遊びはジャンプスーツの中で」
シューズ企画を担当することも多く、足元まで考えられたスタイリングの提案はピカイチ。
「色をとり入れたスタイリングが好きなので、カラーハイネックはインナーとして多用。普段はスエットなど、カジュアルにまとめがちですが、最近は洗練されたオールインワンも気分。ブルートーンを合わせたスニーカーで、らしさは保ちつつもキレイめにシフト」(玉木さん)
オールインワン 39,600円/ルージュ・ヴィフ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ有楽町店) シアーニット 17,600円/カリテ(カリテ スケープ コレド日本橋店) 眼鏡 26,840円/レイバン(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) ボストンバッグ 68,200円/メゾン カナウ(ヤマニ) スニーカー 18,700円/ASICS(アシックスジャパン株式会社 お客様相談室) 首元に鮮やかな色をまとうぶん、トラッドな雰囲気の眼鏡をかけて、顔まわりに落ち着きをプラス。
気楽に使える「カジュアルなブラウン」
「Vガゼットつきの凝ったディテールながら、薄手なのでロンTがわりに使えそう。愛嬌のある犬のプリントにも惹かれます。こげ茶のような深い色みで、ポップになりすぎず落ち着いて着られる1枚」(玉木さん) スウェット 14,300円/mucci(The Edit store)
甘すぎないワンポイント
「ハートモチーフに目がなく、リース中もつい手にとります。お気に入りの“KBF”のヘアピン、“パティエラ”の片耳ピアス。ハートの透かしが入ったサマーニットなど、服でもとり入れています」(玉木さん)
ポップな花柄刺しゅうの「サンバ」
「最近のスニーカー選びは、特定のブランドや形より、各々の「好み」優先になっている印象。ちりばめられた小さなブルーの花がかわいくて、目に留まりました」(玉木さん) 花柄刺しゅうスニーカー 15,400円/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口)
1点ものの特別感
「ピンバッジにハマり中。ヴィンテージショップをめぐってたくさん集めました。夏はタンクトップにつけてアクセントに。これからの時季はデニムジャケットにつけたいと思っています」(玉木さん)
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