ニットとスカートで「定番だけど可愛い」コーディネートの成功例

「冬じゅう使える」ニットとスカートの組み合わせ

これからのワードローブの主役を担うニットにフォーカスを当てたコーディネートのアイディア集。素材の組み合わせ方や着方のテクニックなど。パンツよりもスマートでスタイルもよく見える、定番だけどやっぱり惹かれてしまうニットとスカートの成功例をお届けします。


シンプルなワントーンは素材で微差を

黒ニットのぶかっと感をもたつかせない、流れるように広がるレザースカート。ざっくりしたローゲージでもカジュアルダウンしすぎないのは、ツヤっとしたレザーの迫力があってのもの。広がった余白とのギャップで脚線が細く見える効果も。


上は短く、下は長く

なだらかに広がるマキシ丈のスカートをコンパクトなニットでバランスアップ。ニットに色みも質感も近づけたスエードシャツが、上下の丈差を整えてくれて違和感のない組み合わせに。


ぶかっとした黒をドット柄で淑女なムードに

メンズライクな黒のオーバーニットでレディなブラウンの甘さを調節。ゆれ感が出るしなやかなサテンなら、重たい黒で挟んでも抜けが生まれる。

ニュアンスカラーをぼかさない「濃色のポイントづかい」

ワンツーでもさまになる、上下ともにルーズなシルエット。ニットのすそはインしつつ、ストールでポイントをプラス。先細ブーツを合わせて、ほっこり感を払拭すれば、女性らしさとシャープなムードも加味されてさらに着やすく。


黒ニットを軸に選ぶキレイな色

イエローの発色をならすように、ふわふわとした風合いが目を引くIラインスカート。肌に吸いつくような黒のタートルニットと一緒なら、もったりすることなく、むしろ明暗つけた配色による強さが宿る。トップスとスカートは厚みも色も極端に差をつけることで、ウエストラインの印象がシャープに。


脚を自然に長く見せる「ペプラムデザインの黒スカート」

ペプラムストライプスカート 13,200円/quaranciel(シップスインフォメーションセンター) ブラウンポロニットボディースーツ 20,000円/TW バッグ 11,000円/Ungrid シューズ 11,900円/チャールズ&キース(CHARLES & KEITH JAP AN)

華奢な体をアピールできるハイゲージのタイトなニットポロ。スカートにひそかに入ったストライプ柄とケンカしない濃ブラウンで、縦長に見せながら品行方正なたたずまいに。甘く転びがちなフリル風デザインは、シャープな表情を貫ける細身の黒スカートで採用。

ルーズなのに上品

ネイビーロングニットワンピース 165,000円、ネイビーVネックノースリーブニット 132,000円/ともにアカネ ウツノミヤ 頭に巻いたネイビースカーフ 24, 200円/トゥモローランド オフ白フレアスカート 26,400円/HER. ブーツ 41,800円/TSURU By MARIKO OIKAWA

どう組み合わせても清潔感が残る白+ネイビーの配色でシルエットをルーズに。ずっしりとしたガウンの重厚感をいなしながら、優雅なイメージを連れてこれるのも白のフレアスカートならでは。さりげないスリットが入ったティアードの裾から、動くたびに足元がのぞくことでインパクトのあるシルエットでも抜け感が出せる仕上がり。


ドライな質感で「幅広タック」

グレータックスカート 16,500円/N.O.R.C 赤バックリボンニットトップス 51,000円/ナキエ(ロンハーマン) サングラス 15,400円/ステータス アングザエティー(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) バッグ 9,350円/ラウラディマッジオ × レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) パンプス 34,100円/ヨシト(ニューロンドン)

細身のニットとボリュームスカートでメリハリのあるボディラインを演出。シルバーパンプスのツヤ感が、赤とグレーのコントラストの差をつなぐポイント。プリーツよりもモダンに仕上がるタックがはき口からしっかりと広がるため、たとえ派手色ニットを着たとしても色の主張を分散できる。


清潔感のある「華やかさ」

白フリンジスカート 24,970円/Nave(NAVE) 茶ベロアプルオーバー 9,900円/JOUR NAL STANDARD L’ESSAGE(ジャーナル スタンダード レサージュ 丸の内店) ベレー帽 5,500円/レイ ビームス(レイ ビームス 新宿) ゴールドピアス 20,900円/Laura Lombardi(八木通商) 茶バッグ 137,500円/J&M DAVIDSON(J&M デヴィッドソン カスタマーセンター) ブーツ 96,800円/HEREU(ショールーム セッション)

軽さが出る真っ白で、重みが出るデザインというイメージと真逆の仕立てが、単純なスタイリングをシンプル以上に引き上げる。ボトムにボリュームがあるぶん、トップスはコンパクトなベロアTをインしてすっきりと。レザーのバッグやタフな黒ブーツで強さをおぎなってバランスよく。

キレよく着られる「深く鋭いVネック」

グレーニットカーディガン 59,400円/SACRA(インターリブ) 黒キャミソールワンピース 29,700円/アルアバイル バッグ 57,3 00円/ZANCHETTI(八木通商) シューズ 66,000円/FLATTERED(ショールーム ロイト)

カーデのVと開きをそろえたキャミワンピのインナーづかい。それだけで充分レディに装えるから、配色自体はグレーや黒で辛口を意識。アウターとしても活躍する肉厚な生地感は重量感なくエアリーなルックス。


色の強さを身近に寄せる「埋もれる」素材感

首回りと手元のルーズなシルエットで、強い色味にも愛嬌が生まれる。腰まわりをすらりと流す、落ち感のあるスカートは、ボリュームニットの重みを払いたいときにも有効。


編み模様とプリーツでのっぺり見せない

ベージュでトーンをそろえて女性らしいしなやかさを表現。ボリュームたっぷりのフレアスカートを軸に、ベージュ系のミックスオーバーニットを合わせてずるぶかに。肩のラインなどにきゃしゃさが出て、線の細めな女性らしいスタイルに。

コートから「見え隠れ」する大判ストールに変更

デコルテがのぞくネックライン。肌とニットのコントラストを完全におおってしまうのはもったいないから、たらし方で印象が変わる大判ストールで気分転換。優雅に広がるロングスカートの曲線美ともつり合いがとれて、ロングコートではあらわせない気だるさが実現。


圧迫感のないネイビーで気高いワントーン

光のあたり方で明るさが変化するネイビーサテンのフレアスカート。合わせるだけで、厚手のニットやコートもすっきり見える。


白レースで黒の重たさを中和

ニットのやわらかさを底上げするエアリーなスカートを合わせて、やさしげなモノトーンスタイルへシフト。スカートの抜け感も手伝って、季節感の先取りにも効果的。甘いテイストどうしは白と黒でまとめると派手に転ばず上品。スエードバッグで深みを加算。

スポーティにならず大人っぽい「ニットポロ」

ブラウンスエードスカート 9,999円/フリークス ストア(フリークス ストア渋谷) グレーニットトップス 19,910円/ReNAVE(NAVE) 手に持ったカーキファーコート 52,800円/ジャッキー(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 黒ロングブーツ 101,200円/ネブローニ

スカートのフロントボタンやスエード地がさりげないアクセントになり、ミニ丈を合わせても奥行きが出る。ポロニットをタックINしてきちんと感をあと押し。組み合わせ次第でハンサムにもフェミニンにも転ぶ、渋色も好ポイント。


濃厚配色をシルバーブーツで軽やかに

足元でつやめくシルバーがあれば、ロイヤルブルー+黒のカラーリングも軽快。なめらかの質感のギャザースカートは、ふかふかとしたケーブルニットとのメリハリづけにも効果的。


白感覚で使えるラベンダーのフレアスカート

ともすると甘くなりがちなフレアスカートでカラーを選ぶなら、こんな冷めた寒色系のラベンダーが正解。ドライなタッチのローゲージニットと合わせて、見た目も質感も軽さを強調したコーディネートに。


ナイロンの微光沢と髪飾りでベーシックな黒ニットを格上げ

わずかな光沢を備えたナイロンがオールシックなカラーリングのアクセントとして好作用。クラシックなローファーで足元も重たく統一。気品を添えるように、ひかえめにシュシュをオン。