「たった1枚で37パターン」 どこまでも着回せる「黒のタートル」オシャレが上手くなる使い方



コーディネートを上手くつなぎ、春までのオシャレもつなぐ黒タートル。試したい組み合わせや、惹かれる色もデザインも。あらゆる着こなしをバランスよく受け止めてくれる、優秀なオシャレの軸=黒タートルで考えうる使い方を総まとめ。




どこまでも着回せる「黒タートルの上手な使い方」

アウターを着たときも、脱いだときもオシャレに見えるコーディネート、手持ちの服を重ねることで見違えるテクニック。「着たい服」や「してみたい格好」を見て選んで、これからのオシャレを計画できる、コーディネートの実例集。




アイシーなピンクとのちょうどいい甘さ

キレイな色のアウターもバランスよく仕上がる、細身の黒ワントーン+カラーアウターの組み合わせ。緊張感のある黒も、ボリューム感のあるニットでリラックス。やさしいピンクのほどよい甘さが、スマートな黒を愛らしく。




大きなGジャンと小さな黒の絶妙バランス

中はタイトにまとめてゆったりとしたアウターを羽織る、バランスUPの常とうテクニック。あせたデニムのカジュアル感を抑制するように、首元からのぞくタートルネックや直線的なロングブーツによる「少量の黒」の引き締め力を活用。


全部定番の服は「全部紳士」に振り切るのも一手

ジャケット、スラックス、タートルにローファー。アイテム自体はすべて定番、だけどサイズ感や柄、素材感などすべてメンズライクな服でのコーディネートをレパートリーのひとつに。どこかやぼったさのあるおじさん風のチェックと味のあるビットつきローファー。さっぱりとしたモノトーンの上下でも、その2つがクラシカルなムードに引き寄せてくれる。




「ダウンのきゃしゃ見えに」コンパクトな黒タートルを

薄手のリブタートルに重ねるダウンベストは明るいベージュを採用。首元をあたためるネック高めのフードつきで、肌の露出を極力抑えたい日にもベター。そでがないぶん、ダウンだとしてもふくらみは一部に限定されて、メリハリを生む利点も。


ノーブルな黒でまとめて女性らしく

脚が出るぶん首元は隠す。効果的な肌見せで好感度は高く貫く。もたつきのないスリムなフォルムで知性を上乗せ。ちりばめたモードな小物でさらなるクラス感を。




白に近いピンクをモノトーンに重ねて

やわらかさを加える、ピンクの中でも着やすい色味の白っぽいピンク。ノーカラーならカーディガンのように気楽に羽織れる。タートル&センタープレスのパンツで縦のラインを作ってスタイルよく。


繊細なプリーツを添えたシックな縦落ち感

ハイネックとブーツの「細身の黒」に、さらに縦の流れを感じさせるプリーツを添えてスレンダーに。黒とグレーに徹したミニマルな配色もシャープに見える要因の1つ。




ビッグジャケットとミニボトムの「間を上手にとりもつ」タートル

ロングブーツとミニボトム。ビッグシルエットのトップスが全盛の今、この鉄板セットはコーディネートのバランス上、欠かせないセット。ロングブーツもぴたっとしない、余白があるものを選ぶことで脚を華奢に見せつつカジュアルな印象に。


「やぼったさ」をプラスにとらえたトリプルレイヤード

タートル・白シャツ・ぶかぶかジップスエット、すべてライトな生地だから3枚重ねることで理想的な立体感に。スエットがゆるい分、シャープな黒を散りばめて引き締めるのが効果的。




オール黒にカラーコート

アウター以外は黒でまとめて、アウターでコントラストを効かせるだけ。考えなくてもカラーアウターをバランスよく着るテクニック。


黒を味方に強いピンクを仕込む

女っぽいスカートに、バサッとラフにはおったメンズコートの潔さ。スカートが軽い質感だから、強い色どうしでもちゃんと抜けがあって、重くなりすぎない。




ビッグシルエットをコンパクトな黒でキレイに整えて

カジュアルな素材、ゆったりとしたシルエットのアウターに「タイトな黒」を挟むことできちんと感を。Gジャンのそでをまくって手元にタイトな黒をのぞかせるのがポイント。




タイトな黒をやわらかく仕立てるワンピース

スマートな黒タートルを脇役に、リラクシーなワンピースでムードを変える。ふんわり広がるシルエットでプレーンな黒が淑女に好転。




Iラインに奥行きを持たせる

首と足元を黒でつないで縦を強調。すとんとしたグレーのロングワンピースがさらにほっそりとした見た目に。ウール地の粗いテクスチャーなら、たとえくすんだ色を1枚で着ても締まった印象を獲得。




アクセがわりに中にストライプ柄を仕込む

下から見せるのが主流だった黒タートルを上に重ねて。使いどころが決まってしまいがちな柄シャツも、同じ見た目になりがちな黒ニットも、それぞれ重ねることでまた1つ、好バランスなパターンが増えるという相互扶助のような関係。シャツはタートルに合わせてえりを立てつつチラッと見せるのがポイントに。




ソフト&ハード。好相性な質感の対比を作るレザーパンツ

ソフトな質感でカジュアルなトップスを格上げしてくれるのは、ツヤ感のある辛口なボトム。そこで起用したいのが、頼れる黒パンツのバリエーションとしても1本あると重宝するレザーパンツ。「厚み」「光沢」の2つを抑えめに、履いていて疲れないやや余裕のあるフォルムを選択。




+ダウンベストでドレスダウン

すそに向かって大きく広がるスカートだから、ミドル丈のトップスともバランスがとれる。アニマル柄が適度にのぞくぶん辛口に振り切れるため、ダウンベストも都会的な印象に。




黒に似合う甘い色をデニムに求めて

Gジャンもシャツのような心地よさ・着やすい厚みや柔らかな質感が気分。デニムもブルーや白黒に加えて1着、バリエーションとしてあると便利なカラーデニム。白をまぜたようなピンクは黒はもちろん、ベージュやネイビー、白にも好相性。




黒のワントーンに柄シャツジャケットを羽織って奥行きを

渋さをもたらす柄ジャケットでクリーンな黒1色にリズムづけ。ロングブーツもクラシックなムードをあと押し。




コートの中は「ほっそりとしたIシルエット

ボリューム感が出やすい冬の装いをすっきり見せるにも黒タートルは適任。ボディラインを拾いすぎない安心感のある範囲内で考えたIラインシルエットを作り、あとはコートを重ねるだけ。




黒タートルがまた活躍するシャツとのレイヤード

シャツをVネックトップス風に。白シャツのフロントを開けてVラインを作ることで顔まわりをシャープに。さらに、ハイウエストパンツにタックインして、上半身をコンパクトにまとめてスタイルよく。




ALL黒の軸になるものも黒ニット

紳士な黒でまとめた、スマートな装いを支える黒ニット。ニットのやわらかい質感があることで、黒どうしも力みすぎない。




レトロな柄コートも黒タートルでバランス良化

配色バランスとも相まって、重厚に見えがちな「なつかしい柄」。そんなイメージをくつがえす直線的なテーラリングで切れ味よくレトロを堪能。ニットを肩がけし、さらなる立体感も確保。




フォギーな質感で黒1色をやさしげに

タートル&フレアスカートを合わせたレディな黒ワントーンに、ロングカーディガンで「いいゆるみ」を追加。あたたかみのある風合いがまざることで、配色はストイックでも自然と抜けが生まれる。ロングカーディガン&長めスカートには、ヒール高めの靴で重心を上げて見せスタイルよく。




デザインシャツ・ブラウスの中に仕込む

首元から黒タートルをのぞかせて、白ブラウスを「大人びた甘さ」に。大きなえりの甘さを抑えるためにも黒タートルの緊張感が有効。




「アウター手前」のダウンストールで新鮮に

「肩に巻く」ダウンでワントーンに立体感を。あったかいだけでなく、ボリューム感で体を華奢見せする効果ものぞめる。




黒タートルをゆるめなパンツにIN+ベルト

幅のあるワイドパンツにINしてくびれの位置でベルトをON。上下のシルエットにメリハリが生まれるスタイルUPの簡単テクニック。




+黒タートルでデザインスカートも大人っぽいバランスに

単純なスタイリングでも「さまになる」。そんな仕上がりの助けになるデザインスカート。まず柄や色よりも、それと肩を並べる無地のデザインスカートにフォーカス。構築的なシルエットや装飾など、スカートは強気にまとうのが今の気分。




ALL黒にわずかな主張が加わるダウンジャケットの足し算

黒一色なのに表情豊かなトップスレイヤード。軽やかなプリーツを添え、黒にありがちな重みをカット。鮮やかなソックスと黒サンダルのコーディネートは、新しい靴を買う前に試しておきたいリフレッシュ法の1つ。




ブルージーンズとふわふわの足元

リッチなファーのフラットシューズ。先細フォルムでかわいいファーを「キレイ」に転換。安定感のある黒タートルとデニムの組み合わせはそのままに、目を引くファーシューズでブラッシュアップ。




黒タートルをINしてメリハリの効いた装い

細く絞った高めの腰位置。パンツの幅を広めにとった、股上深めのハイウエストは楽しながらも気どって見えず、スタイルアップも確実。コンパクトなトップスとの形のコントラストで生まれる美しいAラインは、辛口なパンツスタイルの中に女性らしさを演出。




カラーブロックは「やさしい色」で

春色を今からコート中に投入。淡い色どうしの配色も、名脇役の黒タートルニットで締まったポイントを入れることで、甘さがほどよくおさえられたリアリティのある装いに。




ハンサムに「白のジョガーパンツ」

ぬくもりを求めたいこの時季に陥りがちな「ボリューム感」。その問題を解決に導く白アイテムで起用したいのが、白という色に好相性なスポーティなデザインと、サテン素材が相まったジョガーパンツ。白ボトムでも甘くなく、ルーズでもないスレンダーなシルエット。ほっこりしがちな冬の装いに、また春からも大いに活躍する軽さとシャープな印象をもたらしてくれる1本。




レザーのフレアを気どらない白でトーンダウン

そでや身ごろに生まれるたるみが脱力感に一役。スカートとそろえた黒タートル+黒ブーツでIラインが強化され、見た目もスレンダー。




ふかふか・あざやかなイエローを正す

イエローの発色をならすように、ふわふわとした風合いが目を引くスカート。肌に吸いつくような薄手のタートルと一緒なら、もったりすることなく、むしろ明暗つけた配色による強さが宿る。トップスとスカート、厚みも色も極端に差をつけることでウエストラインの印象もシャープに。




眠りがちな白シャツがまた活躍する「ニットとニットの間」

黒タートルとグレーのビッグニット。シルエットのコントラストによって体を華奢に見せるニットどうしの組み合わせ。その間の余白を生かして白シャツをセット。そのお堅い印象とパリッとした質感が、ソフトなニットにもマッチ。シャツはニットを引き締め、ニットはシャツをやさしく見せるという相互扶助の関係が成立。




キレイな服と白のダウンベスト

タイトなニットとフレアスカートの好感度の高い黒に、立体感をもたらす白ダウン。ときにカジュアルすぎるダウンも、白っぽいベージュとのモノトーン軸なら洗練された印象。タイトな黒のタートル&広がる黒でつなげて、Aラインのワンピース風に仕立てたコーディネートに1枚、重ねるだけでちょうどいいリラックスムード。




タートルトップスが「可愛く化ける」応用もきく飾り方

便利な定番トップスだからこそ、気分転換に効くアイディアが欲しい。注目したいのは「真逆の2つを意識した装飾」。小物で、アクセサリーで、服と服とのレイヤードで…とまずは論より実例。簡単にできて失敗しない、応用がきくちょっとした9つのアイディアをご紹介。




「甘い」と「辛い」

甘いピンクと辛口な黒。わかりやすいギャップを白に上乗せ。レザートップスとカチューシャ。今季らしい2つも、クリーンなタートルと一緒ならミーハー未満の遊びにとどまる。




「ぽってり」と「ほっそり」

耳元のアクセサリーにも「違い」を。デコラティブで太めなイヤリング、細く耳になじむ小さなイヤカフ。同じ色・形でそろえて統一性をもたせるのがポイント。




「ふわふわ」と「しっとり」

タートルに沿うタイトなヘアにはふわふわニットでやさしさを。黒に近いダークグレーのタートルとしっとりまとめたヘアアレンジ。そんなミニマルなムードもいいけれど、毛足の長いキャッチーなニットを重ねることで、タートルだけにはないかわいげを足せる。




「ゆったり」と「ぴったり」

ゆったりと重ねたプルオーバーを引き締める「小さなニット」。適度にタイトなニットグローブをそでからのぞかせるだけでバランスUP。




「地味」と「派手」

溶け込ませるように黒を重ね、大きなモチーフネックレスを光らせる。タートルになじむ黒ガウンをON。ALLブラックに徹することで、スワロフスキーが輝く華やかなムーンネックレスがいっそう引き立つ。




「メンズ」と「レディ」

男の子みたいなブルゾンとピンクメイクの意外性。メンズライクな切り替えブルゾンを重ねたミニマルなレイヤードには、目元にピンクを効かせた「服以外」のギャップを。色みがガーリーなぶん、アイシャドウはアバウトに、「塗り方はカジュアル」がポイント。




「パリッと」と「しっとり」

ハリのあるシャツとツヤのあるタートルだけで完結。よくあるシャツも、しっとりとしたタートルにとってはいいアクセントとして作用。甘いピンクとシックな黒で、色でも強弱を意識。首元以外にそでからも「のぞかせがい」のある配色バランス。




「昔」と「今」

ゴールドではなく、モダンなシルバーで今に引き寄せる。デザイン自体がクラシックなタートルにアクセも懐古的だとトゥーマッチ。ミニマルなシルバーでモダンに。




「まじめ」と「ふまじめ」

黒タートルと眼鏡の緊張感をあせたデニムで緩和。きゃしゃな眼鏡ならあどけなさが残り、デニムとのバランスも良好。