毎年着ている、切っても切れない関係＝ニットとデニム。確実に相性のいい組み合わせをどれだけステキに見せられるか、徹底研究。
「服は変えずに」印象を変えるテクニック
定番の「ざっくりニット＋デニム」の組み合わせ。服は同じ・着方や小物を変えて、さりげなく印象を変える方法を実例でご紹介。
「普通すぎ」の脱却
→【クラシックな飾りを足す】
インナーのフリルをのぞかせつつ正統派なレザー小物を散らして細部にも配慮を。タックインしたニットにベルトも加えた着方がきちんと感をあと押し。
「腰から下」の形に変化をつける
→【スキニーでなくともブーツIN】
長くて細い黒ブーツによってゆるめデニムでもシャープなIラインが誕生。すらりとしたロングブーツによる緊張感で、足元を引き締め。スキニーなどタイトなパンツが定説だったところ、テーパードにすることで太ももにわずかなゆとりが残るから、気楽に見える隙は残せる。
「着る以外」の使いみち
→【ストールとは違うボリュームをニットで】
デニムＯＮデニムに緩急をつけるための脇役としてニットを活用。Gジャンが再熱している今シーズンは久しぶりにデニムONデニムもあり。とはいえのっぺり感や無骨さが気になるから、ストールよりも表情が出せるニットを巻いて、単調に見えないニュアンスをメイク。
可愛いセーターで「華やかだけど気張って見えない」コーディネート
ゆったりとしながらもキレイに見えるシルエット、コンパクトで着回しも利く美しい形、便利なニットアップやアンサンブルなど、冬じゅう活躍してくれるニットを選抜。これからのニット選びにも、明日からのコーディネートにも役立つトピックスをひとまとめにしてご紹介！
マスタードのような「濃いベージュ＋ゴールド」
ニットのぬくもりに好相性なアクセサリーの輝き。マスタードに近いベージュのモヘアニットに似た、ゴールドを合わせてワントーンのようにバランスよく。
ニットワンピは「ぶかぶか」くらいでちょうどいい
ボディラインも拾わず、ルーズな形が逆に可愛らしい。そんなシルエットがさまになるのも、ふんわりとしたニットのおかげ。後ろやサイドにスリットが入ったタイプなら、オーバーシルエットでも足さばきは良好。
コンパクトなタートル＋ハイウエストのカーヴィなパンツ
ごくシンプルな組み合わせだけど女性らしい、カッコいいモノトーン。キーアイテムは股上深めのハイウエスト・足首に向かって細くなっていくテーパードシルエットのパンツ。ヒップラインに丸みも出て、気張って見えないスタイルUPを実現。
相性のいい3つの色の組み合わせ
鮮やかな赤・グレー・ゴールドアクセのツヤで、シンプルな装いを特別なものに。ネックラインは多少横幅のあるデザインを選び、肌の出る分量を増やすことで強めの色にも抜けが出て、顔回りもすっきり。シックなグレーと直線シルエットのスカートも色の強さを引き算し、バランスが整う要素。
全部ユニクロで新しいベーシック
数あるニットの中、スタイリストたちにも評価の高いユニクロのカシミヤニット。レディースではなくメンズサイズならではの絶妙な「つかず離れず」のゆとりシルエットで着心地もよくコーディネートもしやすい。
思いきりのいいデニムミニ＋シックな配色で大人っぽく
キャップでさらにカジュアルダウン。デニムジャケットの中に仕込んだのは、張り合いを得られるコンパクトなケーブルニットカーディガン。胸元にたずさえたラルフローレンの伝統的なアイコンパッチで上質なトラッド感を意識。
重ね着も簡単に整うコンパクトな白
インナーづかいとしても重宝するタートルネック、上からオーバーサイズのトップスをかぶせてスカートとしても。合わせるアイテムによってトップスとしても、スカートにも姿を変える、名脇役的アイテム。
白ニット＋デニムに高発色のコート
クリーンな白と合わせたデニムの王道シンプル。着方によっては手抜き感も出てしまう組み合わせに欲しいのは、都会的に引き上げるアクセント。そこで起用したいのが鮮やかなピンクのカラーコート。着慣れたニットとデニムに鮮度と高揚感を。
黒に近いブラウンとグレーっぽいブラウンのワントーン
使える「色味」で選ぶブラウン。形も色もごくベーシックながら、地味にならないファーのように華やかなニット。黒のように使えて、黒ほど強く見えない配色の幅も広がるビターな色み。
通常のストレートよりやや細くシェイプした美形なテーパードパンツは、ブラウンの黄色味をおさえたグレイッシュなカラーリングで引き締まった印象。ソックス＋パンプスという丁寧な足元は、紳士なパンツにこそ有効。
白っぽい配色もぼやけないケーブルニット
ニットの凹凸と多彩な白で見慣れたフォルムに季節感を。ともすると「着ぶくれ」が気になるケーブルニットは、逆にその厚みが存分に生きる、オーバーサイズに振り切ったシルエットがベスト。
黒タートルを濃いピンクにかえて鉄板クラシックを活性
濃度のあるキレイ色は、引き続き注目のあせたブルーデニムに季節感を足したいときにぴったり。色も素材もあたたかく進化するときは、浅いデニムが重軽バランスを図る名脇役。
クラシック＋ボーイッシュの好コンビネーション
センタープレスのパンツとゴールドボタンのニットジャケット。コンサバになりがちな組み合わせに親近感をもたらすのは、大きなロゴTシャツ。パンツにINしてスタイルアップにも貢献。なじみのいいベージュカラーをボトムとパンプスで、上半身のニットジャケットを引き立てるのも狙い。
デコルテが飾りになる深いＶでロングニットも軽やかに
上部のボタンを2つとめて、トップス風にアレンジ。深いVネックから肌を見せて着たり、中にタートルなどを仕込んだり。上からコートも羽織れるアレンジ力にも優れた一着。
上はぶかぶか・下はスリムに
上下ニットの組み合わせはシルエットにコントラストをつけてバランスアップ。ビッグシルエットのトップスは腰まわりが泳ぐぶん、脚線を細見せできるため、タイトなボトムが身近になる。足元には甲の浅い、先細のフラットシューズを合わせて、ヒールなしでもスタイルよく。
重ためのニットカーディガン＋デコルテ見せ
ルーズなシルエット、カジュアルなコーディネートに抜け感が出る、デコルテ見せと厚みのあるローゲージのニットカーディガンの組み合わせ。足元は暖かみのあるコーデュロイにも好相性な、旬のメタリックを起用。
ダークトーンに「少しだけ」カラータートルニットを効かせる
小物のように「少量効かせる」ヴィヴィッドカラーはタートルが便利。クルーネックのトップスやえりつきのシャツタイプ、ノーカラーのジャケットなど幅広く応用も利く、カラータートルをレイヤードスタイルの主軸アイテムの1つに。シルキーなウールのワンピースは、前を閉じても開けても美しいシルエットを保てる、なだらかなAラインが特徴。
ブランケットのように体をくるむカーディガン
黒も柔和な表情に変わるぬくもりのあるボアニット。羽織るというより体をくるむような、ボリューミィなシルエットは、タンクをはじめリブニットなどコンパクトなトップスがお似合い。
ぶかぶか・ふかふかの白セーター
肌がよろこぶ素材・肌で着るルーズな形。結局頼れるのは、そでを通したときの感じ方。たとえば心地よい質感に全身を包まれた、デザイン以上の満足感。まるで上質なブランケットのような、肌がよろこぶ白ニットをワードローブの一員に加えて。
「普通だけどキレイ」セーターとデニムのコーディネート
カジュアルだからこそラクしない。結果シンプルに落ち着くことをいいことに「ありきたり」で終わらない、デニムスタイルが華やぐアイテムや組み合わせの方法をご紹介。
リッチなムードに仕上がる「白とブラウン」
品を損なわない「ソフトな起毛感のアンサンブル」。海辺で静かに過ごしているようなリラックス感を求めるならば。ブルーデニムのさわやかさは冬に向けてはトゥーマッチ。淡いトーンでもぬくもりのある配色でまとめて季節感を上乗せ。
ルーズなニットが見違える「実は肩パッド入り」
ハリのあるかためのニット＋パッドのおかげで、ドロップショルダーでも輪郭がぼやけずシャープに。
ふわふわ＋肌感のあるセーター
デニムを華やかに飾るリッチな質感。着やすい黒やネイビーのダークカラー。ごくシンプルな装いも、ニットならではの「ふんわりとした質感」を味方にすれば華やいだ印象に。着用したニットはモヘアの中でもさらにやわらかい「キッドモヘア」。贅沢に使って厚みを出しても、すっきりと見えるのは、長そでより短く、半そでより長い５分そでのおかげ。
ふんわりとしたニットジャケット
カーディガンのように心地いい、ノーカラーのニットジャケット。＋デニムとのスタンダードな組み合わせも「ふわふわの白」に変えるだけで、いつもと違う、ドレッシーなムードに。
「赤をまとって」シンプル回帰
メンズライクなゆるニットでレディな赤をもっと身近に。かけあわせることでデニムに存在感とコケティッシュな魅力がそなわる赤ニットとのコンビネーション。
少量でも目を引く色だからこそメインにするなら、シンプルなクルーネックでも十分。首元からのぞかせる白は、あえて少し高めのネックを選んでカジュアルではなくトラッド方向へとシフト。
白＋ネイビー配色で上品に
配色のクリーンさを引き立てる「きゅっと締まったウエストフォルム」。めざすのは「ニットとデニムで仕事にいける」くらいのほどよい緊張感と好感度。
どちらも落ち着きのあるシックな色をベースに、形も合わせる小物にもきちんと感を含ませて知的にアップデート。くびれが引き立つパンツの丸みと、すそがすぼまったニットの相乗効果でベルトなしでもメリハリよく。