人気スタイリストが「買った色」 オシャレが上手くなる「使い方で選ぶ」小物


特別な日だけじゃなく、日常にもなじむリアリティを追求したい。そんなコーディネートが「パッっと華やぐ色」の上手なとり入れ方・着こなし方をご紹介。



(CONTENTS)
①オシャレ見えする「小さな赤」
②「赤を上手に着る」テクニック
③樋口さんが買った「赤の服」
④赤もいいけど「ピンクもいい」
⑤樋口さんが愛用する「黒の中でもとくにいい」名品


スタイリスト・樋口かほりさん
毎号表紙も担当するGISELeスタイリスト。大人に似合うカジュアルをモットーに、リアリティのあるアイテム選びの提案と肩の力を抜いて着られる、シンプルカジュアルなスタイリングは毎号多くの反響が。




オシャレ見えする「小さな赤」

小物で上手にとり入れれば、シンプルなコーディネートの格もグッと上がる赤。そんな赤小物の中でも使えるタイプは? 人気スタイリスト・樋口かほりさんが買った&目をつけた名品。 




大ぶりなゴールドアクセのかわりに

赤イヤリング 5,250円/アビステ 「黒タートルなど、ベーシックな服にゴールドのアクセサリーは鉄板。ぽってりとした赤のイヤリングで、レトロな服をよりレトロに飾るのが、ハズさない気分転換に」(樋口さん)





ボーイッシュなトップスに合わせて

赤カチューシャ 4,950円/IRIS47(フーブス) 「ヘアピンの延長で使えそうなぐらい、極細なシルエット。赤いカチューシャが甘く転ばないため、気楽なトップスにさりげなく女っぽさを足せます」(樋口さん)





レディな中にも遊びがある。赤のハートがハズし役

赤ハートソックス 1,100円/靴下屋(タビオ) 「自己満足でアガる赤=ハートだから、たとえ外から見えなくてもついはきたくなる。短め丈のデニムからのぞく程度に、さりげなく効かせるのも好バランス」(樋口さん)





さりげない光沢感とフリル

赤シュシュ 20,900円/メルマ(ロンハーマン) 「カジュアルにつけられる赤のシュシュは、コンサバな服の飾りとしても使いやすい。ボリューム+派手な色の存在感で、適当に髪をまとめても絵になる」(樋口さん)




パンツスタイルのアクセントに

赤レザーベルト 49,500円/Cristaseya(エスケーパーズオンライン) 「デニムやチノ、スラックスなど、メンズライクなパンツに色でさりげなく甘さを。たとえばボトムの色が赤、ベルトも赤。映える色は1つより2つのほうが意外と使いやすくておすすめです」(樋口さん)




「甘い赤のレパートリーを広げる」

赤ニーハイソックス 5,060円/ババコ(エディット フォー ルル) 「今季の足元は甘口なものが多いから、クロシェ風の赤ソックスは見のがせない。黒のメリージェーンと潔くレディに仕上げるのも今の気分」(樋口さん)





悩んだらZARAの赤バッグ

赤エナメルバッグ 5,290円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) 「価格帯的に赤を手軽な存在にしてくれる、ZARAで探すのもひとつの手。まずはいつもの服にアクセ感覚でそえられる小ぶりなバッグから」(樋口さん)




「コートを着ない日」のビッグストール

赤ストール 16,000円/バナナ・リパブリック 「トップスやカーディガン・ジャケットなど、もの足りなく感じたら首元に巻くだけでシンプルな服でも「もつ」スタイルに。黒とのコントラスト配色や、グレーやベージュなど、くすんだ色のメリハリづけにも効果的」(樋口さん)




メンズっぽいアクセント

赤フリースハット 39,600円/コリーン アレン(ロンハーマン) 「スエット+赤いハットの、オシャレなメンズがしていそうな脱力感のある遊びがかわいい。コンパクトめな形だから子どもとシェアできそう」(樋口さん)





遊びがあるクリア素材+赤のハート型

赤クリアハートバッグ 33,000円/ヴァジック(ヴァジックジャパン) 「たとえばメンズライクな服装に1点、無骨さをおさえるキャッチーなバッグを。あえてのギャップも、ハートモチーフなら浮いて見えてもかわいい」(樋口さん)





赤を上手に着るテクニック

どんな赤を、どう合わせる? 簡単なのにオシャレ見えする、樋口さんがよく使うシンプルなテクニックをご紹介。




「着方はカジュアルに」甘口なニット

赤カシミヤニット 34,000円/バナナ・リパブリック インディゴデニムパンツ 14,300円/SOMETHING(エドウイン・カスタマーサービス)


ファーに近い毛並みではき慣れたデニムに特別感を。「カシミヤのリッチな起毛感でエレガントな雰囲気に引き上げた、大人に似合う赤ニット。確実性のあるデニムとの組み合わせの中でなら、華やぐ色&風合いを身近に」(樋口さん)





とろみのある赤

赤サテンフレアスカート 5,990円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) キャメルチェスターコート 242,000円/オールド イングランド(オールド イングランド銀座店) ベージュニットキャミソール 12,980円/uncrave WHITE(uncrave) バッグ 19,800円/BRIE LEON(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) ブーツ 41,800円/TSURU By MARIKO OIKAWA


ひかえめな広がりのIラインに近いフレアシルエット。「色の強さを中和する、柔らかい質感。ウールやニットにも好相性なサテン素材のスカートでドレスアップ。脚にはりつかずスマートな印象に仕上がる、直線に近いフレアシルエット。定番色の中でもベージュやブラウン、キャメルなど、暖色系でマイルドに仕上げることで赤もより着やすくなります」(樋口さん)





とり入れやすい「ボルドー」

ボルドーウールキャップ 10,450円/ユナイテッドアローズ、ベルト 25,300円/ア ヴァケーション(ともにユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店) ベージュウールジャケット 71,500円、ベージュウールワイドパンツ 52,800円/ともにイロット(ザ・ウォール ショールーム) ベージュニットタンク 28,600円/ピセア ピアス 275,000円、[右手中指]ゴールドリング 198,000円、[右手小指]赤ストーンリング 209,000円/以上プロジェビア(ロンハーマン) パンプス 26,400円/TSURU By MARIKO OIKAWA


リップ感覚でキャップをそえてハンサムなまま色気もひとさじ。「肌なじみのいいボルドーは、顔まわりの装飾としてとり入れやすい。ジャケット+スラックスのハズしとして使うキャップも、センシュアルな色なら、品のよさをくずさずに済む」(樋口さん)





ワンピースに「意表をつくレザーのハート」

赤ハートバッグ 17,600円/オウレンティ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ有楽町店) ブラウンロングワンピース(別注) 7,700円/ミラー フォー アダム エ ロペ(アダム エ ロペ) 手に持ったストール 59,400円/アソース メレ(アイネックス)


スレンダーなワンピースにハートのバッグで愛嬌をプラス。かわいいに直結する赤のハートモチーフは、クラシカルな印象へ寄せるレザーバッグで採用。ゴールドのメタルチェーンでリュクスなムードもプラスして。





メンズが着てそうな赤

赤ビッグスエット 22,000円/SOFT GOODS、赤キャップ 8,580円/BLUESCENTRIC(ともにメイデン・カンパニー) 赤スニーカー 7,150円/VANS(VANS JAPANカスタマーサポート) グレーワイドパンツ 59,400円/ATON(ATON AOYAMA)


グレーのワイドパンツを軸にやんちゃなスタイルを大人っぽく。「休日の男の子のような、ゆるいシルエットの中で気張らず赤に挑戦。スエットやスニーカー、キャップなどラフにふりきっても、華やぐ色のおかげで手抜きにも見えない。顔まわりや足元で赤を小さく分散させて、存在感のある色とボリュームにまとまりを意識」(樋口さん)





「赤とブラウン」

「ざらっとしたブラウン」と「ゆとりのある赤」。柄のようで柄じゃない、ドライな風合いのウールパンツ。そんなパンツに負けない主張がありつつも喧嘩しない、プレーンな赤ニットが頼れる相棒に。





赤に限らず「カラーニットは白を重ねて肌感を減らす」

「デニムスタイルの1つに加えたいのが、濃紺のデニムパンツにロンTや靴下を挟み、肌を見せずにキレイめに仕上げること。派手色ニットもロンTを1枚中に入れて、白を効かせるだけで着やすくなります。肌が見える部分を少量の白で覆うのがポイント」(樋口さん)





デニムを元気づける「小さな赤」

「黒のタートルとハイウエストのブルーデニム。ベーシックであるほど赤が引き立つことを知っているパリジェンヌのように。ベルト、パンプス、スカーフなど、いつものデニムが見違える小さな赤があると定番のコーディネートも楽しくなる」(樋口さん)





配色のメリハリでオーバーオールを引き締め

「赤を差した配色のメリハリでオーバーオールを引き締め。無難におさまりがちなデニムを元気づける、カラフルなトップス。色で遊んだぶん、デザインはごくシンプルに。定番のデニムを理由に「色で飾る」真逆の発想でコーディネートをリフレッシュ」(樋口さん)





黒サンダル+赤ソックス

「黒のパンプスやサンダル+ブルーデニム。そんなスタンダードな組み合わせも簡単に見違える赤のソックスをアレンジ。白TをきちんとタックINして、リップはソックスと合わせた赤を選んだ丁寧なカジュアル」(樋口さん)





「迷ったときに手にとれる」赤の服

単体でもさまになるうえ、インナーで仕込んでアクセントに。1枚で4役。羽織りとしても、ブラウスのようにも。埋もれない特別感のある色だからこそ、活躍幅の広い赤い服が今季アレンジしがいのあるデザインをともなって登場。人気スタイリスト樋口かほりさんの目利きとともにご紹介します。




「赤を主役にレディなムード」

赤ワイドスウェット 22,000円/SOFT GOODS(メイデン・カンパニー) フレアデニムパンツ 24,200円/SEA(エスストア) ブラウンバッグ 75,900円/マエストソ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ有楽町店) ブラウンソックス 990円/靴下屋(タビオ) ブラウンミュール 6,590円/ZARA(ザラ カスタマーサービス)


「ピンクよりも甘さがおさえられ、レディライクに仕上げてくれる赤。カジュアルな無地スウェットを赤にするだけで、いつものデニムスタイルにも特別感が。ネイビーのデニムやヒール靴など、やりすぎ感はないけど女性らしさのあるアイテムで、雰囲気を統一」(樋口さん)





カッコよくも可愛くもなる「アンティークな赤」

赤ニットカーディガン 47,300円/コルコバード(フィルム) 「ブラウス感覚で使える、パフスリーブの赤ニット。ふんわりとした質感で発色の強さを軽減できるから、ブルーより黒のデニムでぴりっと着たい」(樋口さん)





自由自在にアレンジできる「着方を問わない赤」

赤ニットトップス 27,500円/エレガンセーゼ(ジャーナル スタンダード 自由が丘店) 「キャミとベアトップ、シャツの上にビスチェとして、ときにはミニスカートになる。赤なのに利便性が高い4WAY仕様」(樋口さん)





「辛口を貫ける」薄手の朱赤

赤ハイネックシアーニットトップス 25,300円/ebure(LITTLE LEAGUE INC.) 「オレンジがかっていることで、赤なのにマイルド。黒い服とカッコよく仕上げても気張って見えず、絶妙な抜け感が出ます」(樋口さん)






「赤い靴」の選び方

着やすい色ではないけど、あると助かる色だから。シンプルな装いのポテンシャルを上げる赤を、人気スタイリスト・樋口かほりさんが、今の気分にひっかけてピックアップ。




美脚パンツに合う赤ブーツ

赤ショートブーツ 38,500円/オデット エ オディール(オデット エ オディール 新宿店) 「細身のウールなど、キレイめのパンツに合わせても強く見えない、つま先が丸い赤ブーツは意外と使える」(樋口さん)





つっかけ感覚ではけるバレエ

赤バレエシューズ(別注) 37,400円/ポルセリ(エディット フォー ルル) 「かかとを踏める前提のくたっとしたレザーで、カジュアルに使える1足。古着っぽい赤らしく、レギンスなどとレトロに装いたい」(樋口さん)





雨の日が待ち遠しくなる

赤ロングレインブーツ 26,950円/ハンター(ハンタージャパン カスタマーサービス) 「ハンターのレインブーツは長さがあり、大人もはきやすい。暗く感じる雨の日に、赤が入るだけで印象が明るくなる」(樋口さん)





黒デニムに似合うクラシカルな赤をストック

赤メリージェーン 71,500円/ペリーコ(トゥモローランド) 「赤のメリージェーンを辛口に寄せる、ポインテッドトゥがポイント。あせた黒デニムとソックスなど男の子っぽく整えるとちょうどいい甘さに」(樋口さん)





冬服のアクセントにベストなカラースニーカー

赤スニーカー 17,600円/アディダス(アディダスお客様窓口) 「素材も配色も重くなるこれからの季節のほうが、スニーカーに色が欲しくなる。形はレトロで、色でキレが出る、アディダスの赤がベスト」(樋口さん)





赤もいいけど「ピンクもいい」

樋口さんが最近買ったという小物は「くすみピンク」でツヤのある素材。ニットやウールなど、冬の主役素材の服との相性も抜群。




ジュエリーがわりのサテン素材

ピンクサテンキャップ 15,400円/IRIS47(フーブス) 「奥ゆかしい輝きのサテン素材。いつもならキャップは、メイクはナチュラルで耳にピアスをつけるバランスが好きなのですが、これはジュエリーレスでかぶりたい」(樋口さん)





軽さを生む「サテン地の薄ピンク」

ミニバッグ(15×23×9.5) 28,600円/ハイ (ル タロン 有楽町マルイ店) 「小物で色をさすときに。単純にピンクが好きで、この白に限りなく近いランジェリーのような色みとサテンのツヤにほれ込んでいます」(樋口さん)





「足元に色」ならピンクベージュ

ピンクベージュパンプス 35,200円/PIPPICHIC(ベイジュ) 「色はやさしく、フォルムは強気なとんがりトゥ。エッジーなパンプスも強すぎず、メリハリのつきにくい淡色がほどよいアクセントになって服になじみやすい」(樋口さん)





「欠点のない黒小物」

ベーシックカラーでは黒が主軸という樋口さんの審美眼にかなったアイテムは? 自分的ルールに基づいた選びのポイントや愛用の理由を聞き込み。




小さくても存在感のあるキューブ型

ボックスハンドバッグ 77,000円/メゾンヴァジック(トゥモローランド) マグネット式で、本物の箱のようにパタパタと開閉していく過程も楽しいバッグ。服がボリューミィなときは、小ぶりなバッグを持つのが今っぽさのあるバランスだと思います。(樋口さん)





年中活躍の黒ショートブーツは「細長いスクエアトゥ」

 黒ショートブーツ 27,500円/タラントン by ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) 「夏も服によってよく合わせるショートブーツ。どんなボトムにも合わせやすいのは、丸くもなく角ばりすぎてもいない絶妙なトゥ。疲れにくい四角形のヒール、細長いフォルムを選ぶのもポイント」(樋口さん)





黒レザーのきちんと感とスニーカーならではのラフさを両立

スニーカー 13,200円/Reebok 「クラシック感に惹かれたリーボックの黒。ボリュームもひかえめなので大人っぽく、モードなスタイルにも似合う。個人的には太めな黒パンツと合わせたいです」(樋口さん) タンまで黒でまとめたレザーにロゴはひかえめなゴールドの「クラブ シー」の新作。





色褪せない名作「A de Vivre」のコインローファー

レザーコインローファー 17,930円/A de Vivre 「マニッシュな木型を使用したメンズライクなローファー。