2025年春夏のランウェイで「シューズの新傾向」をキャッチ。デザインやカラー、目新しいフォルムなど、コーディネートを格上げする、今季のトレンドを徹底解説。
(TOPICS)
1.シューズの新傾向
2.靴ボトムはそのまま「ソックスだけ変える」履き回しパターン
3.「しっくりこない」を解決「白ソックスの好例」
【1】つま先に知性を宿す「白のスクエア」
はき心地良好なフラット&ローヒールが増加傾向の中でも、マークしておきたいのは白のスクエアトゥ。アルマーニやジルサンダーのようにつま先に向かって細く伸びた形なら、パンプス感覚ではくことができ、ストラップも効いて女性らしいモードに着地。ロエベやボッテガのマニッシュなローファータイプは、濃色のワイドパンツからのぞかせてハンサムに。
EMPORIO ARMANI

抜け感を得ながらエレガンスを保てるドレスをつまんだようなデザイン。ゴールドのクリップモチーフが目を引く飾り気として、リラックスした装いを高めてくれる。
JIL SANDER

つやっとした黒の太ヒールが適度に主張し、力感を調整。ソックス次第で一見白黒スニーカーや白ブーツ的にも見せられる、パンプスらしくないホールド感が特徴のフォルム。
LOEWE

全体的に高さを低く仕立てた、いつものローファーより少しくだけて見えるデザイン。履き込んだスニーカーのようなルックスで。引き締まる白レザーの中でも親しみやすく。
BOTTEGA VENETA

ドレッシーになりすぎず、きりっと見せられるカドのあるスクエアフォルム。ブランドならではの甲デザインが、ベーシックな色でも埋もれず目を引くアクセントに。
【2】「オープントゥ」はひかえめが気分?
オープントゥの足元が多く見られた中でも、目を引いたのはサンダルとパンプスの中間的な、つま先が少しだけあいたシューズ。
Acne Studios

ロングノーズかつ、かかとがせり出した構築的なシルエットがキャッチー。細身なのに鋭く見えない独特な形状。
MIU MIU

たくみなソックスづかいがきわ立ったミュウミュウは、甲を半分だけおおってカジュアルダウン。わずかな肌感の微差がこれまでのクローズトゥと一線を画す絶妙な抜け感バランスに。
【3】フラットシューズが「ブーツに進化」
スニーカーやローファーが、ロングブーツとなって美脚を強調。これから履く機会の増えるミニ丈ボトムやスリットの深いロングスカートを新鮮に見違えさせる。
GUCCI

ローファーブーツで肌をセーブしたスカートスタイルを提案。フィット感のある筒に細身のローファーデザインで、まろやかなブラウンでも糖度ひかえめ。
EMPORIO ARMANI

ブーツでも涼やかなレースアップ。旬のロープロファイルで、ボリューム感なくすっきりとした見た目につながる。
DIOR

スポーツ要素が盛り込まれたモノトーンでコレクションを統一したディオールからは、ラインが映えるスニーカーブーツが登場。
【4】カジュアルダウンに「トングサンダル」が最適
春夏はセンシュアルなハズしとなるトングサンダルが活躍しそう。さっぱりしながらアクセサリー感覚で遊べる、くどくないデザインが各ブランドからラインアップ。
MIU MIU

「プチバトー」とコラボした白Tをまとった無垢な装いに、つま先のないカラーソックスで遊びを。
TOD’S

マスキュリンなワントーンを赤で活気づけ。ソールのブラックのおかげでリゾート感なくモダンな印象に。
PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI

華奢なアンクルストラップつきで装いの女性らしさは維持。ほぼ素足のようなミニマムデザインが素足のヘルシーさを引き立てる。