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旅先に持っていくのはどんな服?
限られたワードローブでもオシャレを楽しみたい旅先。アウトドア、ドライブやちょっとそこまで、のワンマイル的コーディネートまで。スタイリストたちに、そんなシチュエーションに応じたオススメのコーディネートをヒアリング。
(スタイリスト・渡邉恵子さん)
アウトドアを満喫➡【機能性の高いアイテムを中心に】
「キャンプやアウトドアリゾートに出かけるときは動きやすさはもちろんですが、汚れてもいい服、洗ってもすぐ乾く素材や、撥水加工・抗菌加工などの機能面を重視して選んでいます」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
品のいいショルダーバッグをアクセントに

ショートパンツをボーイッシュに転ばせないバッグの存在感
「ショートパンツでボーイッシュになりがちなところをトラディショナルなハンティングバッグで格上げ。ストラップを短めにしてフィット感を高めると疲れにくい。足元はコンフォートサンダルでリラクシーに」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
Tシャツとスエットでもクリーンな印象

強い日差しにも負けないクリーンにまとめたスタイル
「日差しから逃げ場がないシーンで遊ぶときは白ハットで万全にUV対策。ソックスは虫刺され対策のためにも必須。日別に使用がわかりやすい3色セットのものでルーティン」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
悪天候でも気にせず着れるALLブラック

撥水加工のワンピースを主役に雨のアウトドアを快適に過ごす
「にわか雨が降りそうなときは、傘をさすよりも撥水加工素材のワンピースが活躍。天気の急変にもストレスフリーで対応可です。ロング丈レインブーツなら悪条件も平気だし、スタイルアップもかなう」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
デニムを多用して大人カジュアルに

デニムのセットアップなら動きやすさと寒暖差をクリア
「早朝のトレッキングなどは意外と肌寒い。デニムジャケットとパンツのセットアップはどちらもストレッチ素材で動きやすいし暑くなればタンク1枚に。ランチや飲み物をデニムのキャビネットバッグに入れて特別感を」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
これさえあればいい1枚完結オールインワン

大人めオールインワンと両手があく使い勝手のいいショルダーバッグ
「テクニック不要のオールインワンはアウトドアで重宝。えりつきの比翼フロントできちんと見えるうえ、接触冷感素材で真夏でもすっきりとした着心地。細身で腰位置が高くスタイルよく見えるのもうれしい」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
(スタイリスト・岩田槙子さん)
近場の国内旅行➡【きちんと感も忘れたくない】
「しっかり旅行を楽しむ派ですが、スタイルはラクをしすぎず、きちんと感をキープしたい。ふだんは黒が多いので旅では意識的に少なめに。いつもと違う色を楽しんでリフレッシュ」(スタイリスト・岩田槙子さん)
オール白で旅先でもクリーンなスタイリング

キャメルを効かせて白コーデに品のよさを
「白コーデのさし色に黒を使わずキャメルでまとめて、フェミニンさと上品さをプラス。ハーフパンツはふだんほとんどはきませんが、旅行のときだけは別。あえて積極的にチョイスして非日常感を楽しみます」(スタイリスト・岩田槙子さん)
リラックスしすぎないシャツがポイント

ゆったりとした白シャツを黒で締めてマニッシュに
「オーバーサイズぎみのリネンシャツをフロントオープンでラフに着て、黒タンクで辛めのコントラストづけ。足元も同じく黒でぼかさない。バッグはクラッチにもなるキルティングトートを小脇に抱えて」(スタイリスト・岩田槙子さん)
美術館にも行ける小花柄ワンピース

小物づかいで「楽してる」ように見せない
「小花柄のコットンワンピはお出かけにも、ホテルでの部屋着・パジャマにもなるマルチアイテム。素材がソフトなシワ加工で、アイロンがけも不要。レザーバッグ、ベロアサンダルを添えるだけできちんと清楚に」(スタイリスト・岩田槙子さん)
野暮ったく見せないシックなグレー

リネンのオーバーオールならカジュアルすぎず大人仕様に
「オーバーオールの大人っぽいリネンの風合いを生かすため、シンプルな白Tシャツを合わせてミニマルに。やわらかくシワになりにくいので小さくたためて、スーツケースの中でもかさばらないんです」(スタイリスト・岩田槙子さん)
品のいい色みで印象操作

ミルクティー色を生かして大人のタウンリゾートスタイル
「肌を上品に引き立ててくれるミルクティー色の水着セットアップにリネンシャツをさらりとオン。レザーバッグとパンプスで大人っぽい雰囲気に。このまま旅先のホテルのプールに向かうこともできる、手間いらず仕様」(スタイリスト・岩田槙子さん)
(スタイリスト・船戸唯さん)
アーバンな海外旅行➡【気分を上げるロゴやカラーを1、2点】
「海外に出かけるときはなるべくシンプルな服を数少なくしぼり込みます。そのぶんロゴ入りのサブバッグやキャップをうまく活用。さし色になるアイテムで気分転換を忘れません」(スタイリスト・船戸唯さん)
長距離移動する日はとことんラクに

好きなオレンジを効かせた移動カジュアルスタイル
「テンションを上げるため好きなオレンジアイテムをふんだんに。ロゴは服だとカジュアルになるので、小物でさりげなく。ライトブラウンのパンツは美脚に見えるうえ楽なので長距離移動の日にうってつけ」(スタイリスト・船戸唯さん)
街歩きにもいい大人カジュアルルック

薄色デニムのハンサムさをとことん生かす気楽な黒
「ほどよくクラッシュした薄色デニムのラフなクールさを引き出すため、デニム以外を黒で統一。キャミソールとビーチサンダルで開放的な雰囲気を出しつつ、レザーバッグと冷房対策に大判黒ストールは欠かさない」(スタイリスト・船戸唯さん)
旅先での気分転換にいいカラーブロック

ブルーとオレンジのMIXで遊び心のある色づかいに
「トップスからのぞかせるチューブトップ、ロゴバッグのグリーンとパンツ、スニーカーのオレンジを掛け合わせて色のハーモニーを楽しむ。ふだんの自分スタイルがミニマルだから、旅先でカラーコーデにトライ」(スタイリスト・船戸唯さん)
カジュアル一辺倒を脱するシャープな配色

黒をつないだ中でTシャツの白を「1cm」加える
「オール黒でシャープにまとめたけれど、スエットやビーチサンダルなど軽さのあるアイテムで重さを軽減。すそからインナーの白Tシャツを1cmのぞかせるテクニックでスマートな抜け感を演出しもたつきをオフ」(スタイリスト・船戸唯さん)
アレンジ自由自在のシャツが主役

隠し味的にさりげないインナーとロゴバッグ
「デニムにシャツのシンプルな組み合わせに、チューブトップのブルーをさして清涼感を加算。もう1色、オレンジロゴの入ったトートバッグをプラス。ほどよく小さい面積で2色をさすことで立体感が出ます」(スタイリスト・船戸唯さん)
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スタイリストが買った新しいベーシックアイテム
ベーシックな色=白と黒やデニムなどの定番アイテムこそ、シーズンの立ち上がりとともにアップデートしたい。春夏の服をひととおり見た、スタイリストたちの目に留まったアイテムは?
DOT PATTERN
「久しぶりになつかしい柄」

スカート 34,100円/RIKO(RIKO Tokyo) 「これ1つで主役をはれるドット柄のスカート。レトロなのにどこかモードにも見える立体的なシルエットで、ラフなビッグTとフラットシューズを合わせて着たいです」(渡邉さん)
LEATHER BUSTIER
「アクセ感覚で使いたい辛口なレザー」

ビスチェ 34,980円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) 「ジャケットやパンツで取り入れることが多かったレザーをビスチェでも。フレアな形で甘口派もトライしやすいはず」(樋口さん)
SHEER JACKET
「アウターで透けに挑戦」

ジャケット 49,500円/GALERIE VIE(ギャルリー・ヴィー 丸の内店) 「手軽に季節感を足せるシアー素材を、アウターで楽しむのも新鮮。羽織りとしてはもちろん、ボタンを閉めてトップスとしても使いたい」(岩田さん)
NYLON BLOUSON
「大人が試せるスポーティ」

〈右〉バイカラーナイロンブルゾン 9,990円/Reebok 〈左〉モッズブルゾン 69,300円/ロンハーマン 「今季豊作のナイロンブルゾンは、オーバーサイズかつ辛口な黒でとことんスポーティに。キレイめなスカートやワンピースに合わせて、足元はスニーカーという鉄板スタイルも今年らしい印象に」(出口さん)
KNIT PANTS
「メリハリがつくニットパンツ」

ニットパンツ 5,990円/Gap 「旬のバイカーパンツのように使えるニットパンツ。なめらかな肌ざわりと上品な起毛感で日常づかいもしやすい。シャツと合わせるだけで、適度なハズし役になってくれそう」(船戸さん)
LACE MATERIAL
「味わいのあるレース素材をON」

レースキャミソール 16,500円、スカート 26,400円/ともにHtage(Ungrid) 「この春デビューした『Htage』のレースアイテムは、インド製コットンを繊細に編んだヴィンテージライクな風合いが魅力」(塚田さん)
TRENCH COAT
「1枚で着たい白のトレンチ」

コート 118,800円/イレニサ 「好感度はそのままに、目新しさのある白のトレンチ。バサッと着られるドライな質感と、フロントの大きなポケットがメンズっぽくてお気に入り。コートをメインにワンピ風にも着てみたい」(玉木さん)