スタイリストたちに聞いた「白と黒の新傾向」いつもの服に似合って「いつもと差がつく」新しいベーシック

【4】オシャレ好きたちが愛用する「白と黒」の名品

見た目も使い勝手のよさも。定番色の黒と白の中でも、ファッション好きな人たちが愛用しているアイテムは? 長年の思いがつまった一生モノから、あるとうれしい名脇役まで。人気スタイリストやディレクター、インフルエンサーまで、センスのいい人たちが愛用し続けている「とっておきの白黒」を聞き込み調査。



①Haruka Sugiura
インフルエンサー @sugihar518

人生の節目に寄り添う革小物」

1.JILSANDERの名刺入れは、新卒入社のタイミングで購入。ムダがそぎ落とされたボディと、女性らしいゴールドの刻印の組み合わせにひとめボレ。目にするたびに初心に戻れるアイテムです。 2.Jalan Sriwiivaの革靴はつま先にかけて細くなる形がスマート。ボトムを選ばないから、週3ではいてしまうほど活躍中」(杉浦さん)



②Hoco Tanaka
SLOBE IENA マネージャー/MD @mmmyymn

「ミニマムな女っぽさ」

「1.ふだんパンツ選びに悩みがちな小柄な体型にもぴったりなSLOBE IENAのスティックパンツ。このパンツに、白Tとサングラスを合わせるスタイルは夏の定番の組み合わせ。 2.肩やデコルテを大胆に見せるワンピースは、黒の中から選べばほどよくヘルシー。購入してからしばらくたった今でも、着るたびに高揚感が増します」(田中さん)



③Hazuki Obara
salondakota ディレクター @hazuki_obara

「単調を回避する分厚いフレーム

「つい集めてしまうギュパールのアイウェア。フランスの眼鏡が着想源のすこしクセのあるデザインで、顔の形にフィットするサイズ感がお気に入り。その日の気分やファッションに合わせてセレクトしていて、「なんだかもの足りないな」と感じるときの救世主的存在です。これからの季節はとくにサングラスが重宝しそう」(obaraさん)



④Masako Ijichi
革職人 @masako_urbanbobby

「こだわりぬいた自作ベルト

「ぴったりと合うサイズのベルトを探していたけれど、ないなら作ってしまおうとついに自主制作。生地選びや幅、長さなど、一から設計したベルトはまさに世界にひとつしかない一点モノ。スムースマットな質感の革に、ヴィンテージライクなバックルがどこかモードな印象で、ラフな装いのワンポイントになります」(伊地知さん)



⑤Hiromi Funabiki
ànukeディレクター @hiromi_funabiki

「シンプルを引き締める上質な黒

「ワードローブに欠かせない黒のバッグ。シンプルベーシックなものから、遊び心のあるミニバッグまで網羅しています。その中でも「The Row」の大容量のバッグは、機能性も十分ながら、どんな装いにもマッチする万能さ。メンズライクでマニッシュなスタイリングにとり入れると、どこか女性らしい抜けをつくれます」(船曳さん)



⑥Mizuka Hasegawa
Plage プレス @mizuka9912

「バッグの中も白黒がいい

1.自分の名前をカスタマイズしたJOGGOのお財布。使い込むほど肌になじみ、年々愛着が深まります。毎日目にするものは、意図せずともモノトーンしばりに。 2.Plageのshort topsは肌見せが多くなる夏のマストアイテム。女性らしい華奢なストラップに直線的なラインのインナーは、シアー素材のトップスとも相性抜群」(長谷川さん)



⑦Yuri Totsuka
CINCH プレス @yuri_tsk

「古着を理由に自在な遊び

「一期一会の出会いを大切にしているUSEDのロゴT。ふだんベーシックなボトムが多いぶん、ややインパクトがあるものを選びがち。車や人などのモチーフや派手なカラーが使われているキャッチーなデザインも、白黒ベースなら案外主張が強すぎない。INして着ることを見込んでL~XLのオーバーサイズから選ぶのが定番です」(戸塚さん)



⑧Midori Kamieda
フリーランスPR(@midori_ueeda)

ムードを自在に操れる3WAY

BRAND:Archivepke Series:Shell teen bag Type:3WAY BACKPACK

「コロンとした形のレザーリュックは、背負うほかに肩がけやハンドル持ちなど、さまざまなバリエーションで楽しめます。ミニマムなルックスで、リュックとして持ったときに幼くならないところもお気に入り。“モノトーンのミニ”が私的定番なので、こんなバッグは何個あっても困りません(笑)」(上枝さん)


⑨Ayaka Jigen
SELECT by BAYCREWSスタッフ(@aya.is__ap)

定番に逃げない思いきり

BRAND:JIL SANDER Series:GOJI BAMBOO Type:HANDBAG

「お店でとり扱っている多くのバッグの中でも、やっぱり好きなのがシンプルながらもデザイン性のあるJIL SANDER。いつもと違う雰囲気に挑戦したかったので思いきって明るい色を新調しました。エクリュカラーは装いを華やかにしてくれるので、夏にかけて出番が多くなりそう」(自見さん)



⑩Kaori Ijuin
インテリアスタイリスト/PR(@__k.ao____ri.)

「300日/1年の稼働率」

BRAND:OSOI Series:FOLDER BROT Type:SHOULDER BAG

「バッグは、服とのバランスを第一優先に考えて選んでいます。メリハリのついたスタイリングが好きなので、手持ちのバッグはミニかBIGか、黒か白かの両極端。OSOIのバッグはスクエアなのに愛嬌のあるシルエットと、収まりのよさが気に入りすぎて、1年のうち300日はこれを持ってます」(伊集院さん)



⑪Yukari Kishi
VASICプレス(@y________ri425)

「ニーズに寄り添う実力派」

BRAND:VASIC Series:Day-To Bucket Shoulder Tote Mini Type:SHOULDER BAG

「バッグは見た目以上の機能性、が条件の1つ。最近は荷物のミニマム化もめざしつつ、ランチボックスやウォーターボトルを持ち歩くので“Day-To”シリーズの、 Bucket Shoulder Tote Mini が絶妙なサイズ感。仕切りのある内ポケットつきで、とにかく使い勝手もいい。ナイロンバッグなのにキレイめな服にも合って重宝してます」(岸さん)




【5】黒が上手い人を見習った「シンプルな黒選び」

誰しもが持っている色だけに、その選びに「人となり」がダイレクトにあらわれるともいえる黒。黒を使ったスタイルを得意とする海外のファッショニスタをヒントに、個性あふれるクローゼットをシミュレーション!



「ジジ・ハディットを参考に」カッコいい黒を厳選

Gigi Hadid
(ジジ・ハディッド)

「エッジィな質感でスタイルをメリハリづけ」

メゾンのコレクションに多数出演し、トップモデルとして名高いジジ・ハディッド。シンプルなカジュアルスタイルを格上げする、絶妙なサイジングとスパイスのきいたアイテム選びに長けている。彼女のようなキレのある黒づかいをするために、集めるべきはどんな黒?



【テーマ】ワンツーでハンサムを貫ける黒

端正なテーラードジャケットや、ストイックなレザー素材など。シンプルなワンツーに辛口ムードが漂うジジ・ハディッドを見習って、デザインは極力シンプルに、重厚な素材にこだわってセレクト。


STYLE TIPS
□緊張感もたらす「タフな質感」を重視
□正統派を保てる「角のあるシルエット」が基本
□「無骨なシルバーアクセ」で細部まで抜かりなく


1.「白T1枚でもさまになるギミックつき」 サスペンダーつきセンタープレスパンツ 8,990円/crie conforto(バロックジャパンリミテッド) 脚のラインを縦に強調する深めのタック入り。細身のサスペンダーが体を華奢に見せる効果も。


2.「きりっとした印象に引き寄せる硬派な黒縁」 眼鏡 52,140円/オリバーピープルズ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス) オーソドックスな形の太めの黒縁で、ジジのように知性を上乗せ。


3.「女っぽく傾かない大人っぽいニュアンスベージュ」 THREE グラムトーンカラーカスタード 04 3,300円/THREE 目元や頬、唇にも使えるマルチバーム。ふわりとしたウォームベージュが、表情に深みを与える。


4.「やわらかくも引き締まるライトムスクとブラックペッパーの香り」 “66” オードパルファム 45mL 12,100円/マグニフ 90年代のニューヨークを彷彿させるスモーキーな香り。スパイシーなジジの魅力を香りでも表現。


5.「ロンTとシャツのいいとこどり」 ポロニットボディースーツ 20,000円/TW きちんと感を得られるえり元に、行儀よく整列したボタンがアクセント。素肌に着てもちくちくせず、過ごしやすいニット素材。


6.「悪目立ちしないひかえめストライプ」 ストライプシャツ 16,500円/ルージュ・ヴィフ アンナ(アバハウスインターナショナル オンラインストア) 好感と個性を両立できる、細めのストライプ。


7.「使いどころの多いレイヤードデザイン」 3WAYレイヤードニット 7,920円/ジャーナル スタンダード レリューム(ジャーナル スタンダード レリューム ルミネ新宿店) 肌ざわりのよい薄手のニットとカットソーのセット。品格のあるなだらかなクルーネック。


8.「ビスチェ的にも使える」 キャミソールトップス 14,300円/アンタイトル 厚手のトップスの上にも重ねられるゆとりあるサイズ感。


9.「無骨になりすぎないライトアウター」 アームギャザーMA-1 16,500円/レイ ビームス(ビームス公式オンラインショップ) 丸みを帯びたドロップショルダー。ナイロンのツヤが表情をキリッと引き締め。

10.「ぴったりもぶかっともしないシルエット」 デニムパンツ 27,500円/アッパーハイツ(ゲストリスト) ゆるやかなワイドストレート。


11.「軽装に重みをおぎなうアクセサリー」 ブラック×シルバーブレスレット 28,600円/CXC(アマン) 手首に映える、存在感のあるシルバー×ブラックレザー。


12.「目立たず目にとまる女性らしさ」 シルバーイヤリング 47,300円/ノーム ラウンド型のイヤリングで顔まわりに女っぽさを加えるのがジジ流。


13.「アクセサリー的に使えるボリューム感」 サンダル 71,500円/キャバン パトリシア ウルキオラ(キャバン 丸の内店) 中綿入りのアッパーではき心地良好。安定感のある厚底タイプ。


14.「おかたくみえないショート丈」 ショートジャケット 14,990円/crie conforto(バロックジャパンリミテッド) そでとすそのカッティング加工がクールな印象をあと押し。


15.「脚線を拾わない厚手スカート」 レザーペンシルスカート 132,000円/Oblada(シンチ) 光沢感のあるレザーが装いをモードに昇華。


16.「ハズさないラウンドバックル」 ベルト 11,000円/ROH SEOUL 似合うボトムも多い、1本あるだけで重宝する黒レザー。カドのとれたシルバーバックルがワンポイントに。


17.「どんな予定にも合う週4バッグ」 バッグ 171,600円/SAGAN Vienna(ショールームリンクス) 持ったときに体をスリムに見せる大きめサイズ。


18.「甲の深い細身フォルム」 ローファー 35,000円/バナナ・リパブリック 甲をすっぽりとおおう広めのアッパーがトラッドな印象を加速。