ワードローブに欠かせないデニムに、飽きないための鮮度を求めて。イメージをいい意味でくつがえし、スタイルの幅を広げてくれるデザインに注目。「あると便利」だった存在から「わざわざ着たい」に変わる視点のご紹介。
(TOPICS)
【1】デニムとは思えないほど「軽やかなデニム」
【2】Tシャツ+デニムで「ありきたりに見せないテクニック」
【3】夏のうちに「もっとデニムを楽しむ」実例集
【1】デニムとは思えないほど「軽やかなデニム」
1年中使える一方で、暑さが厳しくなってくると少々生地の厚みが気になるところ。風通しがよく、動きも制限しない。着ていることを忘れてしまうくらい、いつも以上に快適な素材やディテールに着目。
軽くて心地のいい和紙混デニム


着た人だけがそのよさを実感できる
「きちんと見えて実はラク」な快適素材
美形なインディゴネイビーのセットアップ。実は軽くて吸放湿性に優れた和紙混素材を使用しているから熱がこもりにくく、見た目以上に快適な着心地。硬さを感じやすい濃いネイビーでもはきやすいのは、素材にこだわったものづくりを行うMUJI Laboならでは。日本ですき上げられた和紙の糸を一部に使用。
おなかまわりもノンストレス


肌ざわりのよさ、締めつけのないシルエット。
なのに直線的な形で見栄えもよく、どこをとってもパーフェクト
伸縮性に優れたゴムタイプのウエストだから、しゃがんだときに不快な窮屈さはなし。テンセル混のしなやかな風合いも過ごしやすさに直結。幅広なバギーで合わせやすさ、過ごしやすさも抜群。
腰から下が優雅になびく

止まっていても奥行きを感じられる
すそのゆれでエフォートレスを表現
腰から下に流れを生むドレープが、薄めの生地のやわらかさを強調。トップス部分はごくシンプルだから、締めつけることなく欲しいメリハリをマーク。たっぷりとギャザーを寄せたスカートに対して、上半身部分は装飾のないコンパクトな設計に。広がりを腰から下にとどめたことで、ノンストレスなシルエットでも膨張はなし。
リゾートライクな半そでの開襟

まとうという言葉がよく似合う
肌をすべるなめらかさでラクちんデニムの新境地
てろっとした風合いで適当感が出せるテンセルデニムは、肌あたりのよさが魅力。ヘルシーな素肌を要所に効かせてさらなる開放感を。身幅は広めで、風通しもよく夏向きな1枚。フロントボタンを開ければ、ちょっとした羽織りとしても使える。
白のようなアイスブルーで「ルーズだけどキレイ」

ブルーよりも白っぽい、清潔感のあるアイシーな色み。端正なストレートシルエットにクラッシュ加工やカットオフをほどこしたヴィンテージデザインが、キレイだけどほどよく力も抜ける絶妙な塩梅に。ワイド手前の計算された筒幅が、穿くだけで脚線をまっすぐに演出。
しなやかで穿きやすい「メンズのデニム」

デニムとは思えないほどやわらかい、心地よく穿けるデニム。メンズサイズ特有のウエストや筒幅は、スタイルに干渉せず、かえって華奢に見せてくれる余白をもったシルエットを形成。味わいのある風合いで、シンプルな軽装に差がつける雰囲気を獲得できる。
和紙MIX素材のホワイトデニム


ハイライズストレートの腰位置をさらに上げるはき口のアクセント。軽くて涼しい、和紙をMIX。ヒップラインにもキレイな丸みが。
無骨さなき着くずせる「くたっとしたデニムシャツ」

リネン混のデニム素材を使用した、無骨に見えないしなやかなデニムシャツ。元々のオーバーなサイジングとの相乗効果で、肩の落ち感が強調されボリュームブラウスのようなゆったりシルエットに。羽織りはもちろん、やわらかさを生かしたアレンジも効く、長期間使える1枚。
鋭く深いスリットで見た目をライトに

デニム素材で脚線の凹凸を拾わずカバー。斜めデザインの穿き口によりウエストがきゅっとくびれて見え、同時にスタイルアップもかなう。フロントの深いスリットは、デニム素材の重たさをカットしながら、すっきりとキレのいい印象をプラス。
【2】Tシャツ+デニムで「ありきたりに見せないテクニック」
個性が出やすい普遍的なスタイルこそ、「なんとなくで終わらせない」ひと工夫で完成度がぐっと上がる。Tシャツのバリエを広げたり、小物を丁寧に飾ったり。週3同じデニムでもイメージが変わる、3つのアイディアをご紹介。

ダメージデニムパンツ/NEEDBY heritage(ゲストリスト) 暗色トップスと合わせても涼しく見える、淡いブルーを選択。細身のストレートで美脚効果も。
ハンサムな小物で統一

ベルトやローファーなど、クラシックな小物でまとめると、気楽なワンツーもインテリな雰囲気に。デニムのすそを長めに折り、ボトムラインをすっきり整えることで、きちんと感が高まる。
すそを引っかけるだけの「シルエット操作」

ウエスト部分にすそをひっかけると、ルーズなTシャツのボリュームが引き立ち、シルエットでインパクトがつく。おかげでダメージデニムと合わせてもカジュアル以上に。
ラフな着方に映えるシアーなTシャツ

旬の透け感をとり入れた白のロンTで、クラッシュデニムをキレイめに着地。かごバッグやゴールドシューズなど、淑女の飾りをちりばめて、さらに女性らしさをあと押し。
【3】夏のうちに「もっとデニムを楽しむ」実例集
肌見せや柄など、高揚感のある服も難なく受け止めてくれるのも、デニムの魅力。涼やかな淡いブルーと、真っ黒よりもこなれて見える色褪せた黒デニム。夏だけで終わらないデニムを軸に、秋になるまで楽しみたいコーディネートをご提案。
「デニムとネオンカラー」のいい関係

【BLACK】
黒とだからモダンに落ち着くヴィヴィッドなピンク。派手な色でもポップになりすぎず、どことなく気品を感じられるのは、端正なえりつきシャツを選んだおかげ。少しグレイッシュなデニムで、ハンサムな配色に親しみを加味。
【BLUE】
白T+薄色デニムに似合うフレッシュなイエロー。カジュアル度の高いブルーデニムにとっては、ネオンカラーの服だと少しポップでリゾートに寄りすぎてしまう場合も。街に似合うカジュアルをめざすなら、小物で小さくとり入れるのがいいあんばい。
最後まで楽しみたい「デニムと夏柄」

【BLACK】
甘い柄を大人に傾ける、黒ベースの細身ドレスが相棒。デニムパンツは気品を保てる黒を合わせ、足元も正統なローファー。ダークカラーの配色で花柄をリゾートではなくヴィンテージっぽく解釈。のぞかせたカットオフのダメージが着古したような味わいを足すエッセンスとして作用。
【BLUE】
Gジャンを巻いたアレンジでストライプシャツを凝った印象へ。海辺に合いそうな、肌あたりのいいパイル地のストライプシャツとブルーデニム。同色のデニムジャケットを腰に巻いてデザイン風にするひと手間で、ラフだけど手抜きに見えないカジュアルの完成。
「旅に行ったつもりで」街へ

【BLACK】
華奢なキャミとあせたデニムで黒のワントーンを軽やかに。+ナチュラルな素材の小物で見慣れた色を非日常へと移行。
【BLUE】
気楽な形に心地よさまで加わったニットタンクを新加入。1枚でもさまになる、もとからレイヤードされたデザイン性と厚み。デニムもスタイルアップがもくろめる美脚なワイドだから、移動中の街でも浮かないバランス感。
ラフなデニムと「センシュアルな後ろ姿」

【BLACK】
シンプルなクルーネックかと思いきや、ふり返るとデザイン性をたずさえた大胆なカッティング。後ろ姿に特徴を持たせた1枚で、グレー+オリーブカラーのマイルドな色みをシャープに転換。
【BLUE】
センシュアルからヘルシーに変える長くてゆるいピンクの効能。コットンガーゼのドライな生地と包み込むようなロング丈で、色っぽくなりがちな背中開きのキャミが身近に好転。インディゴや黒の濃い色より、淡いブルーデニムでなじませるほうが、さらなるリラックス感を呼び込める。
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