愛すべきワンパターンともいえる「変わらないシンプル」。そんなスタイルを貫き通すアイコンとして、世界中でも話題の双子モデルにクローズアップ。彼女たちの着こなしから学びたいポイント、そのスタイルを作るアイテムを、スタイリストたちがセレクト。
アマリー&セシリー姉妹に学ぶ「理想のシンプル」
SNSでも世界中で人気を博する双子モデル、アマリー&セシリー・モースガー。ごくシンプルなのに素敵、そのスタイルの作り方を分析。

(アマリー&セシリー・モースガー)
1994年デンマーク出身の、一卵性双生児の双子モデル。プラダのランウェイでデビューして以来、サカイやソニアリキエル、ヴァレンティノにも登場。インフルエンサーとしても世界的な人気を誇り、自然体でありながら計算された着こなしは、世界中のファッションフリークたちから注目の的。
日本のデニムブランド「アッパーハイツ」とのコラボや、姉妹が手がけるジュエリーブランド「LIÉ STUDIO(リエ ストゥディオ)」は日本の主要セレクトショップでも取り扱われており、そのモダンでエフォートレスなデザインで人気。
(CONTENTS)
①色に頼らない
②時代に関係なく最小限
③ポイントはアクセサリー
④「服の選びで」スタイル良く見せる
⑤変わらない「サイズ感」
⑥華奢なシューズで女性らしさをあと押し
1
モノトーンが基本形

飾らずに洗練されたモノトーンが基本スタイル。シンプルでありながらも、決して地味に見せないのは、この潔いカラーパレットがあるからこそ。
【STYLIST’S CHOICE】
ALL白にこそ使いたいワイドストレート

(FROM STYLIST)
白デニムパンツ 33,000円/BEIGE,(オンワード樫山 お客様相談室) 「白デニムをカジュアルにはきたい人にオススメなワイドストレート。ハイウエストかつ、ヒップ部分の大きなポケットで後ろ姿までキレイに見えます」(スタイリスト・樋口かほりさん)
開きすぎずつまりすぎない丸首

(FROM STYLIST)
ニット 19,800円/THE SHINZONE(Shinzone 表参道本店) 「リラクシーなシルエットながら、品を保てるリブ編み生地。1枚でも、レイヤードして着ても首元が美しく見えるネックのつまり具合も絶妙です」(スタイリスト・岩田槙子さん)
普通の白シャツのように合わせやすい

(FROM STYLIST)
白シャツ 57,200円/ファソン ジャクマ(アダム エ ロペ) 「フリル風の装飾や裾の切りっぱなしディテールが、かわいいだけじゃない、でもカッコつけすぎてもいないという絶妙なバランスを作ってくれる。今の季節は1枚で着て、秋からは上から羽織って使うのもいいと思います」(スタイリスト・樋口かほりさん)
主張しすぎないバックル

(FROM STYLIST)
黒ベルト 22,000円/マヌエラ/EDIT.FOR LULU(ベイクルーズ カスタマーサポート) どんなボトムともなじみのいい、セミマットな風合い。バッグルも目立ちすぎずちょうどいいアクセント」(スタイリスト・船戸唯さん)
「細すぎない」万能なシガレットパンツ

(FROM STYLIST)
黒シガレットパンツ 16,500円/AKTE スキニーのように脚線が浮き彫りにならず、ストレートよりもスレンダーな足首部分に少しだけゆとりを出したシルエット。「ぴったりしないスキニー感覚で穿ける、絶妙シルエット。見た目を引き締めるスレンダーな形ながら、締めつけることなく脚のラインをまっすぐに見えます」(スタイリスト・渡邊恵子さん)
2
タイムレスでミニマルなものだけ


ベースとなるスタイリングは、白シャツやストレートデニムなど、スタンダードなアイテムで構成。ムダをそぎ落とすことで、組み合わせを計算せずとも高い好感度に。
【STYLIST’S CHOICE】
スタイリストたちにも人気のブルーデニム

(FROM STYLIST)
デニムパンツ 39,600円/Oblada(シンチ) 「アタリやヴィンテージ風の色落ち加減などが絶妙。やや幅を持たせたストレートで、ウエストを少し細く仕立てることで、メリハリの効いた美しいシルエットに」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
デニムパンツなのに上品

(FROM STYLIST)
〈右から〉テーパードデニムパンツ 36,300円、ワイドデニムパンツ 39,600円/ともにebure(LITTLE LEAGUE 「腰まわりのすっきり感と、デニムパンツらしからぬセンターライン。カジュアルな中に、ebureらしい大人の品格を感じるデニムパンツで、キレイめな装いにもマッチします」(スタイリスト・船戸唯さん)
きちんと感とモードを両立

(FROM STYLIST)
ジャケット 143,000円/ENFÖLD 「一見正統派ですが、なだらかな肩のラインやクリーンな白の折り返しなど、細部が光る1枚。ALL黒スタイルに、この折り返しがあるだけで一気に洗練された印象になります」(スタイリスト・樋口かほりさん)
3
アクセで飾りつけて・ヘアで引き算

アクセサリーブランド「LIÉ STUDIO」を手がける二人。存在感抜群の大ぶりなジュエリーを自然にまとう姿は必見。素髪っぽい力の抜けたヘアスタイルが、正統なトータルルックのくずし役に。
【LIÉ STUDIO のアクセサリー】
耳元を彩る揺れ感

LIÉ STUDIO STUDIO The Louise ゴールドピアス 41,800円/TOMORROWLAND ミニマルでありながらエレガントなシルエットのピアス。ドロップ型のピアスのライトな揺れ動きで耳元に華やかさを。
アートのようなリング

LIÉ STUDIO シルバーリング 33,000円/TOMORROWLAND ひとつ着けるだけで、手元に強い印象を与える存在感のあるリング。人差し指に1本だけ着けるだけで、シンプルな装いも簡単に格上げ。
モダンとヴィンテージの融合

リング 41,800円/GUESTLIST 現代的でありながらも、ヴィンテージの趣も感じるデザイン。18Kゴールドプレートを施した925スターリングシルバー製。
入荷待ちを繰り返す人気作

ヘアタイ 24,200円/GUESTLIST シルバープレート加工を施した真鍮で作られた、ボリューム感がありながらもシンプルなデザインの髪留め。シンプルなシニヨンやポニーテールに加えて。
4
「腰の位置」を高く見せる服と工夫


シンプルな装いが多くを占めるからこそ、スタイル・バランスが重要。白シャツをハイウエストのパンツにタックインしたり、胸下で切り替えられたワンピースを選んだりと、ごく自然に腰の位置を高く見せるテクニックに注目。タイムレスなアイテムこそ、こうした一手間が洗練度を格段に引き上げる。
【STYLIST’S CHOICE】
背すじが伸びる気高き黒

(FROM STYLIST)
カシュクールワンピース 41,800円/TSURU By MARIKO OIKAWA 「潔く上品に着たい、アウター並みに重厚感のある風合い。すそまでボタンがついていて、前開きでも安心」(スタイリスト・岩田槙子さん)
甘い白もナイロンでスポーティに

(FROM STYLIST)
シアープルーフナイロン フレアスカート 11,700円/uncrave(uncrave STANDARD) 「シンプルなトップスを合わせるだけでさまになる、軽やかな広がり。ウエストのバックはゴム仕様。ナイロンを高密度で織り上げた、透けない設計」(スタイリスト・出口奈津子さん)
ドレスのようなXライン

(FROM STYLIST)
黒ロングニットカーディガン 16,500円/ラベルエチュード 「ワンピース風にも使えるニットカーディガン。Vになったネックラインもキレイでボリュームスリーブ&ギャザー入り。くびれの位置を絞っていて、そこからゆるやかに広がる形もキレイ。ON/OFF問わず使えて便利です」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
「メンズの美脚」パンツ

(FROM STYLIST)
スラックスパンツ 30,800円/NEAT(にしのや) メンズブランドならではの確かな仕立てで、ウィメンズとは違う脚長効果を。「+Tシャツもさまになる美シルエット。メンズブランドらしいざらっとした風合いが好きなところのひとつ。ゆとりのある太ももから、ふくらはぎにかけて細くなるラインを描き、脚長効果まで見込めます」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
5
ジャストサイズをきちんと着る

体にほどよく沿うサイズが上品さの秘訣。見るからに大きかったりタイトすぎたりと、着方を問われるものは避け、アイテムに応じた“ちょうどいい”フィット感を的確にセレクト。
【STYLIST’S CHOICE】
アンバランスな形で正統派から脱却

(FROM STYLIST)
黒カーディガン 23,100円/エディット フォー ルル 「すそは短く、そでは長い。メリハリがついた丈で無地の黒カーディガンをモードに装える」(スタイリスト・岩田槙子さん)
シャープな体をつくる肩パッド

(FROM STYLIST)
白肩パッドつきTシャツ 14,300円/HER. 肩部分に角ができるから、Tシャツなのに背すじが伸びる。立体感が生まれるから、首まわりがさみしく見えません(スタイリスト・渡邉恵子さん)
日常づかいしやすいシアーなきらめき

(FROM STYLIST)
黒シアージャケット 26,400円/JOURNAL STANDARD L’ESSAGE(ジャーナル スタンダード レサージュ 丸の内店) 「ワンピと一緒にドレッシー、デニムと合わせてカジュアルに着ています。注目すべきは短めの着丈と、自然なウエストシェイプ。一般的なくびれ位置より少し高めにシェイプすることで、上半身がコンパクトに見え、結果的に脚長効果も」(スタイリスト・岩田槙子さん)
ミニマルな首つまりのアメスリ

チャコールノースリーブワンピース 38,500円/THIRD MAGAZINE×mikomori(THIRD MAGAZINE) 「カットオフで抜け感を演出しながらも、首つまりデザインが品格を保っている絶妙なバランス。このチャコールグレーは秋のレイヤードにこそ真価を発揮します。タートルネックを重ねれば知的な印象に、ブレザーを羽織れば即席のセットアップ風に。フォーマルシーンでも通用する上質な佇まいが魅力的」(スタイリスト・渡邉恵子さん)
特に人気の名作

(FROM STYLIST)
黒ストレッチオックスパンツ 26,400円/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店) 「すその内側にあるファスナーを開閉すると、スリット風デザインに変化するLE PHILの中でも特に人気の名作。センタープレスまで入った「ややフレア」シルエット。ヒザより上の位置からゆるやかに広がる形にデザインすることでヒザ下を長く見せる効果も」(スタイリスト・出口奈津子さん)
6
華奢なシューズで女性らしさをあと押し

スマートな服装を引き継げる細身のフォルムが、洗練されたスタイルを保つ最適解。黒を基本に、先細なパンプスやフラットなバレエ、サンダルをローテーションしている様子。
【STYLIST’S CHOICE】
妥協のない美しさと実用性

(FROM STYLIST)
デザインパンプス(4) 16,500円/ル タロン グリーズ(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店) 「甲深設計と太めヒールで、美しさと歩きやすさを両立。足をしっかりとホールドしてくれるから、一日中履いていても疲れにくい。オフィスシーンはもちろん、休日のお出かけにも頼れる一足」(スタイリスト・岩田槙子さん)
リピート率が高い「疲れないハイヒール」

(FROM STYLIST)
パンプス 22,000円/ROCKPORT(丸紅コンシューマーブランズ) 「独自テクノロジーのプレートによる屈曲安定性と、パッド入りのインソールで、足に吸いつくようなフィット感。脚線が一番キレイに見えるヒールが7.5cmなのに、快適性を犠牲にすることなく、足が痛くなりにくい。歩行安定性を高めるプレートと衝撃吸収クッションも搭載」(スタイリスト・出口奈津子さん)
さりげない輝きが決め手

(FROM STYLIST)
ゴールドラインフラットパンプス(1.5) 63,800円/ネブローニ 「トップラインにあしらったゴールドのパイピングが、さりげない上品さを演出。かかとを踏んでスリッパのように履くこともできる2WAY仕様で、ライフスタイルに合わせて自由自在。イタリアンクラフトマンシップが光る逸品」(スタイリスト・船戸唯さん)
バレエシューズとローファーの間

(FROM STYLIST)
シューズ 31,900円/スペルタ(フラッパーズ) 「紳士靴で引き締めたいけれど、重たくは見せたくないとき。甲をおおう面積が広く、ローファー感覚で使えるバレエシューズがぴったり。やわらかな革が足にフィットします」(スタイリスト・塚田綾子さん)
名作「A de Vivre」のコインローファー

(FROM STYLIST)
レザーコインローファー 17,930円/A de Vivre 「マニッシュな木型を使用したメンズライクなローファー。底は滑りにくく、どんな服にも合わせやすい、細長くシャープなシルエット」(スタイリスト・樋口かほりさん)