シンプルな装いを高めるキーワードをGISELeスタイリスト陣に聞き込み。センスも実績もある6人の好みが反映された、気鋭のアイテムとは?
TALK ROOM
目利きのスタイリストによる「ミーハー談義」
この春夏、気になるキーワードをプレイバック。膨大なコレクションLOOKとストリートSNAPからあぶり出した、アイテムや傾向について語ってもらいました。
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2.スーツだけだとカッコよくなりすぎるので、スカーフで柄を効かせるのも参考にしたいアイディア(樋口さん)。
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8.ところどころに白をさし、ベージュ×クリームイエローのグラデにメリハリをつけているところも上手(渡邉さん)。
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12.白靴下ではなくグレーを選び、全体を落ち着いたワントーンでまとめた感じが新鮮(渡邉さん)。
頼れるツーピースとベージュの新たな可能性
石関さん 簡単にさまになるセットアップは、とくに気になるアイテムの代表。1のようなオーバーサイズなら、スーツもまじめになりすぎない。
樋口さん 今季すごく多いですよね。2もメンズっぽいゆるさがありますが、胸元や手首をのぞかせて女らしく着ているところが新鮮だなと。抜けがあることで、緊張感が和らぎ着やすくなると思います。
出口さん 3のように、ジャケット以外のツーピースも増加傾向。単体で使うことも考慮すると、今季はやはり合わせやすいベージュが理想的。
高木さん 「セットアップ=キレイめ」なイメージが強かったのですが、4はトップスのメンズライクなシルエットが新鮮で、自分も試してみたいと思いました。
渡邉さん マニッシュに着られるベージュ、私も気になります。大人なブランドから、ワークパンツもたくさん出ている(5・6)。色み自体が女性らしいぶん、デザインでストイックさをとり入れると、目新しいバランスに。
出口さん ベージュやブラウンは、今季らしいペールカラーと相性がいいのも魅力。
樋口さん ブラウンとイエローのほどよいコントラストがかわいい7。ブラウン系でなじませれば、色ものも派手になりすぎない。
石関さん 全体的に形がメンズライクだから、キレイ色に親近感が出ますね。
渡邉さん ベージュに近いたまご色は私も購入予定。膨張色なので、わざとゆるいシルエットを選ぶのがカギ。体を泳がせることで軽やかさを演出できます。
出口さん ベージュになじませるように色をさせば簡単。糖度の高いペールピンクも、小物ならハードルが下がる。ほかには、10のようなミントカラーもよく手にとるかも。一見難しそうですが、ブルーデニムの延長だと考えれば親しみが生まれ、色ものの中でも使いやすい気がします。
渡邉さん くすみ色が旬ということもあり、自分の中でグレーも再燃。高級感がありつつ、こなれて見えるところに惹かれる。
高木さん わかります。私も気づくと最近、グレーの服をリースしがち…。
渡邉さん 春夏に一見地味なグレーっていう選択も今までとは違っていいですよね。