シンプルな装いでも目にとまり、新鮮味を呼び込める白のワントーン。埋もれない存在感や美しさ、これからに必要な心地よさも。色数をしぼることでどんなシルエットやテイストにも立ち回れる振り幅の広さをあらためて。
PART-1
上手くいくALLホワイト「8つの基本」
単純なようでいて、間延びやもの足りなさを回避するための計算が必要な白一色。色みや素材のわずかな違いを利用して、簡単かつ簡潔に完成度を高める8つの法則をリコメンド。
1【上は薄く・下は重く】
肌なじみのいいシアーなトップスのゆるみをとめる、ボトムのハリ。相反する素材のかけ合わせが、白1色に欲しい奥行きをマーク。
すそにかけて広がるスカートでシルエットでも重さを意識。
A.オフ白クルーネックトップス 17,600円/アストラット(アストラット 新宿店) B.スカート 67,100円/GIA STUDIOS(THE WALL SHOWROOM) バッグ 14,300円/MADE IN MADA(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) サンダル 10,780円/ル タロン グリーズ(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店) インナー/スタイリスト私物
2【長いものどうしはデザインを味方に】
心地よくまとえるワンピースに、薄手のはおりを重ねて白のやわらかなイメージを強化。フードやえりなどの装飾が、長いシルエットに抑揚を生むアクセントとして作用。
まくったそでやなびくすそなどの動きの出るフォルムも重要に。
C.オフ白ワンピース 23,100円/R JUBILEE(ショールーム セッション) D.白コットンリネンコート 102,300円/ebure(ebure GINZA SIX店) ネックレス 6,930円/ben-amun(ZUTTOHOLIC) 通気性がよく見た目も涼しげなリネン混のはおりなら、暑い夏でも活躍。ワンピースと丈を微妙に変えれば、リズムがついていっそうすっきり。
3【だいたいオフ白・小さくまっ白】
緊張感なく着られる、ベージュに近い色みがメイン。インナーなど目立たないところでとり入れる明度の高い白で濃淡をつければ、あいまいな色でもぼやける心配はナシ。
ナチュラルな色みと素材でセットアップもエフォートレス。
E.リネンジャケット 49,500円、F.リネンパンツ 25,300円/ともにロク(ロク 渋谷キャットストリート) G.Tシャツ 7,150円/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店) バッグ 81,400円/ウィークエンド マックスマーラ(マックスマーラ ジャパン) スニーカー 33,000円/NOVESTA×Edition(エディション 表参道ヒルズ店) Tシャツには上質なツヤを意識。
4【デニム1つがあるだけで】
ドライな風合いや特有の色落ちにより、ヴィンテージ風の味を出せるのがデニムの長所。それ以外はまじりけのないまっ白でまとめてもフランクな仕上がりを約束。
サロペットだから試しやすいスレンダーな白のIライン。
H.白オーバーオール 23,100円/LEE フォー RHC(RHC ロンハーマン) I.白タンクトップ 6,050円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) 手に持ったストール 30,800円/アソース メレ(アイネックス) サンダル 19,800円/Mollini(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) 肩がやや内側に入ったアメスリが縦長感をあと押し。
5【肌を効かせて素材に厚みを】
白のやさしい表情を引き出す、ニットやスエットなどのふっくら感。肌が出るのを見越したあえてのぬくもりが、シンプルな着方のいい刺激として作用。
さわやかな色の持ち味で肉厚素材に季節感を投影。
J.オフ白ニットカーディガン 19,250円/イウエン マトフ(ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店) K.スエットパンツ 36,300円/walenode(alpha PR) ハット 11,000円/STATUS ANXIETY.(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) ピアス 7,700円/アビステ サンダル 10,780円/ル タロン グリーズ(ル タロン グリーズ ルミネ新宿店)
6【甘いと辛いを半分ずつ】
そでが印象的なブラウスに、キリッとした細身のスカート。同じ色のなかでテンションを変えれば淡白なトーンにも迫力がつき、もの足りなさからの脱却がかなう。
ワンピース風に上下をつなげて真逆のテイストでもなじみよく。
L.白パフスリーブブラウス 20,900円/ランバン オン ブルー(レリアン) M.アイボリースカート 16,500円/Jilky サングラス 42,900円/EYEVAN(アイヴァン 東京ギャラリー) 重心を高く引き上げる、ショート丈&そでのボリューム。対してボトムはシャープな直線シルエットで糖度を微調整。ブラウスの後ろにはくびれを印象づけるリボンの装飾が。
7【メリハリづくりにロゴを1点】
ゆるめのスエットととろみパンツで構成されたノンストレスな組み合わせ。アイキャッチになるカラーロゴをポイントにすれば、ほかは柔和にまとめてもどこか締まった雰囲気に。
すそに入った鋭いスリットもシャープな見た目づくりに貢献。
N.白ロゴスエット 11,000円/グッド ロック スピード×ジャーナル スタンダード レサージュ(ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店) O.白スリットパンツ 20,900円/LE PHIL(LE PHIL NEWoMan 新宿店) バッグ 9,130円/RANDA サンダル 6,930円/AKTE ソフトな風合いながらも美脚に見える先細パンツで、ロゴスエットを大人化。
8【まじめな上下でどっちもゆるく】
上品なイメージをダイレクトに楽しむ、白シャツとキレイめパンツ。きちんと感はそのままに、サイズや丈で力を抜けば、ハンサムなだけではない女性らしさも演出可能。
白なのにきゃしゃ見えがかなうくずしがいのあるシルエット。
P.白シャツ 19,580円/THE SHINZONE(Shinzone ルミネ新宿店) Q.白ショートパンツ 24,200円/ヌメロトア(アマン) ピアス 12,960円、ブレスレット 7,560円/ともにアビステ 「DUDDY SHIRT」と名づけられた身幅広めのシルエット。薄手ながらハリのある素材で立体的なフォルムを構築。パンツはよく見るとデニムで、さらに親しみを。
PART-2
「組みかえても」よりよい効果
PART-1のコーディネートで使用した白アイテムをシャッフルして着回しを敢行。色みや形にこだわりをもって選ばれた幅のある白は、別々に組み合わせてもそのよさを発揮!