「それが間違いです」 ジュエリーのプロが教える「買ったときの輝きを保つ」正しい方法


ジュエリーの変わらぬ美しさを保つために、よりよいケア方法をファッション好きやプロから深掘り。美しく繊細なリングやネックレスが集まる収納スペースや基本的なケア方法、ともに過ごすうえで気になる疑問点の最適解をご紹介。
※( )内の数字は、サイズで縦×横、単位はcmです。



【取材した方々】
高垣健太さん(カデンシア&コンシェル)/ジュエリーの修理やリフォーム、オーダーメイド専門店のオペレーションマネージャー。 □菅野けやきさん(Jouete)/人気ジュエリーブランド「Jouete」。プレスという立場でさまざまなジュエリーと向き合ってきたプロ。 □千國めぐみさん/モデル・俳優として活躍する傍ら、美容関連の資格を多数保有。みずからの実践を通じた、簡単にできる衣服のケアにも詳しい。 □machimohoneyさん(インフルエンサー)/肌にやさしいオーガニックアイテムを紹介するインスタグラムが人気。元アパレル勤務の経験を生かした、身近なものを使ったお手入れの豆知識が豊富。 



アクセサリーの種類に合わせた「的確なケア」

ジュエリーによく使われるシルバー、ゴールド、パール、天然石。それぞれの素材に最適なお手入れ方法や使用・保管するうえで気をつけるべきこととは?



ゴールドは?

「削らずふくだけ」に

「金はとても繊細な素材。シルバー用に作られている研磨剤を使うと、丈夫な18金でも傷がついてしまうので、研磨剤が含まれていないクロスなどを使用してください」(菅野さん)




(キットで手軽にケア)

ゴールド&ジュエリーケアキット 1,628円/TOWN TALK(チャタニジューリー) 金・プラチナ・ホワイトゴールド用のキットジュエリーにやさしい成分配合のウェットティッシュタイプのクリーナーで汚れを除去し、クロスで輝きがよみがえる(編集部)


シルバーは?

空気にふれないように

「酸化しないようにチャックつきポリ袋に入れ、空気を抜いた状態で保管。また袋からこまめに出して着用するのも、変色などを防止するうえで重要なポイントです」(菅野さん)




(重曹+アルミホイルでシルバーアクセがピカピカに?)

「アルミホイルを敷いた容器に重曹をとかしたお湯を入れてシルバーを沈めると、付着していた皮脂汚れがふやけてキレイになります。繊細なデザインのアクセも、細かい部分までクリーニングでき安心」(モデル・千國めぐみさん) お湯1カップにつき大さじ1杯の重曹が目安。


ストーン系は?

作業するときは必ずはずす

「石によっては、アルコール・化粧品・汗に反応し変色や劣化などの恐れがあります。運動・プール・入浴・炊事・消毒や手を洗う際には、必ずはずすようにしてください。また、天然石の汚れを拭き取る布として使うのに適しているのが「眼鏡拭き」。 細かい繊維で編みこんである眼鏡拭きは、小さな汚れも吸着しやすい上に、傷も付きにくい」(菅野さん)。



パールは?

直射日光を避ける

「真珠は長時間紫外線にあたると変質し黄ばんでしまうことも。力を入れずにやさしくふき、身につけない場合は紫外線があたらず、風通しのよい場所で保管してください」(高垣さん)。




(磨きの手間が減る・パールにも使えるクロス)

ポリッシュクロス 1,540円/日本ENJO 「エンヨーのクロスは、何もつけずに磨いてもツヤが出るのでパール磨きに使っています。一度ふきとった汚れをキャッチして離さない特殊素材だから、磨いているうちに再度汚れをつけてしまう心配がないのも安心」(machimohoneyさん)