「つい汚してしまった!」ときにすぐ頼れる「洗濯要らずでキレイに戻る」服の常備薬

お気に入りのアイテムを長く愛用し続けるためには、日々のお手入れが肝心。ケアにこだわりのあるファッションフリークに、リアルに使っているメンテナンスアイテムを教えてもらいました。 ※掲載商品は取材時点のものであり、現在取り扱いがない場合があります。




「こんなときの救世主」

手ごわい汚れや外出時のアクシデントに対応できる、即効性のあるアイテムを調査。いざというときのために常備しやすいコンパクトなサイズや手ごろな価格が魅力的。




「ヴィンテージ服が汚れたら」

タイド トゥ ゴー シミ取りペン/本人私物 「仕事でもプライベートでも日々大切に向き合っているヴィンテージアイテム。繊細で通常の洗濯が難しいこともあるため、部分的に使えるペン型のシミ取りが活躍。裏にあて布をして上から押しあてると、汚れがキレイに落とせます」(MARTE ブランドマネージャー・三好香織さん)




「雨の日の不快感を解消」

STTA シートタイプ 1,320円/STTA 「雨天時にバッグやコートについてしまう水滴ストレスを解決してくれる、コンパクトな吸水速乾タオル。素早くふかないとシミになってしまうこともあるため、これがあれば安心。しぼると吸水力が復活するので繰り返し使えて、ハンカチを汚さずに済むのもうれしい」(担当編集・S)




「メイク汚れもコワくない」

ナチュラルゴールソープバー 550円/sonett(おもちゃ箱) 「白シャツなど、清潔感があってこそオシャレなアイテムはケアがマスト。メイクや皮脂汚れにも有効な強い洗浄力ながら、自宅で気軽にこすり洗いできるせっけんが重宝しています。小さく切るととけにくくて使いやすいです」(TOMORROWLAND PR・天久瑞希さん)




「ホコリも静電気もオフ」

エチケットブラシ エレクトロオフ 440円/日本シール 「ニットやコートを着る季節に欠かせないエチケットブラシ。厚さ2mmと、メイクパフのようなサイズ感で携帯しやすく、いつでも整った身だしなみに。静電気を逃がす繊維が入っているため、ブラシの摩擦によりホコリがつきやすくなってしまう悪循環を回避」(担当編集・S)




「地味なシミ抜き作業が好きになる」

リコロ シミ抜きキット 3,850円/木村石鹸工業 シミの性質別の洗浄剤3種とドイツ製の天然毛ブラシ、シミ抜き解説書をコンパクトにまとめた、リビングに置いてもさまになるキット。専用ブラシを使ってシミを落とす工程もラボ感覚で楽しめる。業務用洗剤工場が手がけているだけあって、効果はお墨付き。




「パウダーファンデの応急処置」

「Tシャツについたパウダーファンデはガムテープでとるのがいちばん早い!」(スタイリスト・樋口さん) 「パウダー系のコスメ汚れは粒子なので、生地の奥に入り込む前なら、ガムテの粘着力ではがせます。生地を傷めたり風合いをそこねる可能性もあるので、Tシャツやスエットのようなしっかりした素材にだけ、あくまで自己判断で使用を」(スタイリスト・岩田さん)




1枚で1足磨ける大判シート

携帯用くつみがきシート 12枚入り(200×200mm) 350円/無印良品 銀座 靴の汚れをとり、同時にツヤ出しができるウエットタイプのシート。「気がついたときにサッとお手入れができる、ウエットシートタイプの靴磨き。大判なので、1足ならシート1枚で十分。玄関に置いてかさ張らないコンパクトさも使い続けたいポイント」(千國めぐみさん)




「こんなときどうする?」ピンポイントなケアまとめ

ふだんから大切に着ていても、つい汚してしまった!なんてことがあるはず。そんなハプニングにも動じない、覚えておけば必ず役立つ応急処置をシーン別に解説。



【MAINTENANCE SPECIALISTS】 (リネット・近藤高史さん) 日本全国対応の宅配クリーニング「リネット」の品質責任者。「箱につめて渡すだけ」の便利さが、共働き世帯に人気。現在会員数は55万人。 (レジュイール・古田陽祐さん) 1977年創業、高級クリーニング店の老舗「レジュイール」のオーナー。長年培った独自のノウハウを生かした手法に、業界関係者からの支持が集まる。 (フィットニット・寺原博美さん) 高田馬場にあるニット専門の修理店「フィットニット」の代表取締役。年間1万枚のニット修理実績を誇り、クリーニング店からの依頼も数多い。 (FREDDY LECK sein WASCHSALON・松延友記さん) ベルリン生まれのカフェ&コインランドリー「FREDDY LECK sein WASCHSALON」のブランドプロデューサー。洗濯ソムリエの資格も保有。 



Q.「突然の雨でびしょぬれ!」

A.タオルでやさしく水分をふきとり

「雨によるぬれ具合によっては、シミができてしまうことも。まずはあせらずに、タオルでやさしく押さえて水分をとり除きましょう。このとき生地をこするのはNG。その後は風通しのよい場所で陰干しを」(近藤さん)



Q.「ひっかけて糸がほつれた!」

A.何もせずにニット専門の修理業者へ

「ニットは繊細に編まれているので、自分で修理しようとするとかえって穴を広げてしまいます。飛び出た糸を切るのは禁物。早めにプロのお直し専門店にまかせましょう」(寺原さん)



Q.「コーヒーをこぼしてしまった!」

A.色素が染みこむ前にしみ抜き

「コーヒーの色素が生地に残ってしまうので、できるだけ早く洗濯したほうがよいでしょう。ふきとるとしても、乾いた布で軽く押さえる程度に。洗濯できないニットはしみ抜きができる業者に早めに相談」(古田さん)



Q.「リップがついてしまった!」

A.クレンジングオイルや台所用洗剤を活用

「水で洗えるニットなら、クレンジングオイルや台所用洗剤などを使ってもみ洗い。その後洗濯機で洗剤を落としましょう。洗う過程で、リップの色がほかの場所に移らないように注意すること」(古田さん)



A.食べ物や化粧汚れはやさしくふやかす

「カレーやミートソースなどの食べ物や口紅、ファンデーションなどの油溶性の汚れは、ぬるま湯で油ジミをやわらかくゆるめるのがポイント。そのあとは上記の水溶性のシミと同様の洗い方を。それでも落ちなければクリーニング店へ」(松延さん)



Q.「食後ににおいがついてしまった!」

A.入浴後のお風呂の蒸気でにおいをOFF

「入浴後のお風呂場に、ニットをハンガーにかけてつるし、蒸気を吸収させます。その後、通気性のよい場所で干しておくと、蒸気と一緒にいやなにおいをとばすことができます」(近藤さん)



A.液体の汚れには洗剤を直づけ

まずは洗濯表示をチェック。洗濯機洗い、手洗いができるマークがついていればご家庭でシミ抜きが可能です。紅茶やジュース、しょうゆなどの水溶性のシミは、ニット用の洗剤をシミに直接つけて、軽くもみ込んでから水で流すこと。(松延さん)



Q.「干しっぱなしにしてたらのびてしまった!」

A.スチームアイロンをあてて様子見

「ハンガーで干しっぱなしにしていると、首元が伸びてしまうことも。そんなときはスチームアイロンをあててみて。少しずつ縮んでいくはずなので、様子を見ながら、蒸気をあてれば完成です」(寺原さん)