たった30秒でニットの寿命が延びる「プロ直伝のお手入れ術」

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-ニットをキレイに保つ方法-


ワードローブの軸となるニットをメインとした冬素材は、繊細な生地だけにお手入れが不可欠。そこで洗濯のプロやケアにこだわりのあるファッション関係者など多方面から、キレイに着続けるための技を一斉調査。便利なグッズや、再度把握しておきたい乾かし方や収納方法とは? 気をつけるべきポイントをチェック! (※掲載アイテムはすべて本人私物です。場合により販売が終了しているものもございます)


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PICK UP-1
【それぞれのキレイの維持法】



☐ニットはおろす前にスプレーを

毛玉はできてからではなくできる前に予防することが大切。「UNDEG 毛玉防止スプレー」はふんわりとした生地感はキープしつつ、表面をカバーしてくれます。ニットを購入したら、まず初めにひと吹きします。(JUNNAさん)


☐落ちづらい汚れは超音波洗浄機を
食べこぼしによる部分汚れや気になるえりやそで口の汚れには超音波洗浄機が重宝しています。この「ソニック・エリーナ」を洗濯前に気になる箇所に軽くあてるだけで、頑固な汚れもキレイに落とせます。1台あると便利です。(machimohoneyさん)


WASH & FOLDの洗濯代行サービス


洗濯物がたまったときによく利用する代行サービス。即日か次の日には仕上がり、たたみまでやってくれるのがお気に入り。そのままクローゼットに入れるだけなのでとても楽です。肌にやさしいEM洗剤を使っているのも魅力。(岡田さん)


☐すっきり見えるかけ収納

クローゼットは基本的にかけ収納。まん中にオンシーズンのもの、端にいくにつれてオフシーズンのものになるように収納しています。かけ収納だと衣がえもすぐにできるうえ、シワになりにくいのでオススメです。(Akaneさん)


☐カシミヤブランドのランドリーアイテム


イタリアの伝統的なカシミヤウエアブランド「FALCONERI(ファルコネーリ)」から「VITAL MATE-RIAL(ヴァイタルマテリアル)」とコラボしたアイテムが登場。デリケートな衣類用洗剤からスプレーまであり、そろえたくなる。(岡田さん)


PICK UP-2
【ニットに乾燥機ってあり?】


☐基本的にNG!

ニットは乾燥機にかけると縮む原因となるので避けるのがベター。アクリルなどの化学繊維は一部かけられるニットもあるので、洗濯表示マークをチェックして見極めを。

☐乾燥機を使わずに乾かすなら

ウール・カシミアニットを乾かすなら、干し方の基本は、1.風通しのよい日陰 2.平干し 3.自然乾燥の手段で。半しぼりの状態でハンガーなどにつるしてしまうと、水分の重みで伸びてしまうので要注意。平干しする際は、バスタオルの上などに広げると水分を吸収し、乾きが速い。扇風機で風をあてるとより◎。

ハンガーをいくつか用意し、その間に通して干すと風通しがよくオススメです。(宇土さん)

PICK UP-3
【厚手・薄手それぞれのたたみ方】


☐厚手はハンガーではなく「たたみ収納」

厚みのあるニットは重みで伸びるので、ハンガーはNG。たたみジワが気になる人はそでを内側に折り込み、くるくると丸めるようにすると跡がつかない。

☐薄手は「すべらないハンガーでつるす」

ニット×ハンガーは形くずれを起こしがち。薄いニットでも必ず肩幅が合うものを選ぶこと。最近出始めている肩の部分に丸みを帯びたハンガーは、ニットのサイズを選ばず形くずれさせなくて優秀。

マワハンガー エコノミック 40 2個セット 1,100円/フレディ レック・ウォッシュサロン(藤栄) ドイツ老舗ハンガーブランド「MAWA」とコラボしたノンスリップコーティング仕様のハンガー。

【重さが気になるときのハンガーのかけ方】



ニットの重さが気になるときは二つ折りにしてハンガーにかぶせるようにかけると伸びにくい。(Akaneさん)

PICK-UP-4
【ハイネックの形をキープする方法】


☐部分洗い&手洗いでやさしく洗う

A. 汚れやすい首元はピンポイントで

肌にふれやすいタートルネックの首元は皮脂や汗が残りやすい。洗う際にネック部分のみ40℃程度のお湯で洗うのがポイント。一部分だけなら水温高めでも縮む心配もなし。

B. たたんだ状態で手洗い

内側にネック部分を折り込み、たたんだ状態で手洗いを。洗濯液の中でゆっくりと「沈める」「浮かせる」を繰り返す。脱水は必ず洗濯機で。しぼるのは形くずれの原因となるので厳禁。

PICK UP-5
【保管する際のひと手間】



☐STEP.1
つけ置き洗い」で汚れを落とす

洗剤を入れた30℃のぬるま湯にニットを入れ、数回押し洗い。そのあと約30分間つけ置き。虫食いの原因である衣類に付着した皮脂や汚れを、すっきり落とせる。


☐STEP.2
クスノキなどの木材と一緒に保管

防虫剤を使用するときは、密閉できるボックスに入れるとよく効く。とくにクスノキは防虫効果&消臭効果があるので、天然の防虫剤として安心して使える。

〈左〉防虫エコブロック 18個、カンフルオイル 10mLつき 3,666円 〈右〉フラットハンガー 42cm 2,200円/ともにKUSU HANDMADE(中村) クスノキを使った天然の防虫アイテム。


【取材した方々】


・アピッシュ 永井良房さん
100%水洗いクリーニング「Licue(リクエ)」の工場長。クリーニングには出さない靴下やTシャツから家では洗えないような素材まで、あらゆる洗濯を知り尽くすエキスパート。

・UTO カシミヤ 宇土寿和さん
自社で一貫して企画・製造・販売をするニットメーカー「UTO」の代表取締役。ニットには珍しいオーダーメイドも行っており、日本製にこだわった上質なニットを製造。

・FREDDY LECK sein WASCHSALON
鈴木新さん
カフェ&コインランドリー「フレディ レック・ウォッシュサロン」の商品企画担当。ジュニア洗濯ソムリエの資格と知識を生かして、洋服のケアグッズを開発している。

・洗濯ブロガー ハナさん
自宅でのクリーニング歴15年以上。“誰でも家庭で洗える”をコンセプトに、失敗なくお気に入りの衣類をキレイに保つ洗濯方法を紹介するブログ「ハナの洗濯ラボノート」が人気。

・ETRE TOKYO JUNNAさん(@junna)
「ETRE TOKYO」のクリエイティブディレクター。YouTubeの人気企画の1つに、デザイン性のある洋服や、洗濯に悩む素材などを簡単に自宅で洗う方法を紹介。

・整理収納アドバイザー
Akaneさん(@a.organize)
インスタグラムやブログを中心に収納のちょっとしたポイントや便利グッズなどを紹介。ミニマルな空間をつくり出すのが得意で、インテリアコーディネーターとしても活躍中。

・インフルエンサー
machimohoneyさん(@machimohoney)
体や肌にやさしいオーガニックのアイテムを紹介しているインスタグラムの投稿が人気。iHerbでしか手に入らないものなど、こだわり抜いた商品のレビューは必見。

From GISELe HAIR MAKE-UP & STYLIST
ヘアメイク 岡田知子さん
スタイリスト 渡邉恵子さん
スタイリスト 樋口かほりさん
スタイリスト 出口奈津子さん