「冬服をしまう前に」来年もキレイに着るための簡単ケア【8選】

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お世話になった冬服もそろそろしまいどき。来年もおろしたてのような見た目と気持ちで着れるよう「キレイ」を保ちたい。ファッション関係者や洗濯のプロたちお墨付きの「衣服のお手入れ・収納のひと工夫」をお役立ちアイテムとともにご紹介。

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 WINTER MATERIAL 
毛足の長い冬素材の風合いを保つには?


【FUR】

柔軟剤をとかした水でふく


「ブラッシングでおおよその汚れを落としてから、柔軟剤(帯電防止効果が見込めるもの)を少し入れた水でぬらしてかたくしぼったタオルでふきましょう。ファーの毛足を指でかき分けて、できるだけ根元からふくと、おろしたての風合いに近づきます」(永井さん)

【MOHAIR KNIT】

帯電を防いで絡まりにくく


スタティックソリューション classic 250mL 3,080円/THE LAUNDRESS(アントレックス) 「モヘア特有のふわふわ感を守るには、シリコンを含む帯電防止スプレーを吹きつけて、絡まりにくくするのがいちばん。リンスをとかした水でもOKです」(永井さん)

【SUEDE】

撥水加工やスエードブラシ


サフィール クレープブラシ 1,980円/ルボウ 「スエードについた汚れは専用ブラシで削り落とすしかありません。だからこそ、これからスエード靴を買うなら、撥水加工スプレーでのコーティングを新品をおろす前にやるべきです」(永井さん)

【MELTON COAT】

豚毛ブラシでブラッシング


「メルトン素材のように、厚手のしっかりした生地の汚れは落ちにくいので、豚毛などのかためのブラシでやさしくブラッシングすることが大切。動きのクセや着方、バッグの持ち方などで毛並みが倒れた部分も起き上がり、ツヤ感も復活します」(永井さん)

【BOOTS】

ブーツに珪藻土スティックを入れる


Natural Deodorizer 脱臭・調湿できる珪藻土スティック 2P 1,760円/ライクイット ブーツを脱いだあとは除湿剤を入れて1日おき、確実に湿気をとってから収納します。靴にもクローゼットにも使えるスティックタイプのライクイットがいい(sakkoさん)


SIMPLE CARE

脱いだらすぐにブラッシングの習慣を

FREDDY LECK sein WASCHSALON


クロスブラシ ソフト 4,180円/フレディ レック・ウォッシュサロン(藤栄) 「ブラッシングは毎日、脱いですぐを心がけましょう。天然繊維の服に、静電気が発生してホコリを寄せる化繊ブラシは逆効果。ブラシは馬毛など天然繊維が○」(鈴木さん)

 BRUSHING
洋服ブラシがこなす3つの役割とは?


A. 汚れを払い落とす
「織り」でできたニットや毛足の長い素材は、ホコリがついたまま放置すると、生地と汚れが絡んで吸着してしまう。ホコリや花粉などはブラッシングである程度落とせるので、日常的な習慣にして。

B. 繊維の目を整える
ニットがくたびれる原因の1つ、「摩擦」による繊維どうしの絡まりを制し、正しい方向に戻すこと。それが「繊維の目を整える」ことであり、つまりは毛玉を防ぐことにつながります。

C. 繊維に空気を通す
服をハンガーにかけるのは繊維が空気を含んだほうがシルエットを保ちやすいから。理屈はブラッシングも同じ。服の表面にブラッシングをして繊維に空気を通すことで形くずれをガードできます。

〈右から〉洋服ブラシ スタンダード白 7,700円、同 手植え羽子板型 17,600円、同 カシミヤ黒檀 11,000円/すべてブラシの平野 ここのブラシは高いけど、それだけ効果があります。スエードやコート、ウールのスーツなど、厚手のものはハリとコシのある豚毛。デリケートな素材の汚れ落としには馬毛のなかでもお尻の毛がしなやかでいい。馬毛よりさらにやわらかい毛質のブラシは革製品のホコリ落としとツヤ出しに(machimohoneyさん) 〈左〉万能洋服ブラシ スモール 5,280円+税/浅草アートブラシ(東急ハンズ新宿店) かたさの違う2種類の馬毛を使った東急ハンズコラボモデル。ニットもコートもこれ1本でお手入れができて、毛玉ができにくくなります (おふみさん)

 CARE SPRAY 
冬の服は頻繁に洗わないから
→ つい頼りたくなるミストスプレーについて


A. 天然成分のスプレーで生地を傷めない
市販のスプレーは使わず、自作。消臭用にはヒノキやヒバ。天然繊維の虫食い防止には、ラベンダーなどの精油を精製水に入れています。シリコン、界面活性剤、エタノールフリーで生地を傷めません。そもそもスプレーせずともブラッシングでほぼ汚れは落とせます(machimohoneyさん)

B. スチーマーや浴室ミストという手もある
余計なものはなるべく衣服につけないほうがいい。シャワーや入浴後の蒸気たっぷりの浴室でブラッシングすれば、スチーマーをあてたのと同じような効果があります(永井さん) スプレーよりスチーマー派です。ティファールのスチーマーで消臭と風合いのお手入れをしています(千國さん)

C. すぐにクローゼットにしまわない
かける場所がなければ、椅子の背もたれでもかまわないので、1度着た服は、最低でも1日はしっかり乾燥させてからしまいましょう。水分はカビの原因になります(皆藤さん) スプレー後はよく乾かす必要があるので、水分が飛ぶまでは「着ない」「しまい込まない」が鉄則(sakkoさん)

Murchison-Hume
マーチソン・ヒューム “オリジナル”ガーメント グルーム フィグ 480mL 2,090円/フジイ 香りが好みかどうかは重要(sakkoさん)

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通気と影干しは念には念を入れて
湿気からのダメージを防ぐために、着たあとはすぐにしまわず、しばらくハンガーで通気させてからクローゼットに(皆藤さん) コートの中がムレているときは裏返して1時間ほど影干しを。ほんのひと手間ですがニオイも軽減されます(machimohoneyさん)

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