服以上に長く付き合うアクセサリーだから、定番のゴールドやシルバーに加えて、どんな服にも合うモノトーンもチェックしておきたい。中でも品のいい抜けとなったり、心地よい緊張感をもたらしたり。春につれて薄着になるコーディネートになじんで整えてくれる白やクリアのアクセサリーを選抜。
【1】必要に応じてテイストを補える「厚みのある白やクリア」
「やわらかく仕上げたい」「シャープに辛くまとめたい」両極端ともいえるコーディネートのゴールも、柔軟な対応力をもった小さな白や白っぽい透明カラーがあればイメージ通りに着地できる。しっかりと主張させるため、サイズやフォルムで重みをたずさえても華美な印象や重厚感もなく扱えるのが魅力。
耳まわりを軽快に飾るクリアフープ
クリアピアス 2,090円/アネモネ(サンポークリエイト) 春の澄みきった空気に似合う凜としたクリアフープ。ゆるやかなカーブを描くモチーフに対して、冷たさを感じるアクリル素材が顔まわりをすっきりと整える。
華やかなのにいやらしくないクリア+ゴールド
クリア+ゴールドリング 18,480円/GAGAN ファーコート 33,000円/SeaRoomlynn 美しい曲線のゴールドがみずみずしいクリアモチーフを囲む、美術品のようなたたずまいのリング。自然と所作まで美しく見せてくれる、気品が身に着く逸品。
髪をまとめる「ついでに清楚に」
ホワイトヘアピン2本セット 1,210円/アネモネ(サンポークリエイト) シンプルなヘアにダブルづかいしたい2本セット。太めのヘアピンでもつるっとした質感の白なら重ねづけしても重く見えない。
かわいく転ばないスクエアモチーフ
クリアスクエアイヤリング 15,400円/LUCA(Once upon a time…青山店) クリアもカドのある形ならポップな印象も和らぐ。厚く大ぶりなモチーフの重みを気にさせない、氷のようなひんやりとした透明感。
素肌に浮かないミルキーな白
ホワイトフープピアス 8,800円/Ettika(ZUTTOHOLIC) 顔まわりにインパクトを与え小顔効果も期待できるぽってりとしたフォルム。柔和なクリーム色でやや大きめなサイズもつけやすい。
グレーのようにくすんだクリア
グレークリアストーン×ゴールドイヤリング 12,100円/LUCA(Once upon a time…青山店) スモークをたいたようなニュアンス感が目を引くグレーがかったクリア。モチーフはぷっくりと立体感のある意匠で女性らしさがぐっと高まる。
【2】派手に見えないから「差し色的に使える」白小物
たとえパキッと明るい白でもメタリックやカラー小物より目立たないことで、手にとるハードルも下がるバッグやシューズの白小物。かといって埋もれやすい色でもあるから、大きさや色み、テイストで存在を示せる軽装向きの小物たちをセレクト。
ソールもひももすべて白だけで潔く
白スニーカー 11,000円/ムーンスター(ムーンスター カスタマーセンター) なにを合わせても違和感が出ない、真っ白かつ余計なデザインを省いたフラットに使える1足。スニーカーの中でも細身のフォルムで、もたつきがちなすそまわりのすっきり見せにも寄与。
折りたたんで抱えてもいい「ビッグサイズのレザー」
白クッションバッグ 64,900円/SACRA(インターリブ) 表面はしっとりとした手ざわりのイタリアンレザー。中綿入りのふかふかとした質感で、ソフトな一面も。キレイとカジュアルの二面性を楽しめる。
キャンバス地なのにクリーンに使える
白ロゴトートバッグ 3,500円/シリーズオブチョイス スタイルやシーンを選ばず使えるシンプルなルックス。キャンバス地にあるオフホワイトよりもキレイめな印象の真っ白。しっかりとマチがとられているから、収納しても見た目がくずれない。
鋭いポインテッドトゥで脚長ねらい
白パンプス 35,200円/PIPPICHIC(ベイジュ) キレのある見た目とつりあう混じり気のない白で、装いをすっきりと補整。甲の浅いデザインがソックス合わせも簡単で使いやすい。
白レザーでも力が入らない「ころんとしたスクエア」
スクエアバッグ(15×20×7)41,800円/VASIC(ヴァジックジャパン) 丸みを帯びたスクエアフォルムなら白のレザーバッグでも緊張感なく親しみやすい。ジップが両サイドに深く開くので、中のものの出し入れが容易。
クラシカルなのに軽快なワンハンドル
ベージュマーブルハンドル×ベージュバッグ(15×28×2)12,900円/チャールズ&キース(CHARLES & KEITH JAPAN) 華やかな場にも持っていける、上品な台形フォルム。マーブル模様のハンドルで肩ひじ張らないユーモアも備わる。レザーポーチつき。
万能なのは「細長いフォルム・くすんだ白」
白ショートブーツ(7) 14,960円/マミアン(マミアン カスタマーサポート) 黒のソールで引き締まった印象を作りやすいのも高ポイント。真っ白ではなく少しくすんだような色味なら白でも浮いて見えにくく、似合うボトムの幅も広がる。
【3】シンプルでもふつうすぎない「白が生きる適所」
ベーシックな着回しにも欠かせない色だから、服でも小物でもあるとよりよい「白の置き所」を理解しておきたい。カジュアルに品を、見慣れた服に合わせることで新鮮に。白の持ち味を存分に生かす采配の成功例をピックアップ。
メイクに代わる透明感をプラス
素材感のあるトップスに反してツヤっとした質感のボリュームピアス。あるだけでハイライトのように顔まわりが明るくなり、血色までよく見せる。ぼやけてもみえるツートンカラーと聡明な白とのアンバランスが、お互いの存在を際立たせるいい結果に。
華を添えるように見慣れた色へ一点投入
黒ニット+ベージュトラウザーの慣れ親しんだカジュアルに、絵の具を一滴垂らす感覚で白バッグ。メンズ風のラフなスタイリングに力みのない品がそなわり、装いがぐっと引き締まる。
デニムの重みをそぎ落とす「テイスト違いの白」
リジッドデニムの重厚感を上下に一点ずつとり入れたクリーンな白で軽量化。そもそもキレイなイメージのある濃紺だから、「上下デニムなのにスタイリッシュ」なシンプル以上の見た目へ好転。ブラウスはレディに、ブーツはモードに振ることで、野暮ったさを打ち消すのが秘訣。
上下ルーズのゆるみを止める
ルーズなシルエットにメリハリをつけるため、インナーの白Tを「すそ」からちら見せ。ウエスト部分で白を効かせると、腰まわりのもたつきも防げる。カラートップスなどを1枚で着るよりも、少しの白が入ることでコーディネートに奥行きも出てバランスアップ。
素材・色み・テイストすべて変えて「全部白」
足元までおおうスカートにお堅いジャケットを組み合わせて。ジャケットのかっちり感とスカートのゆるさが相殺されて、いいバランスを演じられる。色の中でも微差が際立つ白だから、素材の違いやテイストの違いでメリハリを。
(オシャレな人はシルバーが上手)
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