納得のいく服との出会い方
服を買うその前に。まずはルックスがいいだけじゃない「稼働率の高い」1着を見極める手段にフォーカス。せっかく手に入れても、結局クローゼットで眠っててしまうなんてもったいない。「着たいと思える」新しさの見つけ方をひもときます。
【1】
冒険するなら?「相性のよさで選ぶ」
トレンドが移り変わっても変わることのない、しっくりとくる形や色、アイテムどうしの相性。その法則に従えば、着てみたい服もしてみたいメイクも、リアリティのあるバランスに着地できる。
上はゆるく下は細いバランスはくずさず「ゴールドの遊び」
グレーロングスリーブTシャツ 2,574円/ユナイテッドアスレ(キャブ) ゴールドスカート 25,300円/ロク(ロク アオヤマ) バングル 49,500円/リューク バッグ 7,990円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) スニーカー 16,280円/ニューバランス(ニューバランスジャパンお客様相談室)
今季注目したい、シルバーやゴールドなどのメタリックカラー。すっきりとした細身なIラインの端正なたたずまいも手伝って、日常になじむ華やかさに。
スカートの表面にわずかな凹凸をつくることで、ニュアンシーな光沢感と奥行きを表現。ギラっとしないひかえめなツヤ感がベージュのように落ち着いて使えるポイント。バッグやアクセサリーは存在感のあるゴールドで強弱をつけるとスカートの悪目立ちも防げる。
シャツとチノパンだから鮮色も浮かれない
グリーンシャツ 53,900円/フランク&アイリーン、ベルト 25,300円/ユニオン ランチ(ともにサザビーリーグ) 肩にかけたボーダーニット 6,990円/MANGO チノパンツ 16,280円/ビームス ボーイ(ビームス ボーイ 原宿) バッグ217,800円/HUNTING WORLD(ハンティング・ワールド帝国ホテル店) スニーカー 8,250円/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)
くたっとしたデニム地のオールドスクールなムードが漂うカラーシャツ。質感で発色がぼやけるうえ、知的な形に奥ゆかしさがそなわるため、鮮やかな色も派手に転ばない。チノパンとボーダートップスで挟みトラッドな雰囲気を底上げ。
王道の組み合わせを可愛い色で和ませる
ジャケット 69,300円/ebure(ebure GINZA SIX店) カーキベロアカットソー 16,500円/ウィム ガゼット(ウィム ガゼット ルミネ新宿店) ピンクデニムパンツ 21,890円/uncrave WHITE(uncrave) ゴールドチョーカー 23,320円/エムシー・スタジオ(ZUTTOHOLIC) バッグ 28,600円/アーカイブエプク(UTS PR) ローファー 10,500円/チャールズ&キース(CHARLES & KEITH JAPAN)
ワイドデニムをさらにひねって春らしい淡ピンクに更新。組み合わせ自体は鉄板のスタイルだから、色を塗り替えてもおのずとまとまりのいい結果に。紺ブレザーをくずしながら、ほどよくフェミニンなムードもただよう、ベーシックの気分転換にも向く1本。
黒と白で「上下どちらもぶかっとさせる」
黒リネンサロペット 67,100円/ebure(ebure GINZA SIX店) 中に着たタンクトップ 19,800円/THE NEWHOUSE(アークインク) 白コート 41,800円/エトレトウキョウ 黒バッグ 44,000円/VASIC(ヴァジックジャパン) 黒フラットシューズ 40,700円/チェンバー(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)
季節や流行りに関係なく、いつも身近なモノトーンなら、存在感のあるくだけたシルエットにも挑戦できる。やわらかい素材で構築した長く直線的なシルエットは、見た目以上に軽やかで圧迫感もなし。
【2】
自分がよりよく見えるなら「デザイン=テクニックの一部」
身につけるだけでスタイルがよく見えたり、なりたい女性像に近づけたり。「欲しい」から「着たい」に変わるきっかけは自分が今まで以上によく見えるかどうか。そんなふうに考えれば、躊躇しがちなデザインのハードルも下がるはず。
「脚長・きゃしゃ見え」を期待できる、チュチュのようなミニスカート
ベージュニットタンク 19,800円/Higuchi Kaori×Spick & Span(スピック&スパン ルミネ有楽町店) ネイビースカートつきパンツ 126,500円/ハルノブムラタ(ザ・ウォール ショールーム) ピアス(片耳) 44,000円/リューク バングル 39,600円/エナソルーナ
美形スラックスにボリューミィな同色ミニがセットになった、進化系ボトム。重心が上がり脚長に見えるだけでなく、タイトなトップスとの対比でメリハリがつき、きゃしゃな印象までもあと押し。
しっとりとしたベージュタンクはデザインボトムを和ませるだけでなく、肌との境界線をぼかしてより細く見せる作用も。インがしやすくニュアンスも出てくれるニット素材だから家着っぽく見える心配もなし。
重心を高く引き上げる「インパクトのあるビッグリボン」
白パンツ 38,500円/yuvae. ボーダートップス 9,900円/ソージュ(ソージュ オンラインストア) キャップ 4,400円/ニューエラ ブーツ 27,500円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店)
脚長効果が期待できる、おへそ上までのスーパーハイウエスト。同色リボンで動きをつけて間のびをカット。リボンは少し横にずらして結ぶと、甘さが主張しすぎず大人な印象。
ハリのある素材に「構築的なフォルム」
白フリルブラウス 27,000円/シーニュ グレーパンツ 16,500円/M TO R(ジュンカスタマーセンター) シルバーピアス 14,300円/ラブ・エージェイ(ZUTTOHOLIC) ミニバッグ 17,600円/ダイアナ(ダイアナ 銀座本店) シューズ 81,400円/HEREU(ショールーム セッション)
全体的にゆとりのある形。そでにもボリューム感を持たせたデザインは腕の華奢見え、ボリュームシルエットに対して、丈は短めにすることで、すっきり見えと脚長見えを同時にかなえる。
トップスとしても使える「そでが短いブラウス風」
グレーパフスリーブジャケット 24,970円/uncrave STANDARD(uncrave) フレアリメイクデニムパンツ 39,600円/JOHN’S CLOTHING × Preloved(Shinzone ルミネ新宿店) キャップ 10,450円/エイトンステイプルズ
立体的なパフスリーブにコンパクトなショート丈、流線形に開いたネックラインなど。端正なグレーにレディな要素が凝縮された、飾り気のあるデザイン。シンプルなブルーデニムやキャップなど「ほかはすべてカジュアル」くらいでまとめることで、ディティールが際立ち、着映えがねらえる。
体のラインをごまかせる「立体的なドレープ」
黒シアータートルネック 12,100円/バビロン(バビロン新宿) ゴールドハートピアス 8,800円/Ettika(ZUTTOHOLIC) 黒レザーワンハンドルバッグ 5,990円/ZARA(ザラ カスタマーサービス) 黒ストッキング 1,210円/靴下屋(タビオ) 黒フラットシューズ 28,600円/ヴァガボンド(オデット エ オディール 新宿店) ヘアバンド/スタイリスト私物
やや透ける黒のタートルネックトップスを選ぶことで、ワンピースのボリュームをそぎつつスタイルUP効果だけを獲得。黒に絞ってレディな小物を添えて、脱・無難を。ワンピースはハリ、ツヤ、シャリ感をそなえた生地で、重ね着しやすく単体でもペラっと見えない。
【3】
決めつけなければ「“イメージ外”も許容範囲」
たとえば春に多くなるフリルのブラウスは、なんとなく甘くてドレッシーなイメージ。だけど見方を変えれば振り切ったデザインはむしろ辛口派にも似合う強さにもなりうる。アイテムに抱く固定観念を一度とっぱらってみることで、実は自分好みのテイストにも溶け込むことが可能に。
真逆のラフなスウェットをぶつけてテイストを行き来
ストライプブラウス 31,900円/アルディー ノアール(アルディー ノアール/スピック&スパン ルミネ有楽町店) スエットパンツ(メンズ) 29,700円/オールド イングランド(オールド イングランド銀座店)ピアス 28,600円、ブレスレット 29,700円/ともにエナソルーナ ソックス 1,210円/靴下屋(タビオ) バッグ 18,700円/BRIE LEON(ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム) パンプス34,100円/ファビオ ルスコーニ(ファビオ ルスコーニ ルミネ有楽町店)
レディなたたずまいのブラウスとその意表をつくラフなスウェットパンツ。一見アンマッチな組み合わせも、ドレッシーなフリルは親しみやすく、スウェットに対しては品格が高まる、うれしい相互作用を発揮。
ネックラインのフリルとボリュームスリーブを辛く引き締めるのは、モノトーンのストライプ。エアリーなシルエットも細ラインの白黒があることでより研ぎ澄まされた印象に。身ごろのある肩回りと対照的にタイトなすそが、きゅっとくびれたウエストを演出。
かっちりしたアイテムこそ遊んでみる
ジャケット 198,000円、フーディパーカ 35,200円、スエットパンツ 29,700円/以上オールド イングランド(オールド イングランド銀座店) バッジ 各550円/ボナム(ベイクルーズ カスタマーサポート) ローファー8,690円/HARUTA ソックス/スタイリスト私物
きちんとしたテーラードジャケットをかわいく飾りつけ。愛嬌のあるブラウンチェックやピンバッジなど、可愛いけれどいつもは難しい遊びも「どうしたってスマートな形」をキャンバスに思いきりよくデコレーション。
トップスと一体化できるコンパクトなレースでデザインっぽく
黒えりつきトップス 17,600円/PRANK PROJECT(プランクプロジェクト 青山店) 黒ビスチェ 38,500円/MARGE(マルティニーク ルミネ横浜) グレーワイドパンツ 47,300円/ニアー ニッポン(ニアー) 黒バッグ 42,900円/VASIC(ヴァジックジャパン)
今季多くのブランドから登場しているビスチェは、組み合わせに悩まない黒から入るのが得策。合わせるトップスも黒で選び、浮かないように1枚風で仕立てれば、甘い黒も照れずにまとえる。
カラートーンだけそろえてテイストMIX
ライトブルーフリルブラウス 75,900円/ロク(ロク アオヤマ) ネイビーパンツ 27,500円/BILLS KHAKIS(メイデン・カンパニー) キャップ 10,450円/エイトンステイプルズ バッグ(メンズ) 3,850円/フレッシュサービス(フレッシュサービス ヘッドクオーターズ) スニーカー 9,350円/ムーンスター(ムーンスター カスタマーセンター)
暖色よりもさっぱりとした表情に整う、ブルーやグリーンの冷たい色。冷静なカラーでそろえれば、異なるテイストMIXもごちゃつかずシンプルの範囲内。シックに落ち着くかどうか注意してアイテムを選べば、甘さやカジュアルさもまとまりやすい。
これからの白は「キレイすぎない」シンプルな白
【全18選の一覧】≫目立ちすぎずに目にとまる「普段の白も上手くなる」白っぽいコーディネート成功例
(TOPICS)
【1】「絵になるデザイン」のトップス
【2】いつもの白でいつもと違う「ボーイッシュ」
【3】白多め「だから上手くいく」柄選び
【4】「真っ白じゃない白」スタイリングサンプル