違いは選び方「ベージュで普通なのに可愛い」コーディネート実例集


「着方よりも選び方」コーディネートで見るベージュ向きの服

ともすると地味に見えがち。ベーシックカラーの中でも、意外と「似合う服のタイプが絞られる」ベージュ。旬の色だけにその選びをより的確にするべく「見た目」から入って着こなし方や傾向、着たいアイテムを探せるベージュスタイルのコンプリート版。見返して、明日から早速試せる「かわいい・キレイ・カッコいい」の作り方を28スタイルの実例でご紹介。



涼しげリッチに見える「サンドベージュ」

ポイントはベージュの「色味」。グレーのようにも、ブラウンのようなイメージでも使える、涼しげで淡いベージュよりも引き締まって見えるサンドベージュを選択。ロングスカートにカーキスエットを肩掛けしたドライな配色。細身のスカートと、デコルテをキレイに見せる白Tで女性らしく。




ベージュシャツは「ビッグでなくロング」で

ビッグシャツが全盛の今シーズン。のっぺり見えがちなベージュは「大きく」よりも「細く」シャープなシルエットがおすすめ。胸元の開いたンナーとセットで着たいビッグシャツ。「スリムなIラインに羽織るだけ」で簡単に好感度の高い装いに。




コンパクトなカーディガン風ジャケット

カーディンガンのように気楽に羽織れる、きちんと感と涼しさを両得できる、ノーカラーの余計なデザインが削ぎ落されたジャケットを起用。羽織るアイテムは程よい厚みがあるタイプを選ぶことで、Tシャツやショートパンツ、軽やかなスカートやワンピースなど薄手の服に奥行きが出て、バランスを考えなくても合わせるだけで、うまくまとまる。




涼しいリネンで楽なフォルムのハイウエスト

必然的に脚も長く見えて、ヒップまわりも目立たない「股上深めのハイウエスト」を選択。リラックス感のあるリネン素材だからこそ、シルエットもゆるすぎない、センターシーム入りなど正統派な辛口デザインがおすすめ。旬のショート丈にドライなベージュのハイウエストワイドパンツを合わせ、脱力しつつもルーズではない、スタイルよく見える着こなしに。




ドライなベージュのロングカーディガン

合わせるボトムに困らない、幅広い配色に対応するやさしい色味。長くまっすぐで・柔らかいロングニットカーディガンは、薄手のローゲージをセレクト。中に着たタンク+パンツを明るい白に統一して、くすんだ色のカーデとなじませないほうが体を細く見せられる。




「色濃い」モカベージュのシャツ

同じベージュの中で「キレイとリラックス」のテイストMIX。色自体も品のいいベージュだからルーズなシルエットもむしろ、スタイリングに余裕を生んでくれる好材料に。




淡いベージュに奥行きが出るティアード

装飾のあるデザインスカートも白Tを軸にすることで、気負わずカジュアルなムードに。小物を濃いブラウンで統一した、白・ベージュ・ブラウンという好配色。




ダンディなベージュジャケット

白やアイボリー、エクリュやクリームピンク&イエローなど「白っぽい・白まじり」の色をやさしく引き締めるベージュの羽織りアイテムは「濃度のあるキャメル」が最適。




ストライプのロングシャツ

ストライプの視覚効果によって気楽な形でもスタイルよく 風通しもよく過ごしやすい、ノンストレスなシルエット。とはいえ膨張はさせたくないから、てっとり早く雰囲気が変わる柄を味方につけて、スタイリッシュに。




Iラインシルエットで「スウェットスカート」

ペンシルスカートはドレスアップにも、スポーツミックスなどのドレスダウンにもうってつけの服。一見コンサバなスカートも、スウェット素材のおかげで親近感のあるカジュアルに。




「肌の延長的に」透けるベージュのトップス

トップスの肌感を冷静に中和させるマキシ丈の黒。肌感のあるデザインや薄手の素材感のトップスには、黒ボトムの重みがプラスにはたらく。




包んで整える便利なシャツワンピース

ベージュはコーディネートの一番外=羽織りものに最適な色。とくに、ペールトーンやくすんだキレイ色が全盛の今季は、とくに活躍の幅も広い。




股上深めのハイウエスト

トップスをタックインしてすっきりと。カジュアルさがリセットされる、上品なベージュとクリアな白の力。スタンダードな合わせも、ウエストやシルエットに特徴のあるベージュパンツで「シンプル以上」の装いに。




「ウエストは高く幅は広い」ショートパンツ

ヒザより上の丈・ハイウエスト・幅は広め。ヒップラインをそれとなくカバーしながら、重心を上に引き上げるセレクト基準。ゆとりを出したすそとの対比や肌見せによる緊張感で、スタイルアップに有効。




迫力のあるボリュームAライン

ナチュラルな白ニットこそ、大胆なフレアで飾るぐらいがちょうどいい。サスペンダーをあえて片方落とした適当感で甘さを回避。ショートブーツによる「隙のなさ」も有効。




グレイッシュな「薄くてゆるめなサマーニット」

カラーボトムとの合わせにも重宝する、グレー味のあるベージュを、ミニボトムとの相性もいい「夏の長そで」で投入。同系色のベージュのようなサーモンピンクを合わせてバランスよく。




リネンのジャケット

「キレイなベージュとカジュアルな白」の好バランスな組み合わせ法則。緊張感のある色の白は力を抜いて・マイルドなベージュはぼやけない美形を貫く」お互いの色を高め合うような選び方がベスト。




「ベージュのボーダー」でほんのり懐かしく

ボーダーとデニム柄で白の輪郭を明瞭に。ボーダーとデニムという、王道の組み合わせもニュアンスカラーで軽妙に。やわらかな2色の範囲内だから、ボーダーもカジュアルすぎず品のあるムード。




1着あると便利「色で遊べる」リネンセットアップ

キレイな色との合わせにも幅広く対応するのが、ベージュの長所のひとつ。クリームイエローをベージュの延長ととらえ、乾いたようなリネン素材のセットアップに、ぬくもりを足して。




艶やかなサテンのフレアスカート

サテンスカートにモーブピンク。「細長い形で・落ち感のある素材」を組み合わせるだけですっきりとした見た目に。




タックINしてベルトを巻く・メンズライクなチノ

両方ともにラフな白Tとチノパン。品のいい白ベージュ配色にあてはめつつ、トップスをINしてベルトをまく。ごく普通の定番どうしのコーディネートも、そのひと手間でシルエットにもメリハリがつき、きちんとした印象に。
 
羽織りモノと足元を変えるだけで、コーディネートを考えなくても上手くまとまる、秋のはじめの装いにも対応してくれる便利なセット。




肌感のある赤とキャメルに近いベージュ

肌を濃厚な配色を抜く隙ととらえて。赤もベージュもコクのある渋い色みでそろえると、落ち着きのある印象に。




サテンをスポーティなハズしで日常化

ドレッシーなサテンのワンピースにキャップという、極端な掛け合わせ。その「ハズシ」が目立たずなじむよう、キャップの色も同系色のブラウンでまとめると大人っぽい印象。




「ドライな質感」の辛口なベージュ

リネンやストローなど「乾いた素材」でベージュを少しワイルドな方向に傾けてみる。無難な色に終わらせない、開放的な空気に乗せてベージュを着る日をもっと自由に。




白はふつうに「ベージュでスポーティ」

フロントに入ったスリットであいまいなスポーティに切れ味を。スポーティな白は、モードやカジュアルに傾きがち。どんなデザインも中和してくれるベージュで選べば、キレイな印象を残したまま「上品」だけから脱却できる。




白に近い色のサテンスカート

上品なベージュに似合うシルキーなサテン。とろみと光沢を含んだ質感で、カジュアルなTシャツやタンクをドレスアップ。ゆるめなトップスにもバランスのいい、細めのシルエットがおすすめ。




コンパクトでミルキーな色のTシャツ

おかたさのある白いプリーツスカートは、ベージュTと合わせて気張らず淑女な面持ちへ。細身のベージュTシャツが1枚あれば、立体的なフレアシルエットのスカートやワイドパンツ、白やキレイ色のボトムとの合わせもバランスよくまとまる。




鮮度も上がる「薄手の長そでリブトップス」

フィット&フレアの組み合わせを配色でやさしく。オール白に近い配色を律する華奢なくびれとフレアの対比。腰まわりをすっきりと見せ、脚長を演出するスカートのウエストライン。ややコンサバな組み合わせに対して、白っぽいベージュでつくるミルキーなワントーンなら今季らしい「心地よくキレイ」を簡単に実現。ブラウントリムのトートバッグが最適な締め役に。