発表されたばかりの新作コスメの中から、人気ヘアメイク・笹本恭平さんが推薦す新名品をピックアップ。
【笹本恭平さん】
ilumini所属。・顔を盛ったらアクセは盛るな・肌と眉で半分完成・あとはお遊び大人の可愛いは1個までetc…など独自の切り口と理論で幅広い世代に人気の、コスメにも詳しい人気ヘアメイク。
(CONTENTS)
①「今っぽい顔をつくる」3つの色
②メイクが上手くなるテクニック・コスメ
③チーク・眉メイクの「考え方」
④「メイク映えする」ベースメイクの名品
注目は「3つの色」
「服装に厚みが出てくる秋冬は、血色を足すなどしてメイク感を加えると好バランス。それだけでオシャレに見えるボルドーを一点効かせたら、ほかはナチュラルでも引き締まるのでオススメ」(笹本さん)
シックなボルドー
「aのチークもbのリップも透け感があってこっくりとした印象になりすぎず、カジュアルにまとえます。ニット&デニムにさらっと合わせるだけでもさまになる」(笹本さん)
ミュートなベージュ
「主役級の赤とはうってかわってミルキーなベージュも流行中。インラインを引いたりマスカラをしっかり塗ったりして目元を凝る日、cのリップのような色がいいバランサーを担ってくれます」(笹本さん)
リッチなゴールド
「リッチなラメが入ったアイシャドウやネイル。ニットを着たときにきらっと光るパーツがあるとそれが抜け感となり、装いにメリハリがつきますよね。dやeのようにギラッと色づくものを選べば、ぬれたような光沢があらわれて、軽やかさと華やかさの両方を演出できます。
メイクが上手くなるテクニック・愛用のコスメ
笹本さんがよく使うメイクのテクニックや考え方、さらには愛用しているコスメまで。早速、試したいトピックスをまとめてご紹介。
陰影をつくるなら「ゴールド系のハイライト」
肌そのものが発光するような自然な輝き。「ハイライトは、ほんのりゴールドを含んだものがオススメ。ほどよいくすみが加わることで、甘く傾かず、ナチュラルで頑張った感のない陰影が手に入ります。このパウダーは色合いが絶妙!」(笹本さん)
キレイ色のVネックに強さを出すべく、主役にするのはゴールドの光沢。シェーディングパウダーで輪郭を整えてから、チークがわりにゴールドのハイライトを頬全体に。グロウな輝きによって、清楚なアイスブルーがキレよく変化。
【使用したコスメ】
A.ヴィセ シェード トリック BR300 1,760円(編集部調べ)/コーセー 自然な陰影を演出するチーク。
B.NARS オーガズムフォープレイ ブラッシュクワッド 6,380円/NARS JAPAN 色っぽい肌をつくるピンクが軸の4色セット。
C.anjir イレジスタブル アイシャドウ 02 4,950円/KYU
D.NARS アフターグローリップバーム 03251 4,180円/NARS JAPAN
【つけ方のポイント】
(1)頬骨の下からあごにかけての範囲と、あご先、こめかみにA.のシェーディングパウダーを塗る。
(2)B.左上のハイライトをチークのかわりに頬全体に。ブラウンを仕込めば、つややかな光沢も目立ちすぎず、大人っぽさを保てる。
(3)C-1をアイホール全体に塗ったあと、C-2のグリーンを二重幅に。下まぶたにはC-3を塗布。 (4)D.のリップは直塗り。
チークはファッションでいうベルトのようなもの
「チークは顔にメリハリをつけるために欠かせない存在。ファッションに置きかえて考えるとわかりやすいのですが、腰の位置をどこに設定するかで印象が変わりますよね。ゆったりとした服も、ベルトをつけることで、バランスのいい見た目になります。それと同じで、顔の中心部にある頬にも締まる色をのせることで、間のび感を払拭できるんです。
そんな考えがベースにありつつ、最近はチークを頬全体に広げるのが旬。BLACKPINKのジェニーみたいに、ツヤを帯びた赤を広範囲に広げれば、いきいきとした印象とセンシュアルな魅力を両立できます」(笹本さん)
気負わず映える「リキッドチーク」
デューイーリキッドチーク LC002 サンリットピーチ 2,200円/hince 「適当に塗るだけで、なじみのいい血色感といきいきとしたツヤを足せるリキッドチークは、気張らないファッションが好きな人にオススメ。チーク感が出すぎず、簡単に使いこなせます!」(笹本さん) クリアに発色してベースメイクから浮かない、ヘルシーなピーチベージュ。
お勧めのチーク
ボーム エサンシエル ルージュ フレ 7,040円/シャネル 「輝かせたいところにのせるだけで、肌に濡れたようなツヤを出してくれるグロウスティック。頬だけでなくまぶたや唇にも使えるから、メークアップの可能性がぐっと広がる。シアーな色づきで、完成度の高いチークメイクが楽しめます」(笹本さん)
オーブルース ロージー ドロップス 30mL 4,840円/ドランク エレファント 「紅潮したような可愛さを作るならコレ。潤いあふれる血色肌に。ファンデーションのあと、チークの下地として広範囲に使うと、ヘルシーで色っぽい血色感が手に入る。水彩絵の具のようなテクスチャー」(笹本さん)
チークを塗る前に
ロージーローザ ジェリータッチスポンジ ハウス型 6P 528円/ロージーローザ 「水を含ませると肌ざわりのいいプルプルの風合いに変化するスポンジ。ファンデーションを塗ったあと、チークを塗る前にこのスポンジを使い、肌をなでるようになじませて。ファンデーションと肌を一体化させると、次につけるチークのなじみがよくなります。ファンデーションを塗るときにもこれを使えばさらにキレイ」(笹本さん)
「きちんと塗らない・とらわれない」
「グリッターを使ったメイク。目頭からわざとはみ出すように塗ったのですが、フレームに沿ってきっちり塗っていたら見え方が違ったはず。繊細で華やかな色をちゃんと塗ると、甘さやコンサバ感が勝ってしまう。なので、余白を残すという意図で、指で塗る、端まで塗らない、ムラを残すなど、あえて適当にメイクするのがコツ」(笹本さん)
「眉毛はしっかり描かず」雑に仕上げてナチュラルに
「どうしても作った感が出てしまうので、眉毛はきっちりとキレイに描きすぎないことを意識しています。パウダーでふわっと描いて眉マスカラで毛並みを整えるくらいが今っぽい。ラフさが出て、自然な目元に仕上がります」(笹本さん)
こだわるべきは「ベースメイク」
「アイシャドウやリップなど、なじみのいい色だけで効かせて魅せるニュアンスメイクはとくに、パーツメイクの仕掛けに目がいくように肌には生っぽさを残すことが大事だと思っています。
ファンデーションで完璧にカバーするのではなく下地やパウダーの力で光を与えて飛ばして、たっぷりと眠り、念入りにスキンケアをした直後の素肌のような「ニュアンス肌」を目指して」(笹本さん)
みずみずしさが段違いのプライマー
エッセンス スキングロウ プライマー 30g SPF25・PA++ 5,280円/SHISEIDO 「美容液と同レベルのスキンケア成分が配合され、生命感あふれるヘルシーなツヤ肌へ。のびがとてもよく、ぴったりと素肌になじむようなファンデーションの密着感も抜群です」(笹本さん)
塗るだけで瞬間コントゥアリング
ドラマティックフォルミンググロウベース 30g SPF30・PA+++ 3,300円/マキアージュ 「さらなる透明感が欲しいなら、ミントグリーンが適任。光と影をコントロールする特殊なパウダーが、肌に立体感をもたらし、小顔見えをアシスト」(笹本さん)
Ririmewトーンアップカラープライマー 30g SPF29・PA+++ 1,760円/コージー本舗 肌の悩みをカバーして透明感を与えてくれるプライマー。「くすみをおさえて色白肌をめざせるライトブルー。しなやかな光の反射により、毛穴の凹凸をカムフラージュ。なめらかで触れたくなる肌印象に」(笹本さん)
「不健康な肌色を解決」血色感を補うベースカラー
エレガンス グロウリフティング ベース UV 〈右から〉PK110、BE991 30mL SPF40・PA++++ 各5,500円/エレガンス コスメティックス
「ピンクとオレンジはチーク未満の血色を補い、健康的な肌づくりを手助けするもの。やわらかく上品に仕上げるならピンク、フレッシュでいきいきとした印象が好みなら、オレンジをとり入れるとベター。薄くて軽い質感ながら、肌を引き上げて、ハリや弾力を演出できるうれしい1本」(笹本さん)
よく使うランコムのパウダー
アプソリュ エッセンス イン パウダー 01 15g 15,950円/ランコム 「キメが細かく白くならない、従来品の半分以下まで微細化したというパウダーの中には、ローズエキスなどの美容成分がイン。乾燥を感じさせないつけ心地で、フィルターをかけたように毛穴の目立たない上質肌が実現」(笹本さん)
「薄くなじんで肌に密着」陶器のような見た目に
セカンドスキンカバーコンシーラー ミディアム 1,980円/hince 「まるで自分の肌のように、ナチュラルに肌にフィットして、気になるトラブルをカバー。水分チャージしながら余分な油分を吸収するロングウェアフィルムシステム。長時間つけたての仕上がりが持続します」(笹本さん)